日本気象予報士会 東北支部 / 過去の報告 / 平成22年3月
気象講演会開催(福島地方気象台・一般社団法人日本気象予報士会東北支部共催)

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3月は6日に福島地方気象台と共催による一般市民向けの気象講演会を開催しました。
(なお、翌週13日に別途仙台で例会も開催しています。)

一般社団法人となってからの気象台との講演会開催は全国でもはじめてとなりました。今後、支部ののさらなる気象台との連携・協働、予報士の地域における活動等、社員総会においても確認された内容進めて参りたいと思います。

会場は100名を超え、115名程度の方においで頂きました。地元メディアにも取材をしていだきました。
会場は100名を超え、115名程度の方においで頂きました。地元メディアにも取材をしていだきました。

開催案内

気象講演会のお知らせ

講演会リーフレット(PDFファイル,606KB)

気象講演会〜進化する気象情報を防災に生かす〜

日時 平成22年3月6日(土)13時30分から16時30分(開場13時)
場所 福島市中央学習センター2階大ホール
   (福島市松木町1番7号、福島地方気象台の南となり)

演題・後援


1 地球温暖化と強雨化
   福島大学教授 渡邊 明 氏
   (共生システム理工学類環境システム)

2 市町村単位の警報発表とそれを支える技術的基盤
   福島地方気象台技術課長 菅原 光夫 氏

主催:日本気象予報士会東北支部/福島地方気象台
後援:福島県/福島市

入場無料です。土曜日の開催です。多くの県民の方のご来場をお待ちしております!

お問い合わせ福島地方気象台防災業務課
電話 024-534-0321 FAX 024-534-0383

 福島地方気象台では、一般県民向けに毎年気象講演会を行っておりますが、今年は、気象台としては気象予報会との連携、気象予報士会側としては、気象予報士として求められる一般市民と気象情報との橋渡し役を果たすため、また昨年平成21年秋に法人格を取得し今後地方気象台と支部の連携を図る必要があるため、福島地方気象台の御協力を得て、共催という形になりました。
 去年の第1回社員総会でも確認されました「地方気象台と地方支部の連携」の方針に則り共催の形で企画されたものであり、その意味でもとても意義深い講演会であると考えております。

開催趣旨(リーフレットから)

 昨年における東北地方の気象災害を振り返りますと、2年ぶりに上陸した台風第18号と秋雨前線により各地で大雨や強風による被害が発生いたしました。また、秋田県能代市では竜巻による被害が発生したほか、青森・山形・福島でも突風による被害が発生するなど局地的な顕著現象が多発しております。
 また、世界では地球温暖化に伴う海水面の上昇のほか、強い台風による大規模な気象災害の増加や干ばつ・大雨による農作物の生産減など、多岐にわたる危惧が議論されているところです。
 こうした中、気象災害を最小限に抑えるためには、防災機関や報道機関、県民の皆様に気象台が発表する各種防災気象情報の意図することの理解や県民の皆様一人ひとりが自ら危険回避できるよう防災意識の高揚と防災知識の普及を図ることが重要であると考えます。
 また、今年の出水期からは市町村を対象とした警報等の実施が予定されており、その内容についても広く一般に周知・広報を行う必要があります。
 このような情勢を踏まえ、風水害等に対する減災を観点に日本気象予報士会東北支部と連携し県民を対象とした気象講演会を開催することといたしました。

この度、福島地方気象台と東北支部との共催で
気象講演会を開催することになりましたのでご案内いたします。

日 時:平成22年3月6日(土)13:30−16:30
場 所:福島市中央学習センター2階大ホール
テーマ :進化する気象情報を防災に生かす
演題・講師:
    地球温暖化と強雨化
     福島大学教授 渡邊 明先生
    市町村単位の警報発表とそれを支える技術的基盤
     福島地方気象台技術課長 菅原光夫さん
対 象:一般市民(約100名)
主 催:福島地方気象台・日本気象予報士会東北支部
後 援:福島県・福島市

今回の企画は福島地方気象台防災業務課長の
和田幸一郎さんの骨折りで実現しました。
和田さんは昨年の無人化直前の酒田測候所の所長を務め
その後、福島地方気象台に異動になりました。
そして東北支部のメンバーでもあります。

講師の福島大学の渡邊先生は、気象学、特に雲の組織化の研究が専門です。
世界気候研究計画(WCRP)のプロジェクトの一つである
全球エネルギー・水循環国際共同観測(GEWEX)で、
アジア地域の雲活動の研究分担をしてこられました。
多くの学会の役職を務め著書も多数で、最近では
ネパールやラオスでのレーダー観測支援と雲活動の研究なども
手がけていらっしゃいます。
講演では、ゲリラ豪雨は決して「ゲリラ的」ではなく
しかるべき場所でしかるべき時に発生するとの立場から
強雨発生のメカニズムについて解説して頂く予定です。

もうひとかたの講師の福島地方気象台の菅原さんは、
気象庁入庁後、富士山測候所勤務の後、
仙台、盛岡、福島の気象台にお勤めです。
講演では、平成16年の新潟、福島豪雨を踏まえ、
平成22年5月から始まる市町村単位の警報・注意報発表など
新たな防災気象情報とその技術的基盤について
解説して頂く予定です。

対象は一般市民向けですが、地球温暖化と雲の生成、そして
強雨化、また新しい防災気象情報の知識など、
気象予報士にとっても意義のある講演会ではないかと
思いますので、東北支部のメンバーにも声をかけています。

またこの講演会は去年の第1回社員総会でも確認されました
「地方気象台と地方支部の連携」の方針に則り
福島地方気象台と東北支部の共催の形で企画されました。
その意味でもとても意義深い講演会であると考えます

機会がありましたら、どうかご参加頂けるよう皆様に
ご案内いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。



報告

福島地方気象台との共催による
気象講演会の報告です。

平成22年3月6日(土)13:30−16:30
福島市中央学習センター ホール
気象講演会ー進化する気象情報を防災に生かすー

今回の企画は「地方気象台と地方支部の連携」という
大方針のもとに福島地方気象台防災業務課長和田幸一郎さんの
力強い主導で進められました。講師の選定依頼、事前の宣伝、
会場設営、マスコミ対応等を気象台側が、
講師謝礼の支払い、司会進行、当日の受付会場係等を
予報士会側が分担しました。

対象を一般市民100名と設定して望みましたが、
ふたを開けてみると参加者115名とぴったりと会場が
いっぱいになり盛会となりました。
NHK、福島中央テレビ、福島民報、福島民友、河北新報、
福島テレビ、ラジオ福島などマスコミ各社も多数来場し、
NHK福島の夕方のニュースで講演会の様子が紹介されました。

司会進行は杉山が担当させていただきました。

開会挨拶 福島地方気象台次長 松井和雄さん

講演1 「地球温暖化と強雨化」
福島大学理工学群共生システム理工学類教授 渡邊明先生

地球温暖化によって空気中の水分含量が多くなるため降水量は
増加する可能性があること、強雨の元になるテーパリングクラウドが
形成されるときは、南海上に台風や熱帯低気圧が存在し、
また乾燥空気の流入も見られることが多いこと、強雨が発生する
地域はある程度の傾向が見られ、地形の影響も大きく関与していること、
そして、これらのことから、細かく観測、解析をすれば、いわゆる「ゲリラ豪雨」と
言われるような強雨も十分予測可能ではないか、とのお話でした。

講演2 「市町村単位の警報発表とその技術的基盤」
福島地方気象台技術課長 菅原光夫さん

豪雨災害の教訓から警報注意報の発表をそれまでの
二次細分区域からさらに細かく市町村ごとへ行うことが
5月27日から始まるが、それを支える技術的基盤の進歩として
国土交通省とのレーダー情報の共有、レーダーのドップラー化、
アメダス観測のリアルタイム化、ラジオゾンデ観測のGPS化、
ウインドプロファイラーの導入、数値予報モデルの進化、4次元変分法、
土壌雨量指数などについて解説して頂きました。
しかし、各地域での警報基準の設定や、発表の伝達方法など、
課題も残っているとのことでした。

質疑応答では多くの市民の皆さんから発言があり、大いに盛り上がって
時間をオーバーしました。

閉会挨拶 小川栄造支部長

懇親会 だんまや水産(福島駅前)
講師の先生や気象台の皆さんと総勢14名で
歓談しました。

今回の講演会は、今後、地方気象台と地方支部の連携を進める上で大変に意義深い
力強い一歩になりました。

以上、福島地方気象台との共催の気象講演会の報告でした。


福島地方気象台
福島地方気象台

気象台南隣にある福島中央学習センター
気象台南隣にある福島中央学習センター

気象台職員と会場の準備
気象台職員と会場の準備


福島地方気象台松井次長からあいさつ。中央に福島大学理工学群 渡邊教授、右に菅原技術課長

会場からの質問に答える渡邊教授
会場からの質問に答える渡邊教授


日本気象予報士会東北支部

東北支部あてメール エス・イー・エヌ・ディー・エイ・アイ・エス・エイチ・アイ・ビー・ユー@ワイ・オー・エイチ・オー・ドット・ジェイ・ピー
支部長:小川栄造