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Last Updated:2000-9/02,9/03,9/09,9/15, 2003-7/02
平成12年度第1回気象予報士試験問題解答予想及び検討結果
[検討は、下記ページをご参照下さい。分かった都度更新予定です。]
学科の解答例及び[検討結果学科一般]
学科の解答例及び[検討結果学科専門]
実技1の解答例及び[検討結果実技1]
実技2の解答例及び[検討結果実技2]
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学科試験解答(予想です)
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一般学科
問題..解答
# #
1......2
2......4
3......????(お手上げです。ここまでは習ったことがありません)
4......4
5......3
6......4
7......4
8......5
9......5
10.....4
11.....4
12.....1
13.....2
14.....2
15.....5
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専門学科
問題..解答予想
# #
1......1(4も可能性ある?)
2......4
3......1
4......5
5......3
6......1(2も可能性ある?)
7......5
8......5(1も可能性ある?)
9......3
10.....?(この問題は、お手上げです)
11.....4
12.....3
13.....5(2も可能性ある?)
14.....5(4も可能性ある?)
15.... 2
[可能性ある]とした部分は、今後検討し、up予定です。
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実技1試験解答予想
問1
(1)A:太平洋、B:亜熱帯C:赤道、D:高緯度
(2)気柱の温度の差異を、850hPa
を境にして発見すればよいでしょう。
考え方を示します:
(文字数は大きくなっています。)
Yの気柱の平均気温が、Xよりも小さいため、従って
密度が小さく層厚が小さくなり、高度が低くなる。
850hPaでは、ほぼ等高度となり(同じ高度の気柱)、
地表では、Yの方が気温が高いので、このため
地上気圧がYの方が高くなると推定する。
問2
(1)A:大きい、B:対流不安定、C:対流雲
(2)水蒸気の供給源としての海洋表面温度、その上を
吹走する風向に留意する。
低気圧の東進に伴い、太平洋高気圧西縁の南西風が
W領域に継続的に吹き込む。この南西風は、図6の
海水面温度25度の線が九州から四国に向かっては
いりこんでいる海上を吹走し海水面から水蒸気の
補給を受けるため。
問3 Lから東南東に閉塞前線を152Eまで画き、
(850hPaの大きな曲がりが閉塞点になる?)
そこで、更に温暖前線を1000km程度のばす。
また、寒冷前線を閉塞点から図8の本州を横断する
湿数域をとおり、西日本においては、Lを連ねる形
で停滞前線とし、揚子江付近までのばす。
問4
(1)降水の表現パターンは決まっているのです。
湿潤域(水蒸気の供給源)の存在、水蒸気を運ぶ気流、上昇流
及びこれらの継続性や、時間的、位置的変化を天気図から読み取ります。
揚子江方面から九州地方にかけて強い湿潤域があり、
東進すると予想される。このため、九州地方の大雨は
依然として、断続的に継続すると予想される。
(2)活発な対流性の雲が次々流れてくるため、
九州地方は、断続的な降雨が予想される。
(3)A:断続的に大雨が降る
B:河川の増水や地盤が緩くなっているおそれがあります。
C:河川の氾濫・洪水、低地における浸水、山崩れ、崖崩れに
十分注意して下さい。
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実技2試験解答予想
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問1
(1)ほぼ128E上で37N〜28Nのあいだ
(2)地上低気圧の西側には、500hPaの気圧の谷が
対応して存在するため。
(これから発達することを言うためには、軸が
西傾していることを表現すればよい。)
(3)27:09(1000、134E,32N) 27:21(996、137E,35N)
28:09(988、142E,38N) 29:21(992、147E,41N)
30:09(992、151E,44N)
気圧の深まる「度合い」=「差」を求めるとよいだろう。
差が最大の時間帯を解答としよう。
問2
(1)赤外画像で非常に白くしかも輪郭がハッキリとニンジン状に
固まっている。これは、雲の温度が非常に低く高層にまで
発達していることを示す。しかも可視画像でも、まとまって
白く写っている。
(2)ア2、イ16、ウ7、
エ6、オ11、カ15、
キ対流不安定
(3)大雨(驟雨では災害に至らない?)、落雷、突風
問3
(1)ABあいだの風向は東である。B側からの気流は山の斜面にあたり
上昇し、山越えして下降する。断面図の左側斜面では鉛直P速度
は負号になっている。これは上昇流を示す。右側山麓で上昇流に転じている。
山岳波となっていると推定される。
よって左側が東である。
(2)降水には、水蒸気、気流、地形効果がキーワードとなる。
東北地方の太平洋側に顕著な降水域が有る。
これは、図8に示すように、等相当温位線の高い方から
低い方へ風が交差して流れることにより、相当温位の移流が
あると予想される。そして、山岳斜面に当たり、上昇流がつよめられ、
降水が強化されることとなった。
一方青森や日本海側地方では、相当温位の移流は顕著ではない。
この相当温位の移流の程度お呼び地形効果が降水域の分布に顕著
な差をもたらすこととなった。
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以上、解答予想でした。支援センターなどの解答と対比して下さい。
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佐藤 元
E-mail:satoh@ny.airnet.ne.jp
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