------------------------------------------------- 日本気象予報士会 新潟支部・長野支部・北陸支部合同企画 「蜃気楼を見に行こう+日本気象予報士会案内会2007春」 日時: 平成19年5月13日(日) 11:25-16:00 場所: 魚津埋没林博物館 水中展示室2階・研修室      (富山県魚津市釈迦堂814) 出席者:       新潟支部・・・9名       長野支部・・・10名       北陸支部・・・12名       関東方面他より・・・5名       合計 36名 内容:  当日は朝から曇り空で気温もやや低く、風も強いため、 蜃気楼の発生は望み薄でした(発生確率0〜10%)。 おまけに朝からの強風により、新潟・越後湯沢方面からの 列車到着が遅れました。そのためスケジュールを変更し、 最初に館内見学と昼食会を実施しました。昼食会の間に、 北陸支部長の私市さんが「2006年5月1日、雷の巣」 と題して、雷が12時間にわたって鳴り続けたときの レーダーエコー画像を紹介して下さいました。 また13:00から、テーマ館2階のハイビジョンホールで、 「蜃気楼〜大自然のシンフォニー」(約10分)を鑑賞しました。 1.開会挨拶 13:15-13:20 北陸支部長・私市さんによる開会挨拶で始まりました。 北信越地区は野球でも交流のある地域区分なので、 仲良くしましょう、とのお話がありました。 2.日本気象予報士会案内会2007春 13:20-14:15 最初に参加者全員の簡単な自己紹介を行った後、 地方担当の常任理事・小川(雅)さんによる 日本気象予報士会の紹介がありました。 3.講演「魚津の蜃気楼について」 14:15-15:20 新潟支部・内藤支部長の講師紹介に続き、 魚津埋没林博物館学芸員の石須秀知様による 魚津の蜃気楼の紹介がありました。 蜃気楼に関するよくある誤解から、蜃気楼の定義、 上位蜃気楼(春型)と下位蜃気楼(冬型)との違い、 富山湾での上位蜃気楼の発生頻度やランク区分、 発生しやすい日の傾向や発生メカニズムの諸説、 蜃気楼の歴史、そして現在の蜃気楼研究会まで、 蜃気楼に関するさまざまなお話をして頂きました。 4.各支部の活動紹介 15:30-16:00 新潟支部:諸岡・副支部長、長野支部:海野・支部長、 北陸支部:平松・事務局により、各支部の活動紹介が ありました。どの支部も、それぞれ活発な活動を していることを他支部の方にも知って頂いたのでは、 と思います。また、北陸支部会員・藤田さんから 「緊急地震速報」に関する案内もありました。 5.閉会宣言 長野支部・海野支部長により、今回のイベントの総括と 閉会挨拶がありました。 6.懇親会 16:40-(18:00中締め)-19:30 場所:JR魚津駅前 魚津ダイニング「三三五五(さんさんごご)」 参加者:27名ほど 富山の地物であるホタルイカや白エビなどを肴に、そして 新潟支部・長野支部からの差し入れのお酒を飲みながら、 支部の垣根を越えた気象予報士どうしの交流が行われました。 肝心の蜃気楼の実物を見ることはできませんでしたが、 蜃気楼の話題をきっかけに気象に関するさまざまな話題に 発展して、最後まで話は尽きなかったようです。                         以上 (文責:平松) ---------------------------------------------------- なお、このイベントを富山の地方紙・北日本新聞が取材に訪れました。 5月14日の朝刊に掲載された記事を引用します。 「しんきろうに興味津々 魚津 北信越の予報士交流 −  日本気象予報士会の北陸支部、長野支部、新潟支部の初の合同 例会が十三日、魚津市の魚津埋没林博物館で「蜃気楼を見に行こう」 と題して開かれ、北信越五県の気象予報士が交流した。  合同例会は、未加入の気象予報士への同会の活動紹介を兼ねて開催。 会員の多くが、しんきろうの発生する気象条件に関心を持っていることから、 しんきろうの見える街・魚津を開催地に選んだ。  北信越五県と同会本部から三十六人が参加。北陸支部の私市喜八郎 支部長(石川県小松市)のあいさつに続き、活動概要や年間スケジュール の説明があった。しんきろうが現れた場合は、この日の日程をしんきろう 見学に変更することにしていたが、気象条件が悪く、しんきろうは観測 できなかった。  同博物館の石須秀知学芸員がしんきろうについて講演。魚津での しんきろうの歴史や、これまでの発生メカニズムの研究を紹介した。 (カラー写真)石須学芸員からしんきろうの発生メカニズムの 説明をうける気象予報士たち」(北日本新聞5月14日付朝刊) 新潟支部・長野支部・北陸支部は、「北信越地区」として 今後もお互いに交流を図っていきたいと思います。 最後になりましたが、この合同企画を発案し、実際の 運営に多大なるご尽力を頂いた新潟支部の諸岡さんに、 この場を借りてねぎらいと感謝を申し上げます。