2004年の記録

1月例会


気象庁・(財)日本気象協会主催の「気象講演会」を聴講した後、
講師の方たちと懇親会を行いました。

【気象講演会】「私たちの生活と地球環境」
日時:1月24日(土)13時〜16時
場所:福岡市立 中央市民センター
    福岡市中央区赤坂2丁目
主催:気象庁、(財)日本気象協会
後援:福岡市、(社)日本気象学会、(財)気象業務支援センター
入場料:無料
講演予定:
1.オゾン層破壊と気候の変動
   九州大学 大学院理学研究院 教授 廣岡 俊彦
2.温暖化によって日本の気候はどのように変わるか
   気象庁 気象研究所 環境・応用気象研究部長 佐藤 康雄
3.日本沿岸の海面上昇 −その実態とメカニズム−
   気象庁 長崎海洋気象台 海洋課長 金子 郁雄
4.一人ひとりの温暖化対策 −ふくおか2010アクションプラン−
   福岡市 環境局 環境都市推進部 環境共生課長 平居 秀児

【懇親会】
日時:1月24日(土)17時〜
場所:八千代丸大名店
    福岡市中央区大名1-2-15坂田ビル1F
参加者:講師3名、主催者等11名、西部支部7名、計21名。
     7名が2次会の屋台へ行きました。


2月例会
  日 時: 2月21日(土曜日)13時30分〜17時20分
  場 所: 長崎市 テレビ長崎(KTN)
  参加者:長崎県9名、福岡県3名、佐賀県2名、熊本県1名
       山口県1名 合計16名
   内 容:
   1 「気象解析」 清水さん
     2月22日(日曜日)の長崎地方の予報に挑戦してもらいました。
     結果は、・・・
   2 「長崎大水害187ミリの雨」 立川さん
     昭和57年7月23日の長崎豪雨。時間187mmという雨量を記録した長与
   町の被害の模様を語っていただきました。「雨が当たると痛い。何もできな
    い。」という体験手記には、この時の大雨が如何に異常なものであったか実
    感させられました。
   3 「小学校での講演体験」 井手さん
     体にハンディーを負いながらも予報士資格を取得した井手さんが、先日小学
   校で行った4年生を対象とした福祉講演の模様を話されました。
     この講演は、井手さんと同じ第6回試験で合格した小学校教諭の立川さん
  (2の項目の発表者)が、本人の要望に受けてすばやく実現させたものです。
     この講演を通し、障害を持っていても予報士の資格を持つということは、社
   会的評価はたいへん大きいということでした。
     井出さんは第6回試験で合格されましたが、筆記が困難なので特別にワープ
   ロで受験されたそうです。試験の内容は一般と同じで、作図には大変苦労され
    たそうです。
     同じ試験に落ちたメンバーはもちろんのこと、全員井手さんのチャレンジ精
   神に感動しました。
   4 「気象予報士のための気象予報士試験に出ない問題集」 松嶋さん
     西部支部の定番メニューの「気象予報士試験に出ない問題集」。今回の
   テーマは、古気候学特集。聖書にある「ノアの箱舟」の話のもとは紀元前
    5500年頃、黒海で起きた大洪水であったと紹介がありました。
   5 「今年のセンター試験地学の問題の配布と解説」 家永さん、石丸さん
     総合理科、地理B、化学TB、地学TA、地学TBの問題から気象に関
   係のある問題を拾い出して挑戦しました。
    試験の内容は、全体として基礎的な学力を問う問題が多かったようです。
   6 「気象実習」 金崎さん
    クラペイロンダイヤグラム、エマグラム、ステューブダイヤグラムを学びま
   した。
   7 「世界最大の津波」 弘中さん
     1958年(昭和33年)7月10日アラスカ、リツヤ湾で発生した津波では、波高
    525mを記録したそうです。この津波は地震により氷河が崩れることにより
   発生したということでした。
   8 テレビスタジオ見学  黒田さん
    終了後 懇親会 
     次回は、3月20日 熊本市内で開催予定です。


3月例会
  今回は、久しぶりに熊本で開催しました。
  少人数でしたが、ハワイの映像を見ながら
  楽しい雰囲気で開催できました。

日時 3月20日(土)13:30〜16:30
場所 熊本放送6階第4会議室
内容 HIBT(カジキ釣り世界大会)報告 園村
    水俣市土石流災害 弘中
    天気原稿の書き方、台風、地震の模範例 園村
    全員で明日の天気予報に挑戦
出席者 4人
懇親会 四川料理「桃花源」熊本キャッスルホテル内
     料理の鉄人で陳健一を破ったうわさのエビチリをいただきました。

4月例会

日時:4月10日(土)13:30〜16:30
場所:九州大学ベンチャービジネスラボラトリ(VBL)
    福岡市東区箱崎6-10-1
出席者:10名(うち初参加2名)
内容:
●「気象予報士試験予想問題」:荒山さん
  久しぶりに実技の問題に挑戦しました。
  キーワードが出てこず、お手上げ状態。しばし全員沈黙でした。
●「気象分析」:久住呂さん
  翌日の天気を「くもりのち晴れ。最高気温20℃」と予想。
  結果は「晴れ時々くもり。最高気温22.6℃」(福岡)でした。
●「気象の非常識!ほんとうの話」:金崎さん
  台風の目には五角形のものがあるらしい。
  山の峰の風下側で雨が多く降ることがある。
  等圧線が不連続になることがある。
  大雨をもたらすのは乾燥した空気。
  季節風を生み出すのは海陸分布ではなく、太陽の南北移動。
●「水俣土石流災害の話」:弘中さん
  昨年7月20日に発生した土石流被害の状況を説明していただきました。
  土石流は泥流が流れたあと約20分後に巨礫が流れてきたそうで、
  なぜ時間差があったのか原因は不明とのことです。
●「佐賀市から宇部市に風船が飛んできた話」:弘中さん
  園児が飛ばした風船と花の種が、風に乗り海を越えて九州から
  山口県まで飛んできて、拾った人と園児との交流があったそうです。
●「本州四国連絡橋公団の紹介」:松嶋さん
  今年4月から佐世保市から連絡橋公団に異動された松嶋さんから
  公団の紹介がありました。橋桁展望台ツアーを企画中だそうです。
●「気象実習」:金崎さん
  等圧線を引く問題。あまり深く考えずにパッパッと引くのがコツ。

●懇親会:17:00〜
  「ソウルトゥソウル」 9名参加。


【西部支部5月例会】
日時:5月8日(土)13:30〜16:50
場所:九州大学ベンチャービジネスラボラトリ(VBL)
    福岡市東区箱崎6-10-1
出席者:17名(うち初参加3名)
内容:
●「気象予報士試験予想問題」:荒山さん
  潮位の問題。
  小潮でも干潮時はあまり潮位が下がらないので注意が必要です。
●「総会の議題について」:弘中さん
  来週行われる総会の議案について説明していただきました。
●「気象分析」:大塩さん
  翌日の天気を「雨。所により強く降る。」と予想。
  結果は「くもり一時雨、降水量2.5mm」(福岡)でした。
●「セミと赤潮と皆既月食の話」:龍山さん
  米国ではセミが17年周期で大発生することや、
  博多湾が赤潮でエメラルドグリーンになっていることや、
  先日起こった皆既月食のことをビデオ映像を交えて話していただきました。
●「注意報・警報の改善について」:金子さん
  平成16年3月18日から注意報・警報の本文の記述方法や発表方法が変わり、
  本文は現象ごとの記述から最少区分区域ごとの記述に変わったこと
  「発表」「重要変更」「継続」「警報から注意報」「解除」などの文言が発表状
況欄に付加されたこと
  標準的な発表のタイミングがあること など
  を説明していただきました。  
●「秋季気象学会スペシャルセッションの話」:弘中さん
  今秋、福岡で開催される気象学会で、『2003年7月水俣土石流災害について(仮
題)』
  という趣旨の内容でスペシャルセッションが開かれる予定です。
  西部支部からも金崎さん、弘中さん、金子さんが世話人として参加することにな
りました。
●「気象実習」:金崎さん
  衛星写真、高層天気図から高気圧、低気圧、前線の位置を決める問題。

●懇親会: 17:20〜 
  「京風串揚げ 喝 本店」 13名参加

【西部支部6月例会】
日時:6月12日(土)13:30〜17:20
場所:RKB毎日放送
    福岡市早良区百道浜2-3-8
出席者:20名(うち初参加1名):過去最高の出席人数
西部支部6周年記念でした。
内容:
●バナナと天気の話: 加藤さん
 食堂で2種類のバナナと焼きバナナを食べ比べた後、
 会議室に移動して台湾バナナが台風の影響で衰退した
 話をしていただきました。
●「気象予報士試験予想問題」: 荒山さん
 移流量を計算する問題。
●放送局見学: 龍山さん
 RKB毎日放送の見学をしました。生放送のニュースを横から
 見学した後でスタジオに入って同じ原稿を読ませて頂きました。
●4月27日の低気圧が道路交通に及ぼした影響: 松嶋さん
 大鳴門橋、瀬戸大橋が通行止めになった影響で他の迂回ルート
 へ交通量がどのように変化したのか説明していただきました。
 瀬戸内海は地形の影響で風が収束しやすいそうです。
●温位面と相当温位面の話: 金崎さん
 温位と相当温位について説明していただきました。温位は上空ほど
 必ず高くなりますが、相当温位は逆転しているところもあります。
●総会及び記念講演の報告: 弘中さん
 先日行われた総会および記念講演について説明がありました。
●気象分析: 全員
 今回はいつもと趣をかえて4名×5グループで検討しました。
 予報は「さわやかな晴れ」「晴れ時々くもり」「くもり一時雨」など
 千差万別で最高気温も24℃〜28℃まで幅がありました。
 結果は、「快晴、最低18.3℃、最高25.6℃」(福岡)でした。

●懇親会:「マンマミーア」18名参加
 イタリアンの美味しい店でした。


 【西部支部7月例会】
日時:7月10日(土)13:30〜16:30
場所:九州大学ベンチャービジネスラボラトリ(VBL)
    福岡市東区箱崎6-10-1
出席者:15名(うち初参加1名)    

内容:
●「宮崎県庁内の天気予報とHPでの週間天気予報」:村岡さん
県庁職員で初めて資格を取得し、LANで週末天気予報をされています。
結果は週の前半が悪く後半が良い傾向にあるそうです。
平成12年、宮崎でのサミット外相会議の天気予報を担当し、前日眠れなかったそうで
す。

●「台風情報の提供について」:松嶋さん
週間天気予報で台風の解説を加えることはできないか。
熱低・温低に変わった後も予想進路と強風域の情報を提供するようにしてはどうか。
という提案がありました。

●「衛星による気象観測」:金崎さん
人工衛星を用いた、海水温、気温の鉛直分布、海上の風、降水量、海面高度などの観
測について説明していただきました。

●「佐賀で発生した竜巻の分析」
竜巻被害の様子のビデオ:龍山さん
竜巻の知識:金崎さん
佐賀地方気象台、天気図、エマグラム:金子さん
地元新聞記事の紹介:家永さん
多くの方から資料を持参していただき、説明していただきました。

●「気象実習」:金崎さん
12時間前の天気図を参考にして衛星画像および観測データから地上天気図を作成する
問題。

●懇親会:「活魚工房八千代丸」 12名参加
      その後、7名屋台へ


○8月29日(日)
 福岡市 九州大学国際研究交流プラザ
 日本気象学会九州支部主催の気象教室に参加
 http://www006.upp.so-net.ne.jp/msj-kysh/
 「台風の基礎知識」
 「台風の予報と防災情報」
 「台風の観測と予報改善に向けた最新の研究状況」


【西部支部9月例会】
日時:9月25日(土)14:30〜17:50
場所:RKB毎日放送会議室
    福岡市早良区百道浜2-3-8
出席者:14名(うち初参加2名)【金崎、弘中、龍山、野口、家永、向吉、園村、
松嶋、加藤、身吉、片岡(初)、松浦(初)、石丸、石丸哲太】

内容:
●「台風の影響について」:松嶋さん
鳴門大橋の短期強風予測における、台風時の風の特徴、強風予測、問題点、
今後の対応について自身でまとめた資料をもとに説明していただきました。

●「台風18号の話」:弘中さん
先日上陸した台風18号の被害状況について、
新聞や写真を交えて説明していただきました。

●「雲の話」:金崎さん
雲はどこでどのように発生し、どのように成長するのか?
温位、相当温位、対流不安定、逆転層、雲粒の成長、
シーラスストリークなどにより説明していただきました。

●「夏休みの天気」:石丸哲太
夏休み中の気温について、小学校の自由研究で調べた結果を発表しました。

●「気象実習」:金崎さん
高層断面図を描く問題。時間がなかったので家でやることになりました。

●「竜巻博士、藤田哲也教授のビデオ」:龍山さん
藤田スケールの生みの親、藤田教授のビデオを観ました。

●懇親会:「アジア浪漫食堂・和人傳」 8名参加
 美味しいエスニック料理を頂きました。


【西部支部10月例会】
日時:10月9日(土)13:30〜17:00
場所:福岡県立福岡勤労青少年文化センター(ももちパレス)会議室3
    福岡市早良区百道2-3-15
会費:400円
出席者:10名
内容:
予報士試験問題:
●「暴風域に入る確率の解釈を判断する問題」: 荒山さん
  初めて見る問題でした。確率の変化の大きい時間帯がミソ。
●「学科試験の復習」: 向吉さん
  大気の成層構造の問題。かなり忘れてますね。
気象ミニ講演:
●「梅雨と台風はどう変化してきたか?」: 金崎さん
  梅雨:総雨量はほとんど変わっていないのに、強い雨が増えている。
  台風:太平洋高気圧の強い年は九州へ接近しやすい。
  温暖化すると:梅雨前線の北上は不明瞭になる。強い台風が増える。
●「日本気象学会秋季大会スペシャルセッションの話」: 弘中さん
  内容をかいつまんで話していただきました。
●「気象実習」: 金崎さん
  高層天気図の等高度線を描く問題。
●「気象分析」: 全員
  翌日10月10日の予想
 【Aグループ】:今夜、北の風雨。明日朝のうち雨残り、後半回復し日が出る。最
高25℃、最低20℃
 【Bグループ】:北西の風やや強く、午前小雨→くもり→夜はれ。最高23℃、最低
21℃
 【Cグループ】:北東のち北の風、くもり時々雨。最高22℃、最低17℃
 《結果(福岡)》北〜北北東の風、平均3.1m/s、(昼)大雨(夜)くもり時々はれ
一時雨、最高20.4℃、最低18.8℃

●懇親会:「のん木」17:30〜 6名参加

【西部支部11月例会(第78回)】
日時:11月13日(土)13:30〜17:00
場所:九州大学ベンチャービジネスラボラトリ(VBL)
    福岡市東区箱崎6-10-1
参加者:17名(うち今年8月合格者2名)
内容:
●自己紹介: 全員
●日本気象予報士会の説明: 弘中さん
 予報士会の概要について説明しました。
●予報士試験問題: 荒山さん
 南岸低気圧の進路と関東の降雪の可能性の問題。
●学科試験の復習: 向吉さん
 大気の安定度、温位・相当温位の問題。 
●淡路島の大雨: 松嶋さん
 台風23号では淡路島北部の降水量が特に多かったという話。
 若狭湾から姫路市付近に抜ける谷沿いに風の通り道ができており、
 このため淡路島で地形的に上昇され雨が降りやすい状態になっていたという仮説。
●気象と地震はリンクしている!?: 金崎さん
 偏西風が山脈に当たる影響で地軸の位置が6〜7年周期で変化している。
 地軸の変化による地震の周期も6〜7年。だから・・・。
●マラソンと気象の関係: 石丸
 福岡国際マラソンの優勝タイムと気象条件を調べてみました。今年は平凡な記録か
? 
●気象実習: 金崎さん
 翌日の天気予報をする問題。
●気象分析: 全員
 翌日の気象分析を5班に分かれてしました。

●懇親会:居酒屋「海門」17:30〜 9名参加


【西部支部12月例会(第79回)】
日 時:12月18日(土)17:00〜19:40
場 所:鹿児島市勤労者交流センター 第1会議室
出席者:18名 (山口県、佐賀県、福岡県、熊本県、鹿児島県)
内 容:
自己紹介(全員)今回は女性が3名参加で歓迎されていました。
日本気象予報士会について(弘中)
 概要と中間法人の説明、今後の非営利法人制度改革の動きについて説明
降雨と河川への流出について(福留さん)
 種子島の紹介(鉄砲伝来、ロケット基地など)、今年の大雨状況(11月11日
 時間雨量141ミリ)、河川改修の必要性、流出現象の概説、流出解析法
 (特に合理式の説明)
気象実験の話(家永さん)
 高校地学授業の気象実験について紹介
 (大きいものがいいこと、視覚・聴覚に訴えるものがよい、実験器具は手作りがよい
  製作の苦労話もするとよい、大気圧によるアルミ缶の変形実験、ペットボトル内に
  雲を作る実験など)
新潟県中越地震現地視察紹介(弘中)
 現地調査の様子を写真をまじえて紹介
 (家屋や地盤の災害の様子、雪国の住居や文化の違いを実感した話など)
気象業務法に関係ないけど気象に関係する法律、民法篇(園村さん)
 AさんからBさんが借りていたビルの看板が、強風で飛び、Cさんの車を壊した場合
 Cさんは誰に損害賠償請求したらいいのかという問題など
 (状況によって違うとのこと。通常予想できる範囲の強風であれば、
 Bさんに一次責任が、Aさんに二次責任がある。
 ただし、予想もできないような強風が吹いた場合でしっかりと固定してあった場合は
 Cさんの泣き寝入りとなりそうだとのこと。実際には「行列のできる法律相談所」の
 回答がわかれるように諸条件などで判決がでるので参考程度にとのこと。)
余震発生確率について(金崎さん)
 災難に遭う確率と地震被害の確率
 (交通事故で死亡する確率 30年間で0.2% 南海地震の発生確率 30年間で40%など)
夏からこれまでの気温経過(金崎さん)
 Monthly Mean 500hPa Heigh and Anomary in the Northern Hemisphereの図の見方など

懇親会:19名 鹿児島の焼酎で楽しく盛り上がりました。





























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