第107回(2022/07/09)神奈川支部例会 かながわ労働プラザ 第5,第6,第7会議室(連結)・Zoom

形式:会場とZoomによるハイブリッド開催

【例会内容】

1.各種表彰

2.招待講演 横浜地方気象台長 赤石一英 様
「静止気象衛星ひまわりについて」

日本国内の防災,産業や交通機関の安全確保だけでなく,国際的な貢献の点でも大変重要な社会インフラとなってきた気象衛星「ひまわり」の初号機からこれまでの開発の歴史や,その裏での予算取りのご苦労話等について,豊富な図表と衛星画像を使ってご講演いただきました。更に,次世代となる「ひまわり10号」で使われる予定のテクノロジーのひとつである「赤外線サウンダ」についてもご説明いただき,今後特に線状降水帯等の予測の切り札になるとの期待感を,我々気象予報士と共有していただきました。講演の後で行われた質疑応答も非常に活発に行われ,多くの会員にとって大変有意義な時間となりました。

3.お気に入りの衛星画像紹介
和田光明会員から「神奈川県東部の線状の雲」,眞鍋千秋会員から「日本周辺4000kmに亘る晴天域」,高橋克実会員から「小笠原の海底火山噴火の噴煙」の紹介が行われました。眞鍋会員は今回の例会を欠席されましたので高橋会員によって代読されました。

4.会員話題提供
(1)高木育生 会員
「ホテルを建てながら見て来た天気や施設の特徴」

日頃の仕事のために訪れる各地への旅行の前に,雲の断面図をパソコン活用研究会でも使用されている手法を用いて作成し,特に北海道や九州等へ向かわれる飛行機の窓からは対応する雲の様子を実際に観察され,写真を撮影されたとのお話を紹介されました。非常に多数の興味深い雲の写真,仕事で関わられた建物の写真等を,ユーモアを交えて紹介していただきました。

(2)和田光明 会員
「石井賞を受賞して」

天気図から風向・風速,吹走距離,吹走時間,減衰距離を計算し,任意の地点の波浪を推定する手法(SMB法)と,その応用される現場としての港湾工事の例などを紹介していただきました。また,SMB法によるハワイ・オアフ島北部の波浪の推定例の紹介もありました。先日の知床半島での観光船の事故についても,天気図からみた波浪の発生状況が具体的に説明されました。

5.防災出前講座について
渉外担当である新海康雄会員より,防災プロジェクト(BP)の神奈川版である「元町P」と神奈川支部独自の「かなそらP」について,これまでの活動内容や件数の推移の紹介と,本日横浜地方気象台で行われたリハーサルの結果新たに講師陣に加わった2名の会員の紹介がありました。

集合写真


参加者数

例会 56名

トップページへ戻る