-------------------------------------------------- 一般社団法人日本気象予報士会 北信越(北陸・長野・新潟)三支部合同例会(伏木) 日時: 平成24年9月8日(土) 13:30〜17:00 場所:  見学会 高岡市伏木気象資料館(旧・伏木測候所)      (富山県高岡市伏木古国府12-5)  講演会 高岡市立伏木公民館      (富山県高岡市伏木中央町6-1) 出席者:  平松(信)、内藤、諸岡、田村、斎藤、森下、皆川、  中澤、達家、五十嵐、海野、藤田、池辺、  斉藤、門木、宮崎、中林、鍛冶、山本、松島、  渡会、中川、中村、立花、私市、氏森、山下、吉田、  吉本、平松(章)、          以上、30名(順不同、敬称略) 内容: 1.見学会 13:30〜14:10  高岡市伏木気象資料館(旧・伏木測候所)内外見学  伏木測候所は明治16年(1883年)、伏木港近代化に尽力した 地元の経済人、藤井能三らによって設立されました。現存する 庁舎は明治42年(1909年)に建設された洋風木造建築です。 平成10年(1998年)に無人化(伏木特別地域気象観測所)され ましたが、平成17年(2005年)に高岡市伏木気象資料館となり、 平成18年(2006年)には庁舎と測風塔が国の登録有形文化財に 登録されました。なお伏木は、日本の年平均気温偏差の 計算対象地点の一つとして、現在も観測を継続しています。  当日は心配された突然の大雨もなく、 13:30に伏木気象資料館の前庭に集合した参加者は、 かつて伏木測候所に勤務された経験を持つ原与志治さま (現在は金沢地方気象台の防災気象官)の案内で、 資料館内部に展示された気象観測機器の数々や、 意匠を凝らした廊下や天井を見学しながら、 測候所当時の勤務観測体制など体験談を伺いました。 また、明治時代からの観測記録簿が保管されている 資料保存室や測風塔の内部も、特別なお計らいにより 見学させて頂くことが出来ました。 2.講演会 14:20〜16:50  講演1「伏木測候所と藤井能三」     古岡 英明 様(郷土史家、高岡市文化財審議会委員)  講演2「伏木測候所の変遷−よもやま話・・・」     原 与志治 様(金沢地方気象台防災業務課防災気象官)  伏木気象資料館見学後、徒歩10分の伏木公民館に場所を移して、 伏木測候所にまつわる講演を聴講しました。  最初は、郷土史家の古岡英明先生から、伏木測候所を設立した 藤井能三が伏木港の近代化に果たした役割(三菱の汽船回航、 灯台の建設など)や、越中富山のみならず北陸地方の発展に 寄与した功績の数々についてのお話を伺いました。  続いて、金沢地方気象台の原与志治さまから、伏木測候所の 事務室や現業室、工作室などの古い写真、過去に使用していた 地上気象観測装置、自記温度計や自記湿度計、自記気圧計、 日照計、水銀気圧計などの写真、凝った装飾が各所に施された 建物内部の写真などを見せて頂きました。  聴講した会員からは、地元に長年住んでいながら初めて 聞く話だった、という感想もありました。非常に興味深いご講演を 下さった古岡先生と原さまには、この場を借りて御礼申し上げます。 3.懇親会 17:00〜18:45  会場: 近藤鮮魚店      (富山県高岡市伏木錦町11-4)  参加者: 28名  懇親会は、伏木公民館から徒歩5分の魚屋2階(3階?)の 宴席に場所を移して行いました。富山湾のキトキト(富山弁で 新鮮の意味)な鮮魚のほかにも、庄川の鮎、氷見牛ステーキ、 大門素麺など、地元の名産品を存分に堪能して頂きました。 酒類は飲み放題ではありませんでしたが、飲み過ぎる方もなく、 ちょうど予算内に収まりました。  懇親会の後、大部分の方はJR氷見線伏木駅19:02発の 「忍者ハットリくん列車」で、帰路につきました。            (文責:平松(章)) -----------------------------------------------------