-------------------------------------------------- 日本気象予報士会北陸支部 第19回例会・懇親会 日時: 平成20年9月27日(土) 13:00-17:00 場所: 高岡市生涯学習センター・研修室503     (富山県高岡市末広町1-7) 出席者:     富山県・・・藤田、門木、金山、斉藤、           上田、笹倉、平島、山本     石川県・・・由比、立花、松田、中村、           高島、小林、私市、北村、           平松     新潟県・・・榎本    以上、18名(順不同:敬称略) 内容: 1.開会  前・北陸支部長の私市さんによる恒例の開会挨拶で、 前回例会以降の季節の推移を振り返りました。北陸地方の 梅雨明けの見直しや、7月から8月にかけての各地の大雨・ 突風、猛暑日日数、まだ台風上陸が無いことなど、 いろいろなことがあった夏でした。また、高校サッカー 大会の落雷事故裁判についてのコメントもありました。  引き続き、参加者全員の簡単な近況報告を行いました。 2.話題提供 (1)中村繁之さん(金沢市) 「2008年7月28日の浅野川水害における降水量・河川水位の変化」 金沢市中心部を流れる浅野川氾濫の状況を、河川上・中流域における 当日朝から昼までの観測雨量や観測水位のデータで振り返りました。 それによると、浅野川上流域で降水があってから1時間も経たずに 中流域(市街地)で水位上昇することが明らかに分かりました。 また、当日の新聞記事や写真を検討すると、観測水位データが まだ警戒水位に達していなくても、橋桁などに流出物が引っかかり、 溢水の危険が大きくなっていることも分かりました。 (2)立花玄教さん(金沢市) 「2008年7月28日の大雨による被災状況」 中村さんと同じく浅野川氾濫に関する被害状況について、 上空から撮影した写真や、現地調査した際の写真を見せて 頂きました。流域の果樹園の被害や、林道や家屋周囲の 土砂崩れや崖崩れ、河川蛇行部周辺の浸水や土砂流入などの 写真を見ながら、被害の大きさを実感するとともに、 河川流域の土地利用についても意見交換しました。 (3)私市喜八郎さん(小松市) 「スギ花粉について」 今年3月の金沢・富山・福井におけるスギ花粉の飛散状況を 気温、風、湿度、日照時間などの気象要素と対比して、 スギ花粉の飛散条件を考察しました。また、スギ花粉の数を 顕微鏡で数える際の苦労話も伺いました。 「白山の高山植物<花>」 白山は高山植物の宝庫です。私市さんが今年7月に登山した 際に撮影した、さまざまな種類の高山植物(花)の写真を 見せて頂きました。また、登山靴や熊目撃のハプニングに ついてのお話も伺いました。 (4)山本好和さん(砺波市) 「竜巻実験の考察」 去る8月2日(土)の金沢地方気象台「お天気フェア2008in金沢」で お手伝いした気象実験のうち、「ペットボトル竜巻」で 感じた疑問(実際の竜巻とペットボトル内の水や空気の流れ との共通点・相違点)について、角運動量保存の法則や 傾圧場のポテンシャルエネルギー、伸びる渦管のイメージなどから、 理論的な考察を話して下さいました。 また、「ペットボトル竜巻」と「ドライアイス竜巻」の実物も 持参して頂き、皆さんの前で実演して下さいました。 (写真を北陸支部ホームページに掲載予定) 3.業務連絡事項 (1)毎日新聞朝刊、地方(富山・石川)欄に連載中の 「空友−北陸の気象・防災」について、7月、8月、9月 掲載分の紹介をしました。 (2)今後の日程 次回の第20回例会は、11月15日(土)13:00から、 金沢市内で開催予定です。詳細が決まり次第、 メーリングリストやホームページでご案内致します。 4.懇親会 : 17:15〜20:00頃 場所: 居酒屋「匠家(しょうや)」 参加者: 17名 高岡の中心部にある、居酒屋と割烹のhybrid型のような お店で、秋のキノコ類をはじめ、カニ、白エビ、 野菜サラダ、カモ鍋などを味わいながら、気象談義で 盛り上がりました。また、今回残念ながら欠席だった 長谷川さんからも、この店の名物「ハンバーグステーキ」 の差し入れを頂きました。 (長谷川さん、どうもありがとうございます!!)。               (文責:平松) --------------------------------------------------------