第90回(2018/02/18)神奈川支部例会 横浜国立大学 教育人間科学部 講義棟6号館

講演「東海大学教養学部自然環境課程における回転水槽実験の今昔」
東海大学教養学部 人間環境学科 三村和男 教授

初めて島津製作所に頼んで30万円で作った無段変速モーターの回転台は、墨汁を滴下しスケッチする原始的なものだった。 その後、プロッタによる出力、画像解析システム、温度の自動調節、コンピュータプログラムなどに改良を加え、 現在の大型回転水槽では、コンピュータ制御の回転盤に機器を積載でき、カメラの回転台もついた人も乗れるものに進化した。 偏西風の蛇行再現から、傾圧実験、成層圏突然昇温実験、傾圧順圧実験、スーパーローテーション実験と実験を進め、 現在のブロッキング現象の再現実験では速度場と温度場の同時計測をしている。

横浜国立大学教育学部気象学研究室(筆保研究室)学生発表

(1)「雲の写真とPIVを用いた上層風推定手法の開発〜雲から風を測る!〜」中村さん
空にに向けて動画を撮影しPIV(Particle Image Velocimentry)で雲の画像を解析した。
2016年12月から15回行った結果を考察し、上層風を知り、空を見るきっかけとなる教材を作りたい。

(2)「回転水槽を用いた南北温度逆転実験〜リバースアースの天気はどうなる?〜」佐久間さん
地軸が45°以上傾いた地球を想定し、中緯度地方の風を回転水槽の内と外の温度を逆にして実験した。
回転速度条件によって、蛇行の向きが実際の地球と同じもの、逆のもの、停滞するものがあり、天気の変わる方向が不安定となった。

講演「台風研究の紹介 〜発生スコア・台風ハザードマップ・機械学習による台風検出〜」
横浜国立大学教育学部 学校教育課程 筆保弘徳 准教授

台風を、防災観点から考察すると、地形によってリスクが違うため、台風ハザードマップを作成した。
数値シミュレーションにより、過去の展開的な台風の進路を多数変えて日本列島にぶつけ、地形による風、降水の強弱をマップに落とした。
逆にある地点からリスクの高い進路を予想する台風ノモグラフを作成し、ライフレンジャーのページにアップしてある(商品名:ソラグラム)
台風の発生についての研究では、積乱雲がクラウドクラスターを経て台風が発生するパターンには5種類あり、(S,C,G,E,PとUnknown) その5つのタイプによって、台風の成長過程では形、大きさ、進路方向の成長が異なることが紹介された。

会員による話題提供

(1)「大学生向けお天気イベントの開催報告と今後の展望」菊地 会員
勤務している大学で行ったお天気イベントを行った報告。
ポスターを作成し49名が参加、学生からの質問や、クイズ、スライドを紹介した。

(2)「港湾工事と波浪予想」和田 会員
港湾工事は、作業船の安全のためだけでなく、 連続した静穏の予報というような工事の効率化のために波浪予想は重要となる。
SMB法による波浪の推定について説明した。
周期によって作業船の揺れが違うため、波高だけでなく周期の予報も大切である。
観測波浪や予想波浪有義はであるが、波高と周期を求めるにはゼロアップクロス法が使われている。
緯度、気圧傾度曲率半径より風速を推定、 さらに風速と吹走距離、吹走時間、減衰距離から、図を用い波高、周期、うねりを推定する方法を紹介した。

集合写真



懇親会

横浜駅西口「咲くら」
   

参加者数

例会47名(懇親会29名)

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