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気象教室(気象実験と工作)
Originated 2007-10/18, Last updated 2007-10/18, 2008-04/17
このページは、東京都新宿区生涯教育財団様で講義しました講座の様子一部
を掲載するものです。
受講者は、小学校3年生〜6年生約20人で、「気象教室」4回シリーズの1回分を
担当し、「気象実験と工作」を講義内容としました。
講義内容は、実験の実演を行い子供たちにも実験の一部を行ってもらいました。
実験に際しては、「風洞」を製作するための工作も行いました。
子供たち用に小さな「メモ帳」を用意し、ちょっとした記念用にするため、
又自分の好きな町の地図をメモ帳に描いてもらいました。
また、PCを用意し、PCプロジェクターで投影して説明を加えました。
主催者: 新宿区生涯教育財団
場所 : 東京都新宿区
開催 : 2007年9月
講座名: 気象教室(「気象実験と工作」)
内容 : 実験と関連する工作を行う。
対象者: 小学校3年生〜6年生
講師 : 佐藤 元 (日本気象予報士会会員、気象予報士) E-Mail: satoh@ny.airnet.ne.jp
サブ講師: 気象予報士5人
以下、「講師用資料」を掲載します。
気象実験と工作(講師用資料)
日時: 2007年09月08日、10:00〜11:50
場所: 新宿区生涯学習財団(Tel:03-3232-7701)
作成: 日本気象予報士会、佐藤 元
メイン講師:佐藤
サブ講師:日本気象予報士会の5人
自己紹介&本日の実験の進め方の説明等(20分)
机の配置を見て、4〜5人程度を1つの班にし、合計4班を編成する。
サブ講師は、各班の担当者となる。
班1(Kさん)、班2(Oさん)、班3(Sさん)、
班4(Mさん)、班5(Iさん)。
主催者から、人数分のコピーを受取る(各自A3版、1枚、合計18枚 or more)、
バケツ(2つ)、牛乳、新聞紙、雑巾、A4の白紙5枚を受取る。講師
1つのバケツに水を汲んでくる。(20リットル程度で十分です。)サブ講師
新聞紙を床に敷く。サブ講師
コピーされた「メモ帳原紙」に対し、予め「事前工作」しておく→カッターナイフで
紙の中央部に「切り込み」を入れる作業です。工作が好きな方にお願いします。サブ講師
各班の子供達は、実験ごとの「器材・部品の取り出し係」、「カメラ係」となる。
【以上の作業を事前に行って、時間を節約しても良い。】
実験ごとに、器材・部品を梱包したダンボール箱(或いは、袋等)から取り出す。
(このとき取り出す合図は、講師と各班の間で、「糸電話」で行う。)
講師は、班5の子供にメモ帳原紙を渡し、
5班の子供はメモ帳原紙を全員に配布する。班5
講師は、工作の要領を説明する。
子供達は、工作し、自分のメモ帳を完成する。各班のサブ講師が援助する。
(ア)「箱庭を使った山や谷での冷気の流れの観察」
ポイント:「自分の町」に雨が降ること。
山にも、海にも、学校の上にも、どこにでも降ります。しかし、砂漠や、
高い山の上では、雨が降りません。降った雨が流れる様子を観察します。
講師の話:
・これから、箱庭を作り、雨を降らせることを言う。
・PCにて箱庭の完成状態を見せる。
・箱庭を作成するための作業手順を示す→PCで白地図にアイコンを置く。班5
(子供は、地図に興味がある。)
子供達の参画:
・各自メモ帳へ「わたしのすきな町」を自由に描く。
(山、川、家、学校、電車などアイコンを参考にする。)
(お日様や雲も入れてね、と各自の創造性を引き出す。)
実験器材をダンボール箱から取り出す。班1
講師は、器材・部品を一つ一つ見せては、講師の机上に置く。
子供達の参画:
・実際に山や陸地などを配置し、友だち、家、学校、電車などを置く。班1
・降雨装置を使って、雨を降らせる。班1
・水が山を下り、海に注ぐ。
・次に、山、谷から冷気に見立てた(牛乳)を流し、班1
・このとき、Web Cam で山から牛乳が下っていく様子を撮影し、班1
・流れ下る様子を、箱庭のまわりで観察する。班1、班2
・スクリーンに映写する操作。 スクリーンで観察する班3、班4、班5
・海に流れ出たときの扇子状に広がる様子を観察する。全員
講師の話:
・ もう一度牛乳を流して観察したい。
・ このため、箱庭内の水+牛乳をなくしたい。如何すれば手軽にできるか?
考えよう。
@箱庭を崩して、水を捨てる?そうすると、山や模型の電車を最初から
組み立てることになるよ! これでは大変だ、時間がかかる。
A雑巾で水を吸い取る。 これでも手間隙かかる。
Bもっと手軽に出来ないか? ヒントは、これ、ビニールホースを使います。
サイフオンを使って、水を排出する。班1
排出した水+牛乳を捨てる。サブ講師
子供達の参画:
・降雨装置を使って、雨を降らせる。班1
・水が山を下り、海に注ぐ。
・次に、山、谷から冷気に見立てた(牛乳)を流し、班1
・このとき、Web Cam で山から牛乳が下っていく様子を撮影し、班1
・流れ下る様子を、箱庭のまわりで観察する。班3、班4
・スクリーンに映写する操作。 スクリーンで観察する班1、班2
・海に流れ出たときの扇子状に広がる様子を観察する。全員
サイフオンを使って、水を排出する。班2
排出した水+牛乳を捨てる。サブ講師
講師の話:
・風が吹き、雨が降ること。雨が川となって流れること。空気も流れることを言う。
・ 天から降ってきた「大事な水」を汚さないようにしよう。
・ 台風の水を飲む話し。
所用時間=30分
ここで、休憩5分取ります。
(イ)「寒冷前線の形」
ポイント:箱庭実験で降った雨は、実は風が吹いて「雨のもと」を運んだのです。
風は目に見えないですが、色んな形があります。その風の形を見てみよう。
実験器材をダンボール箱から取り出す。班2
講師は、器材・部品を一つ一つ見せては、講師の机上に置く。
講師の話:
・低気圧に伴って風が吹いてくる。
・積乱雲が出来る、雨が降る。
・空気が山に当たって、雲ができる。雨が降る。
子供達の参画:
・空気の流れとできる雲をメモ帳に描く。
・冷気に見立てた牛乳を流す。班2
・Web Cam撮影、班2
・先端形状に注目する。
講師の話:
・冷たい空気は、暖かい空気の下へもぐり込む。暖かい空気は、上へ上がる。
・空気が上昇して、雲ができ、雨となる様子をPCにて示す。
・前線の先端附近の形状をPCスライドショーで説明する。班5
・降った水はきれいな水です。汚さないようにしましょう。
・水+牛乳を捨てに行く。サブ講師
所用時間=10分
(ウ)「ワイングラスで実験」
ポイント:降ってくる雨の粒はどんな形をしているか、先週の実験を思い出してね。
今日は、形がなぜ丸くなるかを考えて見ましょう。
実験器材をダンボール箱から取り出す。班3
講師は、器材・部品を一つ一つ見せては、講師の机上に置く。
子供達の参画:
・2つのワイングラスの音を鳴らす。(ここで5分程度かかる)班3
(ワイングラスを逆さにする、最初、講師はわざと失敗してみせる。。。
。。。うまく失敗できるか??)
次、子供達がワイングラスを逆さまにしてみる。緊張の一瞬です。班3
講師の話:・水には表面張力がある話し。雨粒が丸くなる話し。
・丸い粒の形成は、他にも見られる。サトイモの葉っぱの上の露。
・水道の蛇口から滴り落ちる水滴。
子供達の参画:
・ 前週の水滴浮遊実験を思い出し、その形をメモ帳に描いてみよう。
所要時間=10分
(エ)「風洞実験」
ポイント:上空には、ジェット気流と云う非常に速い風が吹いています。
その下に低気圧ができる場合があります。そして、雨が作られます。
実験器材をダンボール箱から取り出す。班4
講師は、器材・部品を一つ一つ見せては、講師の机上に置く。
講師は、完成状態の風洞を示す。
この風洞は、ペットボトルの胴体部分をきりとったものです。
針金を通す小穴は、(危険防止のため)あらかじめ講師のほうで開けておきます。
子供達の参画:
・各班に「風洞、針金、翼」(3点セットの部品)を配布する。班4
・各班、翼を心棒(針金)に通す。
・針金を曲げたり、風洞の横腹の小穴に針金を通すとき、低学年の子供には
少し難しいかも知れないので、サブ講師の方々が手助けしてあげてください。
・交代して、息(ノート・下敷き等)で風を送る。
・周りの子供達は、風洞内の翼に注目する。
・垂れ下がっていた翼が、風洞内で浮き上がる。
・どこまで浮き上がったか、メモ帳に描いておこう。
・時間があれば、白紙を、適宜の長さ幅にして、短冊を作る。講師援助
・各自、机の端に細長い紙をたらして、息や下敷きなどで、風を送る。
・垂れ下がっていた紙が浮き上がることを観察する。
講師の話:
・関連する話し:大風で家の屋根が浮き上がって飛ばされる。
テントが飛ばされる。飛行機の翼、ヨットの帆の話し。
・流れの速さと圧力の話し。上層のジェット気流の蛇行の話し。
・上昇する空気が、雲となり、そして雨となる話し→本日の最初に戻るのです。。。
所用時間=10分
(オ)質問コーナー:20分程度
サブ講師の方々にて回答お願いします。
又、質問をメモしておいてください。
メイン講師佐藤は、(多分、)片付けを開始しています。
終了後、即、
あと片付け(テーブル上の水をふき取る、ゴミを集める、etc)、
主催者にバケツ、雑巾などを洗ってから返却する。
尚、牛乳は消耗品、新聞紙も消耗品に付き、ゴミとして廃棄願う。
実験器材を佐藤の自宅宛返送のため、荷造り、梱包お願いします。
最初の位置と同じようにしてください。(決まった位置に収納します。)
ダンボール梱包用のガムテープは佐藤が持参します。
そして、発送(元払い)手配、確認します。
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