-------------------------------------------------- 日本気象予報士会 平成23年度第1回 気象技能講習会「最新の気象予報技術」(福井会場) 日時: 平成23年10月29日(土) 13:30-16:30 場所: 福井市地域交流プラザ 研修室602     (福井県福井市手寄1丁目4番1号      JR福井駅東口前 アオッサ6階) 講師: 気象庁 天気相談所予報官     伊東 譲司さん     (日本気象予報士会会員) 出席者:  講師:伊東さん  スタッフ:作野さん(本会常務理事技能講習担当)  ゲスト:福井地方気象台 大井次長      金沢地方気象台 水科次長  受講者:19名  (福井県2名、石川県9名、富山県6名、   大阪府1名、愛知県1名) 講習内容:「最新の気象予報技術」  1.ウィンドプロファイラ観測と予報への利用  2.気象警報をはじめとする防災気象情報の改善のねらい    −市町村警報運用に至る経緯−  3.大雨発生で着目すべき500m高度の相当温位  4.事例解析(解析実習)    −2010年11月1日の南岸低気圧(沿岸前線)による     千葉県の大雨− 講習会概要:  講習に先立ち、午前11時から福井地方気象台の ウィンドプロファイラ施設を見学しました(見学者15名)。 福井地方気象台はJR福井駅から徒歩約15分のところにあり、 気象台庁舎のちょうど正面に、防雪用のドームに覆われた ウィンドプロファイラ施設があります。施設の概要について、 福井地方気象台次長の大井様からご説明を頂きました。 また、気象台敷地内にある露場のアメダス<福井>や、 「平成16年7月福井豪雨により敷地内約70cm浸水」の 標柱も見学しました。  見学の後、一部の方々は福井名物「ソースかつ丼」の 昼食をとって、午後の講習会に臨みました。  講習会では、まずウィンドプロファイラ観測の原理、 データの特徴と留意点、予報への利用について説明があり、 途中に「ひまわりのラピッドスキャン観測」の話を挟んで、 引き続き防災気象情報の改善(市町村警報運用)の説明、 梅雨前線による大雨予測に最近注目されつつある 500m高度の高相当温位を用いた予測のポイント解説、 そして南岸低気圧の接近に伴って発生した沿岸前線による 大雨事例の説明、最後に沿岸前線の解析実習を行いました。  講習内容の濃い、あっという間の3時間でしたが、 最後の解析実習では、本職の気象業務従事者でも ちょっと苦労しているようでした。 懇親会: 17:00-19:15  場所: 割烹おお田(JR福井駅西口前)  参加者: 13名  講師の伊東さんをはじめ福井地方気象台の大井様、 金沢地方気象台の水科様を囲んで、気象をキーワードにした 話題で楽しみました。 最後になりましたが、充実した講義をして下さった伊東さん、 遠方からお越し頂いた技能講習担当の作野理事へ 厚く御礼申し上げます。 またウィンドプロファイラ見学会の実施にあたっては 福井地方気象台次長・大井様のご厚意に深く感謝申し上げますと ともに、講習会冒頭に輪島の高層観測についてご紹介下さった 金沢地方気象台次長の水科様へも御礼申し上げます。               (文責:平松) -------------------------------------------------------