一般社団法人日本気象予報士会北陸支部

一般社団法人日本気象予報士会北陸支部は、
富山県・石川県・福井県を主な活動範囲とする地方支部です。

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2019年度の活動記録詳細

北陸支部第78回例会

行事名北陸支部第78回例会
日時2020年2月22日(土)13:00-17:00
場所金沢市中央公民館彦三館 視聴覚室(石川県金沢市彦三町1丁目15番5号)
参加者11名

内容

1.開会・自己紹介
2.話題提供
(1)松下 哲夫会員
「気象神社について」
気象神社という名を持つ唯一の神社となり、場所は東京都高円寺駅近くにある。元々は陸軍気象部にあった神社が現在の場所に移動した。御朱印には当日の天気を表す印が付く。神社の絵馬を見てみると、脱雨女と書かれていました。
(2)藤田 一会員
「活断層と洪水」
千曲川の災害派遣の体験談。地元の方からは「千曲川の堤防は大丈夫と聞いていたが・・・」という声があったが、調べてみると過去に災害は何回もあったことが分かった。また、国土地理院の治水地形分類図と活断層位置に着目して富山、石川、福井の地形を紹介した。洪水が起きやすい地形を見分けるポイントを解説した。   
(3)私市 喜八郎会員
「2020年2月6日:立春後の如月寒波」
2020年2月6日の寒波により、北陸では12月6日の初雪から2か月振りの積雪となった。この日の天気図から状況を解説した。
「小寒あらし」
2020年1月8日のJR北陸線、金沢発-福井行の普通電車が午後3時頃、強風のため松任駅構内で立ち往生し、約乗客80人は6時間後の9時半にホテルやタクシーを手配して降車となった。当日の気象データを見て、動きの遅い低気圧や閉塞前線に注意が必要と解説した。最新の情報をもとにした運行をするべき、電車内で6時間近く状況説明がなかったことなどが問題と指摘し、今後の改善を期待した。
「悲運の超音速旅客機<Super-Sonic-Transport>」
 超音速旅客機SSTはかつて商業飛行していたが、経済性が悪く、また衝撃音の問題のためであった現在は飛行していない。しかし、近年、衝撃波はエリアルールという設計手法により軽減が可能となった。  
3.業務連絡
 ・年会費の値上げについて
  ・次回例会開催日について
集合写真

集合写真(写真提供:吉田会員)

6.懇親会 18:00〜20:00

場所: 梅みづき
10名の参加がありました。美味しい料理とお酒をいただきました。

(報告:吉田会員)


北陸支部第77回例会

行事名北陸支部第77回例会
日時2019年11月30日(土)13:00-15:00
場所高岡市生涯学習センター5階 研修室502
参加者19名

内容

1.開会・自己紹介
2.話題提供
(1)私市 喜八郎会員
「不都合な事実」
19号台風の災害で国や県の行政の対応や避難の在り方についてついてお話がありました。 警戒レベルは導入されたものの、自治体は早い段階での判断が難しく、住民の安全な避難行動に大きな課題を残した災害でした。避難計画が机上の空論であってはいけません。 今後もこの災害について取り上げ、気象予報士として何ができるか検討していく必要がありそうです。 様々な知識や体験から災害をイメージできることが何より重要です。
(2)宮崎 勇人会員
「日本100名山を登頂して」
「日本百名山」を登頂するには特に時間とお金がネックと言われ、体力ある年齢の内に如何に安く登るかがポイントです。 また、「最近はカーナビで容易に登山口まで行ける」、「GPS・スマホにより正確な現在地や登山ルートが確認できる」 「コンビニ食料の調達が容易になった」などインフラ・技術の進歩でがかなり貢献しているとのことでした。 スライドで各地の山々の説明がありましたが、どの山の写真も天気の良い日ばかりでした。 気象予報士として山の天気を予想する知識の貢献も大きいようです。 それよりも、犬は「庭で放し飼い」、旦那は「家の外で放し飼い」と奥様や家庭の理解が一番のようですが・・・。   
(3)松島 真二郎会員
「高岡のハザードマップ」
 会場がある高岡を取り巻く川の変遷など現在に至るの庄川の歴史についてお話がありました。 高岡駅周辺にはいくつか坂道があります。高岡駅を出発した万葉線の路面電車はしばらくすると片原町に向かって坂道を下ります。なぜ坂道になっているのでしょうか。 高岡駅や古城公園等は地図で見ると周辺より標高の高い場所にあり洪水ハザードマップでは浸水しない地域です。しかし、坂道を下った先には、洪水のたびに本流を変え、江戸時代のはじめまで本流だった千保川が流れています。そして現在の千保川流域は市街地となり多くの高岡市民が住んでいます。木津、川原町、野村・・・。「高岡」の地名の意味が良く分かるお話でした。  
3.サイエンスカフェ北陸in高岡
場所:「Jacasse Takaoka」 高岡市末広町1-7 ウィングウィング高岡1階)
テーマ:「宇宙から観る雲と雨」
富山大学都市デザイン学部准教授の濱田敦さんから、気象衛星ひまわりなど宇宙から観測する最新の観測技術について分かりやすく、楽しいお話がありました。19名の参加がありました(講師除く)。
4.業務連絡
集合写真

集合写真(写真提供:藤田会員)

5.懇親会 17:30〜20:00

場所: 高田屋(富山県高岡市末広町1-8 ウィング・ウィング高岡1F)
17名の参加がありました(濱田先生含む)。富山大学の濱田先生を囲み、美味しいお酒をいただきました。

(報告:藤田会員)

北陸支部第76回例会

行事名北陸支部第76回例会
日時2019年8月10日(土)12:00-17:00
場所福井県大野市
参加者8名
内容
1.「天空の城 越前大野城」見学及び大野市街地散策
当日の大野市の最高気温は34.6度。普段は観光客で賑わう市街地もこの暑さで人通りは疎ら。 山頂(地上高約80m)の天守閣に無事たどり着けるか心配しての出発でしたが、山道には木陰が多く、時より吹き付ける涼風に 癒されながら、ゆっくり散策。 途中、観光ガイドからお城にまつわる話をたっぷり聞かせて頂き、天守閣では、「天空の城」の撮影スポットの情報もしっかりゲット。 撮影者のために、未明に頑張ってオニギリを作っても報われない旅館のおかみさんの苦労話(それだけ「天空の城」はめったに見る ことができない)を聞いて、いつかは撮ってやるぞと決意した会員もいたはず(?)です。 下山後、冷たい湧水(御清水“おしょうず”)や至福の一杯にひと時の涼を感じて、大野を後にしました。大寒の時期には、今冬一番の寒気が流れて雪が降りましたが、北陸地方では少な目の降雪量でした。中部日本で発達する局地性高気圧である高山(たかやま)高気圧が、北陸地方の降雪に影響を及ぼしていた可能性について説明して頂きました。
参加者集合写真

参加者集合写真(写真提供:高島会員)

2.業務連絡
・次回は、11月または12月に富山県で例会を開催
 
    
3.懇親会 17:50〜20:00

場所:かんきち福井駅店 
参加人数: 7名

(報告:高島会員)

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金沢地方気象台「お天気フェア2019金沢」協力報告

令和元年8月3日(土)に金沢地方気象台で開催された「お天気フェア2019金沢」に、 北陸支部の会員有志が協力しましたので、ご報告致します。

お天気フェア協力概要
行事名お天気フェア2019in金沢
日時2019年8月3日(土)9:00-15:00
場所気象庁 金沢地方気象台(石川県金沢市西念3-4-1 金沢駅西合同庁舎)
協力者 富山県・・・井上
石川県・・・北村 岡田 吉田  
 以上、4名(順不同、敬称略)
内容

出し物は合同庁舎8階の現業室見学、パネル展示、誕生日天気図プレゼント、 6階会議室での気象実験や気象測器展示、DVD上映、などがありましたが、 気象予報士は8階の誕生日天気図の解説や、6階の熱気球実験(暖かい空気の上昇実験)を担当しました。


また日本赤十字社との共催により、応急手当や外科手術、無線などの体験コーナーがありました。


以上、気象予報士の協力に格別のご配慮(昼食の弁当を含む)を下さった 金沢地方気象台の関係各位に、この場を借りて深く御礼申し上げます。


なおこの事業には一般財団法人日本気象協会の公益目的支出から 活動資金の助成を受けています。記して謝意を表します。

(報告:吉田会員)

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富山地方気象台「気象台へ行こう!」協力報告

令和元年7月30日(火)に富山地方気象台で開催された科学教室「気象台へ行こう!」に、 北陸支部の会員有志が協力しましたので、ご報告致します。

お天気フェア協力概要
行事名科学教室「気象台へ行こう!」
日時2019年7月30日(火) 午前の部:9:30-11:30、午後の部:13:30-15:30
場所気象庁 富山地方気象台 (富山県富山市石坂2415)
協力者 富山県・・・四十谷、井上、松島
石川県・・・北村
 以上、4名(順不同、敬称略)
内容:

・ポリ袋熱気球の実験、および折り紙での雪の結晶作りを担当。
気象台と富山市科学博物館および魚津埋没林博物館との共同企画で、事前申し込み制の企画です。毎年定員いっぱいの申し込みがあり今年は96名の参加がありました。体験型の実験の人気が高く、予報士会の実験も目を輝かせて取り組んでいました。

以上、気象予報士の協力に格別のご配慮を下さった 富山地方気象台の関係各位に、この場を借りて深く御礼申し上げます。

なお、この事業には一般財団法人日本気象協会の公益目的支出から 活動資金の助成を受けています。記して謝意を表します。

(報告:松島会員)

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福井地方気象台「お天気フェア」協力報告

令和元年7月27日(土)に福井児童科学館で開催された「お天気フェア」に、 北陸支部の会員有志が協力しましたので、ご報告致します。

お天気フェア協力概要
行事名「お天気フェア」
日時2019年7月27日 10:00〜16:00
場所福井児童科学館(エンゼルランド福井)(福井県坂井市春江町東太郎丸3−1)
協力者 福井県・・・高島
富山県・・・西島
 以上、2名(順不同、敬称略)
内容

・竜巻発生装置およびペットボトルを用いた簡易竜巻説明器の説明補助
・ペットボトルを用いた雲発生装置での実験および説明

エンゼルランドを訪れた親子(子供は小さい子が多かった。)が、エンゼルランド内の一画で行われたお天気フェアにも訪れてくれました。午後から、台風の影響で大雨となりましたが、昨年度並みの約200名の来場がありました。

以上、気象予報士の協力に格別のご配慮(昼食の弁当を含む)を下さった 福井地方気象台、エンゼルランド福井の関係各位に、この場を借りて深く御礼申し上げます。

なおこの事業には一般財団法人日本気象協会の公益目的支出から 活動資金の助成を受けています。記して謝意を表します。

(報告:高島会員)

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北陸支部第14回支部定期総会・案内会・北陸支部第75回例会

内容

1.北陸支部第14回支部定期総会

時間:13:20-14:30
出席者14名、委任状5名

  1. 第1号議案 北陸支部第13期活動報告
  2. 第2号議案 北陸支部第13期決算報告および会計監査報告
  3. 第3号議案 北陸支部第14期活動計画
  4. 第4号議案 北陸支部第14期予算案

第1-4号議案はすべて原案どおり承認されました。

  1. 第5号議案 北陸支部第14期役員選出
  • 支部長   : 松島真二郎
  • 副支部長  : 藤田一(富山県)、吉田勇太(石川県)、高島英之(福井県)
  • 支部会計  : 渡会三千代
  • 支部会計監事: 杉村佳昭
  • 北信越ブロック理事: 松島真二郎

以上の各氏が選出されました。

参加者集合写真

参加者集合写真(写真提供:吉田会員)

2.2019春・案内会

時間:14:40-15:10

3.例会話題提供

時間:15:20-16:40

(1)私市 喜八郎さん
「90年以上も前に発生した艦船の多重衝突事故について」
1927年8月24日に起きた艦艇の多重衝突事故「美保関事件」について、島根県の美保関にある碑文には台風の接近について書かれているが、当時の天気図を見ると低気圧が原因だったのではないかと考察した。
(2)野島 和哉さん
「気象観測について」
地上気象観測所と地域気象観測所、航空気象観測所の違いについて解説した。気象台では地域気象観測所を(狭義の)アメダスと呼んでいる。また、北陸の観測所について紹介した。
4.業務連絡

サイエンスカフェについて。

次回例会は福井県で8月10日に開催。

三支部合同例会は6月29日に新潟(原発見学)で開催。

4.懇親会 17:30〜19:30

場所: 「居酒屋いたちゃん 金沢駅前本店」
参加人数: 12名

(報告:吉田会員)

北陸支部第74回例会

行事名北陸支部第74回例会
日時2019年2月16日(土)13:00-17:00
場所福井市 コワーキングスペースサンカク
参加者16名

内容

1.開会・自己紹介
2.話題提供
(1)私市喜八郎 会員
「今冬の大寒寒波について」
大寒の時期には、今冬一番の寒気が流れて雪が降りましたが、北陸地方では少な目の降雪量でした。中部日本で発達する局地性高気圧である高山(たかやま)高気圧が、北陸地方の降雪に影響を及ぼしていた可能性について説明して頂きました。
(2)私市喜八郎
「半世紀前、自然災害で消滅した辺境の村落について」
昭和40年9月の台風と秋雨前線による豪雨の被害をきっかけに福井県奥越地方の村が廃村になりました。当時の気象状況や被害状況について、平成16年7月の福井豪雨の状況と比較しながら、説明して頂きました。   
(3)高島英之 会員
「2018年12月21日に福井県嶺北地方で発生した霧について」」
2018年12月21日の朝、西日本を中心に広い範囲で濃霧が発生しました。当日、福井県嶺北地方で発生した霧の分布について、目視観察結果等を踏まえて説明して頂きました。   
(4)山本晃立 会員(東京支部)
「衛星データを用いた平成27年台風16号の雲構造の解析」
2015年8月に日本に接近した台風16号(Atsani)の雲構造(積乱雲、巻層雲、巻雲の水平分布)の時系列的変化について、気象衛星「ひまわり8号」のデータを基に解析した結果を説明して頂きました。
(5)成川友仁 会員
「SABOTEN予報会議 参加記」
気象専門のYoutube動画からスピンオフされた「SABOTEN予報会議」の活動内容および成川会員の参加記について説明して頂きました。
3.講演
福井県年縞博物館学芸員 北川淳子氏
「水月湖の年縞堆積物の発見と古気候解析への貢献」
福井県の水月湖で発見された「年縞」(縞模様の湖底堆積物)に含まれる花粉の分析結果から、その時代の植生、さらには気候まで推定できるとのこと。また、花粉の分析方法や年縞の年代の特定方法など、講演ならではのこぼれ話も伺うことができました。会員から、年縞博物館を是非観覧してみたいとの声があがりました。
    
参加者集合写真

参加者集合写真(写真提供:高島会員)

4.業務連絡
・次回は、石川県で4月20日(土)に支部定期総会と例会を開催
 
    
5.懇親会 17:20〜19:10

場所:八兆屋 福井駅店 
参加人数: 11名

(報告:高島会員)