トップページへ戻る 予報士試験
以下、正解を保証するものではありません。
Last Updated: 2003-09/24
平成15年度第1回(平成15年8月実施)気象予報士試験、解答予想及び検討
当面実技のみ、その解答のヒント・指針を書いておきます。
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実技1試験解答予想と検討
今回の問題は、基礎的な知識を持っていれば、
解ける問題ばかりです。高得点が期待できるでしょう。
ただし、ウッカリミスは、各自注意しないといけません。
なお当面、解答のヒント・指針のみ書いておきます。
問1
穴埋め問題は、基本的な読図問題です。
この問題は、迷うことなく、即答できないといけません。
トラフ、リッジの位置も基礎的&容易な作図です。
前線付近の物理量の相違を発見すること。
気温、露点、風向、風速など。
問2
前線通過に伴って、気圧が変わります。
CF通過は、気圧の急上昇がある。WF通過の場合ははっきりしない
ことが多いので問題にされないことが多いと思いますが、それでも、
気圧が緩やかに低下するでしょう。
前線のあるところは、「気圧の谷」です。
CFの通過前後の気圧変化の状況に関して、その上昇・下降の
状況を読み取っておく必要がある。
気圧変化量は−から+に転じます。
問3
低気圧の中心示度は、何に着目して答えるかが大事。
低気圧発達、減衰の典型的なパターンを頭の中に
入れておくこと
低気圧を天気図や気象衛星画像でみる場合の
基本的な特徴を押さえておく(覚えて、使えるようにすること)。
天気の予想は、
降水の有無については、
上昇気流、水蒸気の移流(暖湿気流の流入)
下降気流、乾燥大気の移流(寒気の流入)
を判定基準の基本パターンとします。
問題では問われていませんが、
雲量がどの程度となるかは、総観規模の天気図だけでは
推定が困難です。
レーダーエコーや衛星画像を併用すれば、降水域、
雲の種類を識別できる。雲量もある程度推定可能であろう。
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実技2試験解答予想と検討
(準備中)
今回の問題は、全般的な気象の知識を問う
物で、基礎的な知識を持っていれば、高得点が
期待できるでしょう。
なお当面、解答の指針のみ書いておきます。
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問1
低気圧に関する基本的な知識を問う。
警報の発表基準に注意。
普段あまり気にもせず、覚えていないことが大抵であるから、
気が抜けません。
問2
基本的な読図問題。
特に難しいところは無いはず。
防災上注意すべき気象現象は、いつも出題される。
典型的な現象および、もたらされる気象災害を
頭に入れ込んでおく。
問3
総観規模的な気象の状況の中で、ローカルな状況は地形などの
影響を受けて、総観規模とは異なる状況となることが良くあります。
雨雪判断は、850hPaにおける気温が先ず重要なポイント。
次に、地上の気温がポイント。
通常 850hPa では0℃、地上では 6℃ が雪の限界です。
今回設問のように、みぞれを含むことが許されると、
多少異なるかもしれない。
雪は落下途中で、大気の断熱昇温により、蒸発や液化しますが、
このときの相変化に伴う熱の吸収により、気温低下します、
従って、雪のまま落下することもあるし、また
雪が途中で溶けて、液体の水となり、周りの雪ともどもみぞれ
となることもある。
雨雪判別図と秩父、河口湖の実況値の対比は、観測値一つ一つを
判別表と対応するのが、面倒でも、確実、時間が早い。
問4
気象衛星画像における雲の種類、雲の生成因
も典型的な問題です。
海面水温が雲の形成に如何に(雲の種類の違いを起こす原因として)
寄与しているかを押さえる。
★★★★★★★★★
★★★
気象現象というものは、様々に変化しますが、また一方、典型的な
形ができたり、典型的な変化・推移となる場合も結構多くあります。
この観点から、典型的な形を一つの概念モデルとして持っておくと
よいでしょう。そして、様々なバリエーションに対応するために、
モデルをベースとして、気象の理論を適用して、客観的な判断、
推定を行なうことが必要です。
実技の問題は、暗記の部分もありますが、原則として、気象の理論
に立脚して、現象を把握し、理解し、説明する必要があります。
★★★
★★★★★★★★★
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E-mail:satoh@ny.airnet.ne.jp
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