天気予想の方法論

Originated : 1997-09/24, Last Updated :1997-12/02、1998-1/8,200-3/15
論じるべき現象の「原因と結果」は、自然界の因果関係で連鎖的に、時間軸に沿って発生します。 これにより、「予想と推定」と言う2通りの見方が必要となります。 1.現時点において、「将来発生するであろう現象」を予想すること、  2.現時点において、「過去に発生した又は現在生じている現象」の原因を推定すること、 前者は、予想結果を発表する場合法律上の規制をうけます。 後者は、原因を推定し、その結果を発表することに、法律上の規制はありません。 「青空ページ」は、究極的には、将来の「天気の予想」を行うことをめざしますが、 その予想練習の方法論として、後者の「原因推定」の訓練を積むことによって、 将来起こるであろう、気象現象の予想が、出来やすくなるであろう、と思い、 当面「将来の天気の予想」でなく「過去に発生した又は現在生じている気象現象の原因推定」の 方法論・手順の確立にも力を注ぐこととします。 (実技試験問題は、このタイプのものが多いです) 次の3通りで、天気予想の訓練を行うことが効果的と思われます。 ローカルな規模の予想は観測データ等の入手が困難なため、 総観規模的な予想に的を絞ってみると「予想の着手」が行い易い、と思います。 まずは、いずれかの方法でやってみましょう。   1.現在もしくは過去の気象状況に関し、その現象の原因を推定する方法による     過去の気象データ(たとえば、3か月前の数日間の天気図など)を利用し、     その原因を推定し、推定結果の検証をすること。 推定結果の検証は、同じ天気図を使用したり、発行済みの気象関係の文献を参照します。 天気図等のデータは、お天気相談所や気象協会等から、コピー等の形で有料で入手可能です。   2.過去のデータを初期値とし、過去の天気を予想すると云う方法による     過去の気象データ(例えば、本日が水曜日として、一昨日の月曜日の新聞の天気図等)を初期状態とし、     その翌日(すなわち、本日基準で昨日)(火曜日)の天気を予想してみる。 (この場合は、気象業務法で規定されている「予想」とは見なされない。)     天気推定の結果(すなわち、昨日・本日の実況等)は 新聞、TV等を利用して、 比較的容易に入手できますので、結果の検証は比較的行い易いです。   3.現況データ及びその数日前のデータを入手し、「予想天気図は使用しない」で、     数日前のデータを初期値として、現況にたどり着くことが出来るか否かを検討する。     たどり着けない場合は、その原因を検討・究明する。      なお、自分の仲間以外に、予想として発表する場合は許可が必要です。   いずれにしろ自分自身の予想のための方法・道筋をシッカリ持つことが大事だと思います。

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