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第18回波浪研究会

1.日時:平成22年5月8日(土)13:00〜17:00
2.場所:東京都中央区八丁堀区民館 5号室
3.参加:合計9人
4.勉強会概要
(1)波浪の計算方法の説明
波の表現方法、等圧線間隔による風速の推定、台風の風の推定、
SMB法、波の合成
(2)2009年10月24日に八丈島沖の波浪推定の演習
当日はこの海域にて船舶が転覆する災害もあり、この時の波浪諸元
(台風から伝播したウネリと、現地の発生波)を、天気図から導き出す
作業を参加者が実際に行いました。
(3)波浪計算ツールの説明
エクセル・マクロを使用して、SMB法による波浪推算を自動的に行える
ツールの使用方法の説明をして頂きました。
5.配布資料の内容
(1)波浪予報勉強会資料(波浪推定)
(2)天気図
 使用した天気図
 ASIA PACIFIC SURFACE WEATHER MAP
 00Z 06Z 12Z 18Z 21ST OCT. 2009
 00Z 06Z 12Z 18Z 22ND OCT. 2009
 00Z 06Z 12Z 18Z 23DD OCT. 2009
 00Z 06Z 12Z 24TH OCT. 2009
(3)実習に必要な道具
 デバイダ、コンパス、定規、鉛筆、消しゴム、電卓、色鉛筆
6.懇親会
実際に予報の現場で仕事される方、貨物船の荷役の仕事をされている方、
マリンスポーツをされる方など、さまざまな形で海に係る方々から話を
うかがう事ができ、有意義な時間となりました。
7.感想
私自身、海の仕事を生業としている関係から、日々の波浪の予測は頭の
イタイ問題でした。そんな私にとって今回のテーマは願ってもなく魅力
的でした。
SMB法によって導き出された波高・周期は、気象庁の沿岸波浪実況図との
対応も良く、その実用性の高さには感心させられました。
しかし一方で、風域やフェッチを設定する作業には職人的な慣れが必要で、
その技量によって計算結果がずぶん左右される様で、まだまだ修行が必要
と悟りました。
エクセル・マクロでのツールは、初心者の私が1時間以上を要した煩雑な作
業をたったひと手間で完了させる事ができる優れもので、ぜひ使ってみた
いと思います。
以上、講師の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。

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