----------------------------------------------------------------- 北信越(長野・新潟・北陸)三支部合同例会の記録 タイトル 「☆ 越後じょうえつ 雪冷房と雪国満喫バスツアー ☆」 運営主管 新潟支部 開催日時 2013年7月20日(土) 見学場所 雪のまちみらい館、キューピットバレイ、雪だるま物産館      (上越市、旧安塚町)      岩の原葡萄園(旧牧村)      地すべり資料館(旧板倉町) 参加者(順不同)  新潟支部 諸岡、森下、斎藤、皆川、田村、内藤、高山、阿部  長野支部 小菅、神谷、達家、大塚、宮澤、海野  北陸支部 松下、北村、中村、平松、中川  静岡支部 吉本 上記メンバーに加えて、各会員のご家族、お知り合いの方なども参加されて総勢 25人。最も若い参加者は6歳でした。 JR直江津駅南口に集合。新潟、長野、富山の3方面からの列車の到着を待って、 10時15分に大型バスで出発。 ●雪のまちみらい館(11:00〜11:45)  豪雪を逆手にとったユニークなまちづくりで、全国に名を馳せた旧安塚町。そ の雪活用の中心的な施設で、旧安塚町役場の隣にある。円筒形の建物の下半分が 「雪室」(ゆきむろ)になっていて、冬に詰め込まれた雪が施設の冷房に使われ る。雪の量はおよそ300トンで、9月上旬まで保つそう。お話をしていただいた伊 藤親臣さんは雪冷熱利用の研究者&技術者で、「雪だるま財団チーフスノーマン」 という肩書きを持つ方。雪冷熱利用施設の設計コンサルティングや雪室における 食品貯蔵なども研究されていて、雪冷房の仕組みに加えて、雪利用の歴史、雪に いかに付加価値をつけていくか、などなど熱心にお話していただきました。なお、 今回見学した各雪冷房施設は、ほとんどが伊藤さんの手によるもの。 ●キューピットバレイ(12:00〜13:00)  「キューピットバレイ」は、安塚の山間地に作られたスキー場。その一角に、 コンクリート造の巨大な箱がある。最大1,500トンの雪を詰め込む雪室として、 隣接するレストハウスや「ふれあい昆虫館」の冷熱源として使われている。伊藤 さんの案内で内部に入ると、さっ、寒い…。室内の気温は4度ほどで、なぜか野 菜や果物、飲み物(ビールも)などが置いてある。聞けば、数日後から、こうい う活用をするそう。 ↓こちら http://www.yukidaruma-kogen.com/green/snowfes/index.html とにかく暑さから逃れたいという方、ぜひどうぞ。圧倒的に涼しいです。 ●雪だるま物産館(13:15〜14:00)  キューピットバレイで昼食をとったあと、物産館のある「道の駅安塚」へ移動。 川沿いの斜面に作られて半地下式の雪室は、かつては巨大な雪山にシートをかけ ただけの簡素な食品貯蔵庫だったが、現在は建屋で囲まれ、道の駅の各施設の冷 熱源としても活用されている。中からいい香りがすると思ったら、雪室下部の倉 庫にコーヒー豆が貯蔵されているそう。ちょうど運送会社のトラックが来て、荷 物を搬入する様子も見ることができました。 ●岩の原葡萄園(14:30〜15:00)  道の駅安塚から、旧牧村へ移動。アメダス安塚のすぐ横を通り、1車線の狭い 峠道をうねうねと上り下りして、岩の原葡萄園へ。明治時代に作られた石造り、 半地下式の貯蔵庫は、ワインの温度管理のため、建設当初から雪室が付属してい たそう。後に、冷房装置の普及で雪は使わなくなりますが、2005年に最新の雪室 が設置されて雪冷房が復活。施設見学の後は、ワインの試飲(大人だけ)→すっ かり良い気持ちになる→快くワインお買い上げ、というお約束のコース。 ●地すべり資料館(15:20〜15:50)  上越市東部から十日町市にかけての山間地は、全国でも屈指の地滑り地帯。資 料館のある旧板倉町には、地滑り災害を治めるための人柱伝説もある。(資料館 の隣は「人柱供養堂」)。地滑りなど自然災害の仕組みを説明したパネル展示は、 主に小学3、4年生の防災学習を想定しているそうで、実験コーナーには、お天 気講座などで使えるかも、と思わせる手作り機材もありました。2012年に発生し た大規模な地すべり災害(バス車窓から現場を見学)の写真も時系列で展示され ていて、被害が進行する様子(最初にどかっと崩れて、後はじりじりと土砂が進 んでくる)や復旧作業の困難さ(大量の水が出るので泥沼状態。重機を入れるの も大変)も理解することができました。 ●懇親会(16:30〜18:30)  直江津と高田のほぼ中間、大きなバイパス道路沿いにある「和ビストロ「結」」 という店で飲み放題の懇親会。17人が参加して、盛大に飲んで、食べて、延々 としゃべりました。                        (報告:中村さん) -----------------------------------------------------------------