地方支部活動 日本気象予報士会 東京支部

(2003.12より【イベント】に掲載したものです)
 

第24回東京支部会合開催 最後までお楽しみ満載?!
11月8日土曜日、立冬とは名ばかりの小春日和の中、観光客で賑わう浅草界隈にある東京都台東区民会館を会場に、第24回気象予報士会東京支部会合が開催されました。

東京支部会合は毎回、会員の話題提供を柱に構成しています。今回も「ギブ&テイク」「話を聞くだけでなく発信を!」という呼び掛けに応えて頂けた3人の方からの話題提供がメインディッシュです。

■話題提供:「我が国の長期予報とその周辺」酒井重典さん

酒井重典さん

 まず、酒井重典さんに「我が国の長期予報とその周辺」と題してお話を頂きました。酒井さんは気象庁で長く長期予報に携わってこられ、この3月まで新潟地方気象台台長を務めていらした方です。

明治時代、東北地方の凶作を発端として始まった日本の長期予報が、第二次大戦後、大外れしたことから一旦中断。その後、改めて基礎研究を積み上げる中で、予報則の開発や、天候と全球規模の循環場の相関を基に予報する手法を編み出すなど、今日にも通じる統計的手法によって発展し、現在ではアンサンブル手法による力学的長期予報が現業化されるまでに至った歴史をたどりながら、その折々のトピックスを豊富な事例を基にご紹介頂きました。

■話題提供:「東京(大手町)の夜間の冷却率と風速の関係について」関隆則さん

関隆則さん

続いて登場頂いた関隆則さんの「東京(大手町)の夜間の冷却率と風速の関係について」は、日本気象学会秋季大会のポスターセッションで発表された、関さんの独自研究の成果をまとめたものです。

この研究は、東京大手町、八王子、所沢の3月を対象に、前日の最高気温から朝の最低気温が10℃以上低くなった日を抽出し、その気温降下の割合=冷却率と風速の関係について探ったもので、東京大手町では、18〜24時までは、風が強いほど気温が速く低下する傾向が見られるのに対し、0〜6時までは逆に、風が強いほど気温低下が鈍くなるように見えるなど、興味深い傾向を表計算ソフトを駆使して導き出しています。

関さん参考資料:日本気象学会発表資料

■話題提供:「天気図検討会この1年の活動報告」佐々木恒さん

佐々木恒さん

最後に、今年満6歳、開催50回を迎えた東京支部活動の柱の一つ、「天気図検討会」について、事務局の佐々木恒さんから報告して頂きました。

「午前から午後まで一日中天気図漬け」「夏合宿」「チーム対抗戦」などの新機軸を打ち出した今年の活動を振り返るとともに、天気図検討会の6年間を、天気図検討会で培った解析力で(?)、参加人数や参加傾向などから分析。「検討会にハマった団塊の世代」などの人間模様を浮かび上がらせました。

佐々木さん参考資料:天気図検討会開催報告

佐々木さん参考資料:天気図検討会統計資料

■「懇親会」「一の酉」、そして……

17時で会合が終了した後は、東京支部が伝統的に力を入れている「懇親会」へと移ります。恒例の自己紹介をはさんで、会合の議論の続きをする人、名刺交換をする人、パソコンを取り出しミニ検討会を始める人など、会合に負けない熱のこもったやりとりが続けられました。

筆者 渡辺保之

20時、懇親会もお開きの時刻を迎えましたが、これで終わらないのが東京支部の良いところ(悪いところ?)。8日は奇しくも「一の酉」。江戸時代から続く伝統の「酉の市」が、会場近くの鷲(おおとり)神社で開かれていました。江戸開府400年 、天気図検討会6年、東京支部今年正式支部化へと、記念すべき年の酉の市の日に、すぐ近くにいるんだから「行きましょう!」東京支部宴会部長の一声に15人近くが賛同。大変な人出の浅草の街を神社へと向かいます。

神社では「気象予報士会東京支部」「気象予報士会埼玉支部」と書き込まれた大熊手を買い、威勢のいい手締めで、商売繁盛ならぬ「予報的中」を祈願しました。

ところが「その熊手、誰がどこに持って帰るの?」この最も基本的な問いに対する解答が、熊手購入の時点でもまだ導き出されていませんでした。数人の手を経て運ばれた熊手、今なぜか私の目の前にあるのですが、いったいどうすれば……?

とにもかくにも、東京支部の行事は、最初から最後まで、どこを取ってもおもしろく参加しがいのあるものになっていると自負しています。気象予報士会会員であればどなたでも参加できますので、ぜひ次回あなたも熊手を持ち帰って、いや、交流の輪に加わってみませんか?お待ちしています。

気象予報士会東京支部代表 会合担当
渡辺 保之( 東京)
東京支部ホームページもご覧ください
 
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