トップ頁へ

第42回波浪研究会

1.日時:平成30年6月2日(土)13:00〜17:00
2.場所:東京都中央区佃区民館 第3号室
3.参加:合計19名(男性17名,女性2名)(初参加者6名)
4.勉強会概要
(1)講義 波浪の計算方法
(2)波浪推定演習
1).演習テーマ;2018年3月2日の経が岬の予想(風浪がメインの事例として)
2)実習
3)演習の解説
4)波浪モデルによる解説
5.配布資料の内容
(1)波浪予報勉強会資料(波浪推定)
(2)天気図
 使用した天気図
 ASAS SURFACE ANALISYS
     12Z 18Z 28 FEB.2018
 00Z 06Z 12Z 18Z 01 MAR.2018
 00Z 06Z 12Z   02 MAR.2018
(3)実習に必要な道具
 デバイダ、コンパス、定規、鉛筆、消しゴム、電卓、色鉛筆
6.懇親会
参加者 12人
7.感想その他

感想(参加者A)
今回のテーマは、2018.3.1〜3.2の経ヶ岬で波浪予想と解説でした。

2月28日1200UTC対馬の北方沖にあった寒冷型の閉塞前線を伴う992hPaの温帯低気圧
が発達しながら北東進している環境で、(3月1日1200UTC、津軽海峡上700hPa)
観測期間の経ヶ岬での波高ピークは、3月1日1200JTCごろで、ピーク前後で、実測値
と予測値に差異が見られ、ピーク前では実測値と予測値(気象庁予測)より大幅に
低いく、ピーク後は、ほぼ同値で推移致しました。

これは、計測器が最大波高を検知できていなかった可能性と、逆に、予測時に沖の波を
計算に含んだため計算結果が大きくなった可能性が指摘されました。

懇親会は、日本海庄屋で17名の参加となり、二次会はもんじゃ焼となりました。

感想(参加者B)
波浪の計算方法の説明
講師からSMB法による波浪計算方法について解説がありました。
SMB法の要所を簡潔に説明していたので演習が円滑に進みました。
波浪の元になる風場の吹送距離・吹送時間から波高を求め、
どちらかの低い方の波高とそれに対応する周波が
推定する波浪になることは理に適っていて印象的でした。

波浪推定演習
2018年2月28日12UTC(日本時間同日21時)から
3月2日12UTC(日本時間同日21時)まで6時間毎のASASを使って
経ヶ岬(日本海側・丹後半島)の波高・周期の推定を行いました。
初参加者6名には別に講師が付いたうえで演習をしました。
皆さん初めての波浪推定でも実測値に近い波高・周期を算出していました。
私は風場の風速の求め方を間違えていたようで、
次の手順に進むよりも明らかに強く算出した風を直そうと迷走してしまいました。

波浪予想解説
推定した波高・周期が実際の観測結果とよく一致しましたが、
推定に直接用いた天気図がASASだけだったことに驚きました。
今回の演習とは別のモデル結果と観測結果にズレがあり
その理由を推測するなど興味深い話題もありました。

懇親会
ロスビー波の伝播方向や復元力が話題になった時は、
学生時代の薄れた記憶を掘り起こし良い刺激になりました。

頁トップへ

トップ頁へ