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2007年09月21日

百里基地・気象隊・見学会の報告

百里基地・気象隊・見学会

日時 : 6月7日(木) 午後 
人数 : 10名(会員9名、非会員1名)

天気 : Cg・Cbが発生し、発雷があるかどうかの不安定な天気。
内容 : 
△ 百里基地と百里気象隊のパワーポイントによる説明
△ 航空気象に関する気象ブリーフィングビデオの視聴
△ 気象隊・現業室及び各器材等の見学
△ バルーン放球による、経緯儀を使用した上層風の観測
△ 本日のデータを使用して 雲断面図の作成と発表(当日21時?翌日21時)










△ 現直勤務者等による予報検討会の見学
△ 気象隊長さんと隊員さんとを交えての懇親会(基地内のバーベキュー場)






周囲に見えた電光もきれいでしたが 焼きたての○○○や冷えた○○○は 場所を忘れるくらい美味で、
部外者なのですが盛り上がりました。ご馳走様でした。


今回の見学会でも 兒島さんや気象隊の皆様には送迎、説明、夜と たいへんお世話になりました。

ありがとうございました。


Posted by at 2:23 午前
Edited on: 2007年09月21日 2:28 午前
Categories: D:茨城部会, G:見学会

2007年09月20日

第7回・第8回天気図を囲む会の報告

2日連続で行った天気図を囲む会の報告を致します。

第7回天気図を囲む会 9月15日(土) 池袋
出席者19名
テーマ
?平成19年7月29日 寒冷渦本体が来る前日の雷雨の原因は?
?今年の夏の特徴    遅い梅雨明け、8月の猛暑など
?平成19年8月16日 日本記録を更新した熊谷、多治見の猛暑
?平成19年8月2日  MLで話題になった台風5号の温度分布

第8回天気図を囲む会 9月16日(日) 高崎
出席者6名
?平成19年6月10日 佐野市の三毳山(みかもやま)での落雷事故
?平成19年7月29日 寒冷渦本体が来る前日の雷雨の原因は?
?平成19年8月16日 日本記録を更新した熊谷、多治見の猛暑
?平成19年8月2日  MLで話題になった台風5号の温度分布
でした。
どのようなことが話題になったかは野瀬さんから報告があったので
補足+高崎で行った第8回の?佐野市の落雷事故について書きます。
7回??平成19年7月29日 寒冷渦本体が来る前日の雷雨の原因は?
この日の雷雨がこれほど降るとは思っていなかったのですが、
500hPaを見ると小さな谷、地上では寒冷前線の位相が通過して
いるように見える。これが原因の1つにも見えるが東海地方に
解析された地上低気圧は何者か?これはわからずじまいでした。

7回??今年の夏の特徴    遅い梅雨明け、8月の猛暑など
今年の特徴は7月はなかなか梅雨が明けず低温、8月の猛暑
でした。また、6月は関東地方の梅雨明けは22日に修正
されたとのことですが22日は前線が南下して雨となった
日です。梅雨前線が南下して梅雨入り?14日のままでも
いいのではと思いました。

7回??平成19年8月16日 日本記録を更新した熊谷、多治見の猛暑
この日は西日本に中心をもつサブハイに覆われ、関東地方は
北西風の場になっていた。局地解析図でも埼玉県や群馬県では
日中でも海陸風とは反対の北西風が吹いていた。つまり総観規模の
北西風が海陸風を押さえ込んだため海風が入らず高温になった
のではないか?
また、この時期は朝鮮半島に3つ熱帯低気圧が上陸したため
南の暑い空気を持ち込んだもの影響したようである。
多治見については周辺の地形のわかる人がいなかったので
原因はわかりませんでした。

7回??平成19年8月2日  MLで話題になった台風5号の温度分布
海上では対象の温度分布であったが、九州に近づくと九州山地
の影響で乱され大分県や熊本県では雨の影響で温度が下がり
宮崎県では山越えの西風のため降水はなく気温が上がったようである。
ただ、よく見ると北緯30度付近で形が崩れ始めていることから
南西から入る暗域(乾燥域)に注目したのですがあまり顕著では
なかったようです。

8回??平成19年6月10日 佐野市の三毳山(みかもやま)での落雷事故
この日は西日本に寒冷渦がやってきて関東地方には南風の入る
場であった。関東地方東部では暖かい南?東風が入り群馬県に冷気
がとりこ残されシアーがさいたま?久喜?佐野?宇都宮付近に形成
された。そしてシアーの一番大きい部分である久喜?佐野付近で
雷雨となったようである。

以上が話題に上がったことです。
私の感想としては9月29日の雷雨は天気図検討会で取り上げて
詳細に検討すると面白い(難しい)現象ではないかと思いました。

次回は11月17日(土)に池袋で予定しています。
Posted by at 5:19 午前
Edited on: 2007年09月20日 5:46 午前
Categories: F:天気図検討会

2007年09月19日

第一回北関東支部群馬部会天気図検討会

第一回北関東支部群馬部会天気図検討会を
以下のように行いますので、ご案内いたします。
 
北関東支部だけでなく他支部からの参加も大歓迎です。
多くの皆様の参加をお待ちしております。

第一回北関東支部群馬部会天気図検討会
1.日時 平成19年10月7日(日)  13:00〜17:00
2.場所 高崎南公民館
      群馬県高崎市八島町110番地27
      TEL 027-324-8059
      
  最寄り駅 JR高崎線 高崎駅 西口 徒歩5分
36/19/3.378,139/0/49.574
       3.参加費  ¥1,000程度 (参加人数により多少変わります) 4.内容    2005年7月30日雷雨について    現象の解析・予報及び解説を行います。    講師:前橋地方気象台 永井予報官    群馬部会初めての検討会であり、初めての方大歓迎です。    わかり易く解説を致します。     5.懇親会  高崎駅近くの居酒屋   (会費3000円程度) 参加希望の方は10月5日までに、下記の書式にて 井田 へ申し込みください。 【参加申込書】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2007年10月7日(日)  第一回北関東支部群馬部会天気図検討会    検討会に 1.参加  2.不参加    懇親会に 1.参加  2.不参加    氏名(ふりがな):  メール・アドレス:
Posted by at 12:21 午後
Edited on: 2007年09月20日 12:06 午後
Categories: B:群馬部会, F:天気図検討会

【報告】北関東支部 茨城部会 第 8 回例会

1.日時 2007年9月1日(土) 13:00?17:00

2.場所 茨城県 県南生涯学習センター

3.参加者 13名

4.内容

(1)茨城部会報告事項

  太田部会長より下記の報告がありました。

  ? 関東甲信支部設立に向けた各県の状況

  ? 百里基地見学会(6月7日)報告

  ? 水戸地方気象台 お天気フェア 参加の報告

(2)話題提供

  満生会員のエジプト紀行・・・途中から成田⇒カイロの航路の話題

  ⇒続いて航空気象のデータの見方を解説頂きました。

  --RJAAとはどこを指すでしょう? CAVOC,FEW,SCT,BKN,OVCとは?

(3)講演

  宇宙航空研究開発機構(JAXA) 筑波宇宙センター 

主任研究員 高柳 昌弘 様  をお迎えし、

 「国際宇宙ステーションで行われる地球環境監視計画

                ?JEM/SMILES?」

 と題してお話頂きました。

  内容は、JEM/SMILESによるオゾン層破壊物質の

 観測計画を中心に、その他の宇宙ステーションで行われる各種

 サイエンスの実験まで幅広く、映像を交えて解説頂きました。

 (例・宇宙では炎の形、火炎の伝播が地上と異なります)

5.懇親会 (17:00?19:30):9名参加

  土浦駅近くの レストラン ラ・キュイジーヌ にて。

  冷たいワインと美味しい料理を味わいながら、高柳先生を囲み、

多くの話題に花が咲きました。

 

以上、報告を終わります。
Posted by at 9:22 午前
Edited on: 2007年09月19日 9:39 午前
Categories: D:茨城部会

第5回北関東支部栃木部会の報告

先週9月2日(日)に宇都宮市中央生涯学習センターで
行った第5回北関東支部栃木部会の報告を致します。
出席者は9名(栃木県7名、茨城県1名、東京都1名)でした。

【内容】講演 宇都宮地方気象台 中垣次長 様
?土砂災害警戒情報について
土砂災害警戒情報は土砂災害から人命を守ることを目的とした
情報で、1996年6月29日に広島県で土砂災害が多発した
ことをなどがきっかけとなり市町村長の行う避難勧告を支援する
情報が必要であることからできたものである。2001年の
「土砂災害防止法」の施行で「土砂災害警戒情報」という枠組み
ができ、2005年9月に鹿児島県から始まった。
土砂災害警戒情報は気象庁の土壌雨量指数と県砂防部局の
土砂災害警戒避難基準雨量により出すもので、横軸に土壌雨量指数
縦軸に時間雨量をとり、あらかじめ設定しておいた土砂災害発生
危険基準線を越えた場合に発表される。
栃木県では現在は試行段階で土砂災害発生危険基準線の設定や
平地で土砂災害の起きる可能性のない格子や山間部で人の住んで
いない格子で基準を越えた場合はどうするかを詰めている段階
のようである。
栃木県の特徴としてはにわか雨や雷雨などの短時間の強い雨が
あるが今回対象にするような災害は5例程度と少ないようである。
短時間のにわか雨が多いのが問題で、雨量予想には基本的に
ナウキャストを使うのだが今までの傾向で動かしているだけなので
雷雲の消滅などは予想できず簡単に基準に達してしまう。しかし
実際は雷雲はすぐに消滅するのでここは人間が介在することに
なるとのことでした。また、にわか雨ら雷雨では重大な土砂崩れ
は起きないので出さない方向のようです。
先日の台風9号では試行ですが初めて情報が出たものと思います。
日光市では湯西川温泉が土砂崩れで孤立ということもありました。

最近の天気の解説
?熊谷の暑さ
?台風と寒冷渦はペアでできることが多い
?気象庁でも台風の進路について外国(中期予報センターなど)の
予想図も参考にしている
?エマグラムからみた安定度

話題提供 大門禎広
?雲断面図の作成・検証
日本気象予報士会から石井賞をいただいた雲断面図に
ついて作り方から実例までの話しをしました。    
東京での天気図検討会では「雲断面図」を時系列予報の
成果品として描きますが、なかなか描けませんでした。
そこでパソコンを使って描けないものかと考えたのが
始まりです。さらに埼玉支部では雷予報実行委員会
をやっており、毎時間のSSIを計算できないであろうか?
と考えていました。
この頃はスグダスはなく過去の天気図やガイダンスなどを
見るために宮崎マイコンショップの会員になっていたところ
同社のHPを見るとRSMの数値データが載っていました。
そこで、これを使ったら雲らしきものが描けるであろうと
思い作成を始めました。
EXCELを使い露点、湿数などを計算することに
しましたが、大変だったのは相当温位です。気象の本には
1行(簡便式ですが)で書いてあるのですが実際の計算は
温位や持ち上げ凝結高度の状態を先に計算する必要があったり
して結構大変です。オマケとして気象庁も簡便式を使っている
らしいこともわかりました。FXJP854と同じ数値が出ます。
一番大変だったのがSSIでした。東京での会合である人
(神奈川県の)に聞いたところ持ち上げ凝結高度までは
温位が保存、そこから上は相当温位が保存するため500hPa
の相当温位が先に出るため逆算して500hPaの温度を求める
という考えたかを聞き、それをEXCEL自作関数として
組み込んで解決しました。
この雲断面図は日々の予想でも結構当たり降水の有無に
関して85%の的中率でした。ただし、総観規模の現象は
よく当たるが夏のにわか雨や冬の日本海側の雪雲の予想が
苦手であることがわかりました。今後は対流性の雲からの
降水の精度向上を目指したいと思います。

?佐野の落雷事故の時(H19.6.10)の局地解析
この日は寒冷渦が西日本までやってきており、関東には
下層に南風が入る状況でした。関東地方に南風が入るのは
関東平野の南東部だけで群馬県には下層の冷気による
高気圧ができます。この日はこの温度や風のシアーが
さいたま?久喜?佐野?宇都宮?大田原にできました。
特にシアーの大きい佐野から久喜にかけて雷雲ができ
落雷事故につながったようです。
参考までに気象台の次長にお聞きしたところ関東平野に
南風が入るとシアーのできやすいとこが数箇所あり、
佐野付近がそのひとつのようでした。

?日光合宿の報告
日光合宿では1日目午後は天気図検討を行いました。
ここで話題になったのは500hPaの-6℃線でした。
7月20日21時AUPQ35の500hPaを見ると輪島と
秋田で?6℃を下回っているにもかかわらず解析図では
?6線が青森付近を通っています。そして次の解析図では
館野が-5.5℃、仙台は-3.9℃です。また12h前は
日本海で?6線が南に下がっていれば良かったのですが
逆に北に凸になっています。立野の数値データを見ると
500hPaは-5.5℃ですが504hPa付近に厚100m程度の寒気層が
ありました。これが原因のようでした。
この件についても次長にお聞きしたところこのように薄い
層は初期値を作成するときになくなってしまうことがある
そうです。ただ、よく見ると24h前には北京付近に寒気が
ありこれがやってきたのだろうということでした。12h
前に?6℃の等温線が北に凸になっているのは解析がおかしい
のでは?とうことでした。
2日目の朝は霧降高原に行きましたが六方沢橋には雲はなく
下には雲(霧)がありました。温度を測ると六方沢橋の
温度は19℃、霧は17℃だったので霧が上昇してこない
ことが実感できました。    

懇親会は「きらっせ」で宇都宮餃子を食べました。
Posted by at 9:20 午前
Edited on: 2007年09月19日 9:38 午前
Categories: C:栃木部会