--------------------------------------------- 日本気象予報士会北陸支部 第16回例会・懇親会 日時: 平成20年4月19日(土) 13:00-17:00 場所: とやま市民交流館・市民学習コーナー 学習室1〜3      (富山市新富町1-2-3 CiCビル3F) 出席者:      富山県・・・藤田、門木、長谷川、金山、             斉藤、上田、平島(※)、笹倉、             山本、中川      石川県・・・由比、天野(※)、中村、立花、             小林、松田(※)、宇田、私市、             北村、平松      静岡県・・・吉本   以上、21名(順不同:敬称略) ※印は初参加の方 内容: 1.はじめに  北陸支部長・私市さんによる恒例の開会挨拶では、 2007年度の冬を、降雪量や平均気温のデータをグラフ化 した図面や、レーダー画像等によって振り返りました。 また今回は初参加の方が多かったので、参加者全員の ミニ自己紹介も行いました。 2.北陸支部第3回定期総会 北陸支部の在籍会員数31名のうち、 出席会員数17名+委任状7名で総会が成立しました。 事務局から提出された第1号議案〜第5号議案は、 賛成多数により可決承認されました。 また第6号議案の第3期役員選出において、 支部長<支部長>: 平松章男 副支部長: 長谷川健 事務局(連絡担当)<連絡責任者>: 平松章男[支部長と兼務] 事務局(会計担当)<会計責任者>: 中村繁之 会計監事: 山本好和 (個人情報管理責任者:平松章男、個人情報取扱者:中村繁之) の方々が選出・承認され、新体制が発足しました。 (< >内は本会における役割) 北陸支部設立以来、第2期まで役員を務められた、 私市喜八郎さん(支部長)、由比栄造さん(副支部長)、 北村守次さん(会計監事)、どうもありがとうございました。 3.話題提供 (1)上田博康さん 「風雪害と停電(2005年12月22日の事例から)」 大寒波により関西地方の広い範囲で大規模停電が発生 した原因について、福井県嶺南地方の送電ネットワークと、 天気図や衛星画像、アメダスプロット図などから当日の 気象状況変化の推移を検討し、停電発生に至った メカニズムについて考察した結果をお話して頂きました。 (2)門木秀一さん 「再生可能エネルギー開発の現状と課題」 門木さんが土木学会の環境技術小委員会WGで取りまとめられた、 再生可能エネルギー開発の現状と課題について、風力発電と 水力発電を重点的に取り上げてお話して頂きました。 再生可能エネルギー導入に向けた我が国の支援策である 電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法 (RPS法)についても、その概要をご紹介頂きました。 (3)中川達朗さん 「寄り回り波発生時の気圧配置−平成20年2月24日の富山湾高波災害より」 これまで何度も富山湾で高波災害を引き起こしてきた「寄り回り波」と 呼ばれる波の発生について、今年2月24日の高波災害時の 気圧配置から、そのメカニズムを考察しました。過去の例とも比較して、 冬型の気圧配置で低気圧が北海道や東北付近で非常に発達したときに、 寄り回り波による災害が発生していることがわかりました。 (4)長谷川健さん 「竜巻と瞳−中国故事・画竜点睛(がりょうてんせい)が教えること」 中国の故事「水衝記」にある記述(四匹の竜の絵のうち、二匹に目を 書き加えたところ、その竜が壁を破って天に昇っていったこと)から、 このとき藤田スケールでF3クラスの竜巻が通過したと推測しました。 「だるまの目入れ」のように睛(ひとみ)は命の象徴と考えられていますが、 あまり大きな黒目を入れると、「瞳孔散大」で死んだ状態です(笑)。 また、長谷川さんが参加された東京での気象技能講習会についても、 簡単にご紹介して頂きました。 4.業務連絡事項 (1)新聞の気象コラム連載について 気象予報士でもある新聞記者の松田さんから、気象(防災・ 地球環境分野も含む)に関する話題提供のお願いがありました。 興味深い話題をお持ちの方へ、松田さんが取材に行きます。 (2)長野・新潟・北陸支部合同企画兼日本気象予報士会案内会 5月17日(土)に長野市で開催する北信越三支部合同例会 (北陸支部としては第17回例会)のご案内をしました。 (3)今後の行事予定について ・第18回例会は、7月5日(土)に石川県内で開催予定です。 ・気象技能講習会の誘致を今夏は見送り、秋以降に検討します。 5.懇親会 : 17:15〜19:30頃 場所: 「居酒屋 たから」 (例会の場所から徒歩3分程) 参加者: 18名 気象に関する話題に、富山湾の新鮮な魚と「飲み放題」が 加わり、最初から最後まで話は尽きませんでした。                       (文責:平松) ------------------------------------------------------