----------------------------------------------------------- 一般社団法人日本気象予報士会北陸支部 第25回例会および2009秋・案内会(金沢) 日時: 平成21年11月14日(土) 13:00-17:00 場所: 金沢市中央公民館彦三館 2階・視聴覚室     (金沢市彦三町1丁目15番5号) 出席者:     富山県・・・藤田、長谷川、斉藤、上田、           山本、松島     石川県・・・由比、谷、中村、松田、           北村、小林、私市、氏森、           岡田、平松     東京都・・・白石     新潟県・・・諸岡   以上、18名(順不同:敬称略) 内容: 1.開会  開会冒頭、私市・前北陸支部長による恒例の挨拶と 「季節の出来事」では、今夏〜今秋の季節推移や、 台風、黄砂、初冠雪、海難事故などを振り返りました。 2.日本気象予報士会 2009秋・案内会(金沢)  一般社団法人となった日本気象予報士会の説明や、 北陸支部の活動を紹介しました。最近入会された方はもちろん、 ずっと参加している方にとっても最新情報をあらためて 確認する場となりました。 3.話題提供 ・白石晶二さん(東京都) 「冬季雷の生涯と発雷予測について」 航空自衛隊の気象幹部として全国各地の気象隊長を歴任された 白石さんが、小松基地の(初代)雷電観測班長として観測・研究 されたお話を中心に、雷雲の特徴や構造、雷雲の発生・発達条件、 および冬季雷の発現状況について詳しく説明して下さいました。 冬季雷は、レーダーエコー頂気温がマイナス20℃以下、 エコー頂高度が1.8km以上の時にはほとんど発雷するが、 それよりエコー頂高度が低いと一発雷か非発雷、 エコー頂気温が高いと発雷しない、という特徴があるそうです。 この理由について白石さんは、「雷雲の電荷生成は霰(アラレ) に依存すると考えられるが、エコー頂が1.8km以下の場合は、 Cb(積乱雲)中の上昇気流が不足し、充分な電荷の蓄積が 行われる前に、霰が落下してしまうのではないか。」との 見解を述べられました。 台風が「気象災害の総合デパート」なら、雷雨は 「気象災害のコンビニ」という言葉も印象的でした。 (白石さんのお話に関する詳しい資料はこちら。↓↓) 白石晶二,2009:雷から身を守るために〜知っておきたいこと〜, 予防時報,239号(2009年10月),pp.8-13. 日本損害保険協会ホームページ http://www.sonpo.or.jp/archive/publish/bousai/jiho/no_239.html ・私市喜八郎さん(石川県小松市) 「2009年8月25日〜26日にかけての薬師岳登山」 私市さんは今年8月25日〜26日にかけて富山県南東部にある 薬師岳(2926m)登山をされました。私市さん流の気まぐれ登山に 重要な3T(天気・体調・タイミング)のお話をはじめ、 重厚な山容をもつ薬師岳、氷河地形のカール(圏谷)群の写真のほか、 昭和38年1月(三八豪雪)の愛知大学山岳部大量遭難事故の慰霊碑や ケルン(積み石)の写真、当時の天気図なども紹介されました。 遭難した学生たちは私市さんと同世代の人たちだったそうで、 登山中の私市さんは遭難場所に向かって合掌されたとのことです。 3.業務連絡事項 ・今後の予定 次回の北陸支部第26回例会は、平成22年2月27日(土)に 開催します(会場は決まり次第、案内します)。 4.懇親会   17:30〜19:45 場所: 居酒屋「座座(さざ)」 参加者: 14名 先日解禁されたカニ、先週大漁だったブリの料理に加え、 新潟支部の諸岡さんによる「お天気BINGO! mini」で たいへん盛り上がりました。              (文責:平松) ----------------------------------------------------------------