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平成11年度第2回気象予報士試験問題解答予想及び検討結果

[検討は、下記ページをご参照下さい。分かった都度更新予定です。] 学科の解答例及び[検討結果学科一般] 学科の解答例及び[検討結果学科専門] --------------------------------------- 学科試験解答(予想です) --------------------------------------- 一般学科 問題..解答 # # 1......5 2......4 3......4 4......3 5......5<--4が正解の様です。 6......1 7......4 8......1<--2が正解の様です。 9......1 10.....3 11.....2 12.....3 13.....1 14.....1 15.....5 ---------------------------------------
専門学科 問題..解答 # #  1......3<--2が正解の様です。 2......5 3......4 4......5 5......2 6......1 7......1 8......2 9......3 10.....5 11.....1<--4が正解の様です。 12.....2 13.....1 14.....3 15.... 2 --------------------------------------- ---------------------------------------
実技1試験解答(予想です) 問1 (1)日本海側と太平洋側の天気の種別。気圧配置の型の名称: 日本海側の天気は「しゅう雪又はしゅう雨」、 太平洋側の天気は「曇り又は晴れ」である。 気圧配置は、「西高東低の冬型の気圧配置」と言う。 (2)日本海側と太平洋側の天気の発現相違の理由。 @日本海側80字 大陸からの西寄りの寒 気が日本海で気団変質 し、湿潤となり、大気 は日本の高い山脈に遮 られ、上昇流となり、 積乱雲を発生し、日本 海側の地方に降水をも たらした。 A太平洋側60字 日本海側の地方に降水 をもたらした大気が、 日本の脊梁山脈を乗り こし、下降した大気は、昇温し、乾燥する。こ のため、太平洋側の地    方は曇りあるいは晴天 となった。 問2 (1)地上の低気圧に対応するトラフの位置: (129E,40N)から(125E,30N)あたりに太線を引く。 (2)低気圧発達に結びつく特徴 @トラフ40字 地上低気圧はその西側 にあるトラフに対応し、    気圧の谷の軸が西に傾 いている。 (今後トラフの進行に伴 って気圧が低下する。) A低気圧の前面に暖気移流、後面に寒気移流    があることを言う。 問3 (1)平野部と山沿い部の天気の判定@◎ A◎ B● C* D*● (2)天気概況文。空欄へ適語を記入 @高気圧 A西高東低の冬型 B雲が多くなる C発達 D雪 E雪または雨 (3)波浪図の風速・風向、波高:      11日09時の風速20ktで東南東の風、波高は2m、         21時の風速45ktで南南西の風、波高は3m (4)防災上の注目現象: 1.海上強風、    2.海上高波 3.陸上は、降雪による交通機関などの乱れ、 4.電線着雪 問4 (1)降雪のある地点の気温のうち最大値:    2度  (2)@降雪領域: 問3(1)の指定に従って、「3℃未満」を雪とする。 A低気圧中心位置: 低気圧は本州太平洋岸に沿って進行すると推定。     題意の時刻は、丁度関東の南。     風向が反対になっている箇所が中心位置の目安になる。     太線枠の外、かつ八丈島と気温9度の島の中間付近にX印を付けた。 (3)気温低下の理由 @天気40字 曇りで日照がないこと に加えて、雨又は雪が 午前から午後にかけて 継続したため、大気が 次第に冷えてきた。 A低気圧発達関連30字 低気圧の東進に伴い、 福島県など関東地域の 北からの寒気が流入し たため。 --------------------------------------- --------------------------------------- ---------------------------------------
実技2試験解答 (予想です) ---------------------------------------
問1気象衛星赤外・可視画像の領域ABCと 地上天気図、300hPa図対応 (1) 輝度は、赤外画像がや や白く、可視画像は灰 色で、形状は全体的に   層状性である。雲は下 層から上層まであり、 雲域には300hPaにある   強風帯が対応している。流れの方向に黒く筋状 に見える部分があるの   で、トランスバースラ インの存在が推定され る。 (2)    赤外画像には写ってい  なくて、可視画像には  写っているので、地上    付近の雲あるいは雪、  氷、砂漠が候補に挙げ  られるが、その地域性    と天気快晴であること  を考慮し、地上の積雪  による反射光が写って    いると推定される。 (3)    赤外画像にはやや白く  可視画像には灰色に写  っている。雲は低気圧    の温暖前線面を上昇し  してきた高層雲と考え  られる。低気圧は上層    の気圧の谷の位置が真  上にあるので、最盛期  にあると考えられる。        問2日本海低気圧と九州南方低気圧 (1) 1.(110E,53N)(124E,42N)(140E,44N) 2.(110E,36N)(130E,32N)(140E,33N) (2) P.(134E,42N,1000hPa)(138E,41N,996hPa) Q.(137E,33N,1008hPa)(144E,39N,992hPa) (3)日本海低気圧Pの気圧の前半12Hに気圧の深まりが大きいことの理由130字: 「気圧の深まり」は、低気圧の発達を意味するので、低気圧発達の条件を 解答にもりこめばよいであろう。    考えられることは、500hPaの上層の気圧の谷が西から接近すること、    低気圧の前面の暖気移流と後面の寒気移流があることを書けばよいだろう。    これらの条件を与えられた、天気図上で確認すること。 (4)九州南方低気圧Qの気圧の深まりの理由140字     「気圧の深まり」は、前問同様の考え方でよいのであるが、       この問題では、その深まりの時間帯を問題にしている。       トラフの位置、寒気、暖気移流の時間的な変化があるべきことが、       問題の文面から、推定される。        そこで、題意の様に、24時間のうちの後半の12時間に深ることを書けばよいだろう。       問題は、「時間のズレ」である。何がそうさせたか?       強風軸の影響→強風軸そのものよりも、トラフの深まりや、接近を発見する方が良かろう。       低気圧Pの影響→先行しているPのそのものの影響を結びつけることは難しい。しかし、       後半の発達時間帯がこれから発達しようとする低気圧Qの発達の時間帯に対応することを       言うことは容易であろう。 問3 (1)@気圧系の動向の原稿50字 本州南岸にある低気圧 は今後24時間に急速 に発達しながら三陸沖 に進む見込み。 A風・天気の推移30字 風は、午前東から午後 北東に変わり、風雪が 強まるでしょう。 B防災上の注意事項40字 低気圧の接近に伴い、 雨が次第に雪に変わり 暴風雪になるでしょう。 (2)積雪増加量cm    積雪は9cm/3H増加と推定します。    (降水量の平均値が9mmと算出されるので)   問4稚内と八丈島の300hPa高度推移図。(a、b)から選択 @b八丈島 Aa稚内 Bb下 Cb下降 Da中・下層 Eb寒気 Fa大きく Ga西風 Hb強まって Ia稚内 Jb縮小 この穴埋め問題は、何気ない問題であるが、「気圧」というものを 本当に良く理解していないと、BCDで逆の発想に立つことがある。 与えられた「300hPa」とは、単なる数字でなく、その気圧高度以上は、稚内も、八丈島も 同じ大気重量であることを意味している。このことが本当に分かっていれば、まごつくことは無い。 [以上、解答予想でした。支援センターなどの解答と対比して下さい。] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 佐藤 元 E-mail:satoh@ny.airnet.ne.jp
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