ソーラーカー特別例会(2017/12/16)
東海大学 湘南キャンパス 19号館 オープンマルチアトリエ

講師:東海大学工学部電気電子工学科 木村 英樹 教授
 
講演A「ソーラーカーレースの歴史と東海大チームの実績、今回盛り込まれた新技術」

・東海大学チャレンジセンター ・太陽電池の基本原理 ・ソーラー発電システムの解説(P型N型半導体)
・車体を構成する炭素繊維 ・タイヤの構造 ・車体(双胴型と単胴型)の違い
チャレンジセンターとは、社会のつながりの中での実践的な教育や国際交流、 ものつくり、社会貢献などのプロジェクト活動を通して、 「自ら考える力」「集う力」「挑む力」「成し遂げる力」を体得する場であり、 学生が自由な発想で企画立案したプロジェクト活動を支援する場です。 たくさんあるプロジェクトの中のひとつにライトパワープロジェクトがあって、 その中にソーラーカーチームがあるという位置付けです。
1992年建学50周年事業として、ソーラーカーの開発が始まり1号車が完成しました。 1993年世界初のチタンフレームを採用した2号車でWSCに初参戦となり、 その後、大会ごとに車体サイズや太陽電池面積などのレギュレーションが変更され、 それに合わせてボディーの形状や太陽電池の種類が変更されました。
東海大学が所有する電気自動車の消費電力は、人間が代謝で1時間当たりに消費するエネルギーよりも小さく、 ソーラーカーの消費電力は、その電気自動車よりもさらに小さいという話があり大変興味深かったです。

講演B 「レースを支える天気予報技術、天気を巡る過去の悲喜こもごも」

・テレメトリ(遠隔計測)システムの活用について(全天日射量・風向・風速・雨量観測)
ひまわり8号の可視1kmメッシュを用いた日射量推定システムの活用について3,000km分の日射量を推定。晴れか曇りかで発電量が大きく異なる。 3時間後の日射量を51種類のモデルから推定。風向・風速の情報をマッピング。
ソーラーカーを3000km走らせるために、テレメトリシステムを活用したり、日射量を推定したりと、かなりの工夫が施されていることを知り、とても興味深かったです。

ソーラーカー実車見学

・歴代ソーラーカーの実車見学 ・車体の構造
人工衛星用太陽電池搭載、双胴型の「Tokai Challenger 2010」とシリコン電池、単胴型の「Tokai Challenger 2017」を見学させていただきました。
ソーラーカーに数百枚と取り付けられているソーラーパネル1枚(大きさは10cm程度)の値段が1万円もすることに驚きました。 また、窓には熱が篭らないよう、赤外線・紫外線を通さない工夫が施されている点が興味深かったです。
  

懇親会

ガンガン横丁酒場 東海大学前店

参加者数

例会29名(懇親会16名)

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