2001年の記録

1月例会


日時:1月27日(土)14:00〜17:00
会場:九州大学ベンチャービジネスラボラトリー(VBL)3階
参加者:例会・懇親会ともに10人

第一部:例会日の気象分析・・・担当は石丸さん。A3プリントで6枚の資料を用意して解説していただきました。資料は韓国の気象庁など無料のサイトがを中心でしたが、分析に必要な資料は、ほぼ手に入っていました。秀逸は地上の最高・最低気温と850・500hpa気温との関係を前17日間のデ−タをグラフにしての分析でした。・・・質疑応答の時間では、なかなか説明のつきにくい雲の存在の解釈や、当日の等圧線のパタ−ンが天気悪化の傾向をしめすことなど、気象台現場の予報担当者からの補足説明などをいただき大変勉強になりました。(約60分)

第二部:ミニ講演・・・担当は元東京支部長の木村さん。「カンタンデスカオス」という題で話していただきました。エクセルを使ったカオスの実例をわれわれの目の前で、プロジェクタ−を通して説明していただきました。定数を変えていくことでみるみるグラフが変化していき、カオス理論を体で実感することが出来ました。(約60分)

第三部:気象実習・・・担当は金崎さん。1.等圧線も前線も描いてない地上プロット図に、同時刻の可視・赤外画像を参考にして等圧線と前線を記入していくという作業学習をしました。数字が見にくくてやや大変な作業でした。年齢が若くなるほどうまく描けるような気がしました。2.1か月予報の資料の解説をしていただきました。昨年の短期予報の講習会の報告を受けての解説で、図の見方がよく分かりました。また、この資料が「新日本海洋気象」にあることについても教えていただきました。

第四部:来月からの西部支部の世話人として、石丸さん(福岡会場)、弘中さん(北九州会場)が承認されました。来月からは2人体制で運営されることになりました。

懇親会:大学の門前のちゃんこ鍋屋さんで、二つの鍋を全員で囲みました。話しやすい座席配置もあって話題は尽きず、気象やもろも
ろの話に盛り上がりました。久々に長崎から参加された立川さんのマジックも登場して、至福の時を持つことが出来ました。

ps.暖かくなったら、井手さんがいらっしゃる島原で例会を持ちたいと皆の意見が一致しました。

 

2月例会

 

日 時 2月17日(土)14:00〜17:00
会 場 北九州テレワークセンター
     今回から駅近くのバリアフリーの会場に変更しました。
参加者 例会12人、懇親会9人
今回は、遠方から東京の桜井さん、熊本の星野さんの参加がありました。

第一部 気象分析
     (担当:石丸さん)
 JWAやKMAの無料サイトからA3用紙6枚の資料にまとめて 気象分析を行いました。石丸さんの分析は、 今までで一番わかりやすくてよかったとの評価がありました。      
 華北の雲域の発達があるかないか難しいところでしたが、 2/18の予報は天気は「曇りのち晴れ」風向は「西のち北西」 最高・最低気温は「12度2度」と予想しました。
 結果は、「曇り」「南東のち西」「12.2度、4.5度」でした。      
 
第二部 第15回気象予報士試験学科専門試験について
     (担当:荒山さん)
 平成12年度第2回学科専門試験から厳選問題4,5,11,15に 挑戦しました。最近の問題はこんなに難しいのかといった 声が聞かれる中、解答が導かれました。
 問4は問題がよくないのではといった意見もありました。

第三部 気象実習
     (担当:金崎さん)
 宇宙開発史にそって気象衛星誕生までの道程や気象衛星ひまわりについて動画や画像を駆使したたいへん興味深いお話でした。
 当時の国家的プロジェクトについてNHKのプロジェクトXのテーマソングが脳裏に浮かだのは私だけではなかったようです。

懇親会 「菜s」(さいず)
 気象関係の話題はもちろんのこと、それぞれの近況や世間で話題なっている某事件や事故のことなど語り合い、 楽しいひと時を過ごしました。

3月例会

例会中に芸予地震が発生しました。福岡は震度2で、会場の揺れは物が落ちるほどではありませんでしたが、結構揺れて時間もかなり
長く感じました。会場にはテレビ・ラジオはなく、なかなか情報が入ってきませんでした。このような時の情報入手は私のような一民間人
には、やはりTVなのかなと思いました。後日、伺ったのですが、防災関係者も職場にいない場合は、NHKTVで一報を得るのが原則で、国民に周知するシステムとして、気象庁からだいたい3分以内にNHKTVに流れることになっているそうです。
被害に遭われた方々、謹んでお見舞い申し上げます。

今回は、吉田さんが東京から久しぶりに出席されました。
また、高橋さんは就職のため九州を離れますので今回が最後の参加となりました。

日 時 3月24日(土)14:00〜17:00
会 場 福岡市 九州大学
参加者 例会12人、懇親会12人

第一部 諸連絡(弘中さん)
 例会の案内について:
  九州・山口のメールを持たない予報士会員にハガキにて例会の案内をすることにしました。
 会費について:
  懇親会のおつりを西部支部の会計に繰り入れることにしました。
  会計報告は例会の都度メールにて報告します。
 地方支部規定について:
  地方MLにて議論中の支部規定について現状を説明しました。
 5月例会について:
  5月の例会を島原市で行うことを企画中です。

第二部 気象分析(高橋さん)
 3月23日の気象分析を国土環境鰍フ衛星写真や地上・高層天気図を用いて行いました。北海道の東にある低気圧から延びる寒冷前線に 対応する明瞭な雲の説明や沿海州付近にある雲はポーラーローではないかという説明がありました。分析の対象日は高橋さんの卒業式の日で袴姿ですごく暑かったのは南から暖気が流入していたためであったことが分かりました。
 
第三部その1 有明海の海苔と気象について(加藤さん)
 有明海の海苔の色落ちと生産量の減少の原因について気象の方面からアプローチし、要因を探りました。気象の要因としては、10、11月の高温(気温・海水温)、日照不足に伴う生育の遅れ。さらに、11月の大雨による、河川からの淡水流入の増加による海水比重の低下、海流の変化で外洋水の流れ込みが増え透明度が上がったところへ、12月の日照量大・少雨の影響から、プランクトンの光合成を促進して赤潮が発生。のりへ回るはずの栄養分を奪い、色落ちしたのではないか。ということでした。また、諫早湾の水門締め切り後のタイラギやアサリの水揚げがほとんどゼロになっていることから、水門締め切りの影響もあるかもしれないと指摘されました。
 有明産の味付け海苔の試食もあり、色落ちしたものと普通のもので色は明らかに違いますが、味の違いはは素人ではほとんど分かりませんでした。

第三部その2 福岡県の気候について(永田さん)
 福岡県の気候がどのように区分されるのか、ケッペン・関口・鈴木・前島・福岡管区気象台の5者の気候区分を紹介していただき、それぞれの分類の特徴について説明されました。また、降雪に対する朝鮮半島の影響について考察され、朝鮮半島の存在により気団変質が十分にすすまず、このため浜田から福岡にかけての日本海側は積雪量が少ないことを分析されました。さらに、福岡県内の降雪について福岡パターンと行橋パターンに分類し、それぞれの特徴について説明されました。

第四部 気象学習(金崎さん)
 地上天気図および衛星写真から翌日の福岡と鹿児島の天気・気温を予想するはずだったのですが、我々素人では困難でしたので、結局金崎さんが全て解説されました。ミニ講習会を聞いている感じで大変勉強になりました。
 
懇親会 「博多廊」
 今回で高橋さんが最後ということで送別会も兼ねて行いました。
 例会中に起きた地震のことや気象関係の話題など、話は尽きませんでした。 
 なお、懇親会は、会費6000円×11人=66000円
    支出63420円
    66000-63420=2580円でした。
    2580円西部支部通帳に繰入れさせていただきます。

 

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