-------------------------------------------------- 一般社団法人日本気象予報士会北陸支部 第38回例会 日時: 平成24年2月18日(土) 13:00〜17:00 場所: 高岡市生涯学習センター 創作工房504A     (富山県高岡市末広町1-7) 出席者:   富山県・・・藤田、長谷川、宮崎、山本、         渡会、島崎   石川県・・・雜山、中村、北村、小林、         熊谷、山西、私市、宇田、         氏森、岡田、佐藤、山下、         吉田、平松   新潟県・・・榎本  以上、21名 (順不同:敬称略) 内容: 1.開会  北陸支部・前支部長の私市喜八郎さん恒例の開会挨拶 「北陸の季節の移り変わり」では、石川県内各自治体の 除雪費、富山市の1月〜2月の平均気温と降雪量(最深積雪が 26年ぶり90cm超)などが話題となりました。  引き続き参加者全員の自己紹介と近況報告を行いました。 2.話題提供 ・中村繁之さん 「防災知識普及気象出前講座実施報告〜加能プロジェクト〜」  北陸支部が金沢地方気象台と連携して実施している <加能プロジェクト>のこれまでの経緯と、昨年11月27日に 金沢市内で実施した出前講座の内容、および今後の出前講座の 予定を報告しました。 ・雜山浩秀さん 「オゾン層と紫外線のお話〜紫外線情報について〜」  雜山さんが気象庁で作成に携わった紫外線情報について、 紫外線の性質や観測体制、オゾンホールの最近の傾向、 日食時の紫外線量の変化などを詳しく説明して下さいました。 雜山さんがデザインした紫外線情報のパンフレット http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/uv/uv.pdf も、参加者全員に配布されました。 ・藤田一さん 「弥陀ヶ原周辺の地震活動〜立山地獄谷の状況について〜」  東北地方太平洋沖地震後に地震活動が増加した活火山の 弥陀ヶ原(富山県)と、地獄谷の噴気活動について説明 して下さいました。現在のところ、地震活動は増減を 繰り返しながら減少しており、噴気温度は過去に行った 観測値と大きな変化は見られないとのことですが、 火山ガス濃度の上昇により地獄谷の遊歩道は新年度から 通行止めになるそうです。 ・長谷川健さん 話題2件 「冬の入浴事故−ヒートショックって?−」  今年1月上旬に富山県朝日町の温泉施設で入浴中の 70歳代男性2人が亡くなった事故は、入浴時の温度差に よるヒートショックが原因と言われています。のぼせ、 湯あたり、失神など脳血流低下で気を失い溺死に至る メカニズムと、入浴事故の予防法を説明して下さいました。 「火山島・ハワイ諸島探訪記」  長谷川さんの結婚30周年で奥様と一緒にハワイ諸島を 旅行された際の様子を、長谷川さん開発のワンレグ(改造一脚) で撮影した数多くの写真で紹介して下さいました。 (ワンレグは、撮影者自身も写ることができるスグレモノです。  長谷川さんがワンレグを使って撮影した今回の例会・懇親会の  写真を、北陸支部HPに掲載してあります。) ・宇田英史さん 「地上天気図のフルマニュアル作成」  地上実況気象報(SYNOP)、海上実況気象報(SHIP)の電文から 極東天気図へ手書きで記入した天気図の例を見ながら、すべて 人の手で天気図を解析する手順について紹介して頂きました。 ・榎本英樹さん 「偏西風の変動について考えてみたこと」  2005年12月のラニーニャ、2006年12月のエルニーニョ、 2012年1月のラニーニャを比較して、偏西風の変動(蛇行)に ついて考察した結果をお話して下さいました。 3.業務連絡事項  次回の第39回例会・第7回支部定期総会は、 平成24年4月21日(土)に開催します。なお開催地(会場)は、 決まり次第メーリングリスト等でご案内します。 4.懇親会 17:30〜20:00  場所: 居酒屋「匠家」  参加者: 17名  ブリ大根、富山湾の魚、牛ステーキ、飛騨牛ハンバーグ、 そしてカモ鍋などの美味しい物を食べながら、気象の話(裏話?) が尽きることはありませんでした。                 (文責:平松) -------------------------------------------------------------