-------------------------------------------------- 一般社団法人日本気象予報士会北陸支部 第32回例会 日時: 平成23年2月26日(土) 13:00-17:00 場所: 金沢地方気象台 防災連絡室     (金沢市西念3-4-1 金沢駅西合同庁舎8階) 出席者:   石川県・・・金沢地方気象台・台長 井手和夫 様         谷、北村、立花、中村、安田、小林、         岡田、私市、氏森、山下、平松   富山県・・・藤田、門木、長谷川、斉藤、伊藤、         山本、松島   岐阜県・・・池戸   大阪府・・・瀧澤  以上、21名(台長さま含む) (順不同:敬称略) 内容: 1.開会・参加者自己紹介  久しぶりに参加の方や、遠方からお越しの方等も含め、 参加者の自己紹介と近況報告をしました。気象台の中に 入るのが初めてという方も何人かいらっしゃいました。 2.施設および機器見学  金沢地方気象台に勤務する谷さんのご案内により、 気象台現業室と露場を見学しました。現業室では 数多くのディスプレイ端末に時々刻々表示される 各種データを2人の担当者で監視している様子を見学し、 露場では温度計・湿度計、雨量計、感雨器、積雪計の 実物を間近で見学しました。 3.気象予報士による話題提供 ・谷清勝さん 「2011年の大雪について − 2011年1月30日〜31日の里雪事例 −」  先月末の大雪の際に、ちょうど気象台の夜勤で 予報・観測業務を担当していた谷さんから、 予報や警報発表、実況の推移と、その時に着目した 点についてお話して頂きました。衛星観測画像や 数値予報資料を分析し、過去の大雪降雪パターンと 大雪警報・注意報の発表基準とを照らし合わせて、 どのように実際の予報を組み立てているのかが よく分かるお話でした。 4.特別講演 「気象防災行政 地方気象台の役割」 金沢地方気象台・台長 井手和夫 様  井手台長さまから、行政機関としての気象庁・気象台の 任務と役割についてご講演を頂きました。気象行政の特性は 人為の介在しない自然界が相手であり、科学的装置と 科学的知見を土台とした自然現象の科学的翻訳業務と、 非政治性で科学的事実を根拠とする情報作成を任務とすること、 しかし情報に内在する誤差によって生じる不利益や 情報の有益性は利用者の現実世界での評価に左右される、 というお話が印象的でした。 5.予報検討および引継見学  16:00から、日勤と夜勤の業務引継の様子を見学しました。 17:00発表の予報に向けて、観測・解析資料のどのような点に 注目して予報を組み立てたのか、大型ディスプレイに各種資料を 表示して、日勤者が夜勤者に説明している様子を見ることが出来ました。 これこそ本当の「天気予報が作られている現場」でした。 6.支部業務連絡  次回の第33回例会は、平成23年4月16日(土)に 富山県内で開催を計画しています。 第6回北陸支部定期総会も同時に開催予定です。 (詳細は後日、MLにて告知。) 7.記念撮影  露場(アメダス「金沢」)の前で集合写真を撮影しました。 8.懇親会 17:30〜20:00 場所: 居酒屋「味楽 ゆめり」 参加者: 16名  井手台長さまを囲んで、能登の新鮮な食材と 地酒・ワイン、そして参加した皆さんの 今冬の近況報告などを楽しみました。               (文責:平松) ----------------------------------------------------- 貴重な「場(ば)」をご提供頂いた金沢地方気象台様へ、 この場を借りて御礼申し上げます。