--------------------------------------------- 日本気象予報士会北陸支部 第9回例会・懇親会 日時: 平成19年2月17日(土) 13:00−17:00 場所: 高岡市生涯学習センター 5階・研修室501      (富山県高岡市末広町1番7号) 出席者:       富山県・・・由比、藤田、長谷川、斉藤、              山本、笹倉       石川県・・・立花、中村、小林、私市、              北村、山下、平松    以上、13名(順不同:敬称略) 内容: 1.はじめに  北陸支部長・私市さんの恒例となった北陸地方の気象経過を語る 開会挨拶に続き、参加者の自己紹介を行いました。 2.話題提供 (1)立花玄教さん 「柴山潟の溢水について」  石川県南部、日本海に近い片山津温泉に面する柴山潟は 湖面の約6割が干拓されましたが、残存湖面の水位がしばしば 上昇し温泉街側の堤防の高さを超えることがあります。 その原因は、地形的な要因に加えて、梅雨前線や台風通過に伴う大雨、 潮位の上昇、強い冬型での西風による海面上昇、北や東の強い風が 吹き寄せることによる越波、などであることを説明して下さいました。 (2)小林英士さん 「地球温暖化と疾患」  医学生の小林さんが地球温暖化によって予測される健康影響、 特に熱帯地方に多いマラリアやデング熱が増加する可能性について お話して下さいました。その理由は、冬の平均気温上昇により疾患を 媒介する蚊が越冬できる地域の北限が、沖縄や九州にも到達するから とのことです。  また、9月の例会時に質問のあったプリオン病(狂牛病)についても 詳しく調べてきた結果を報告して下さいました。 (3)藤田一さん 「緊急地震速報について」  いま気象庁が広報中の緊急地震速報について、北陸の気象予報士の 方々にも知っておいてもらいたいとのことで、ご案内を頂きました。 詳しくは気象庁のホームページ>緊急地震速報について http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/index.html また当日の配布資料は、「緊急地震速報をご存知ですか?(リーフレット)」 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/sokuho/index.html をご覧下さい。 (4)私市喜八郎さん 「2006年の年末寒波、倶利伽羅峠でまとまった雪」  昨年12月28日午後、石川・富山県境の倶利伽羅峠において 3時間で約20cmのまとまった雪が降りました。この原因を、天気図や衛星画像、 レーダー画像から読み取ることを試み、予報と実況の比較検証を行いました。  その日はちょうど仕事納めの日だったため、参加者の皆さんからも当日の 積雪の様子と、その時にとった行動のお話が出ました。  天気図などの予測資料から、何時までに数10cm積もる、という予測を するのは、なかなか難しい(予報を発表するのも勇気が要る)ことですね。 (5)平松章男 「サイエンスカフェについて」  いま話題のサイエンスカフェについて、どういうものなのかを簡単に 紹介しました。 また、平松が参画したイベント中に一般市民の方々から受けた素朴な 質問に対して、どのように答えたら良かったのかを皆で一緒に考えました。 3.業務連絡事項 (1)今後の予定について  1.次回の第10回例会では、北陸支部の定期総会も行います。    日時は4月14日(土)、場所は金沢市内を予定しています。  2.新潟・長野・北陸支部合同企画+日本気象予報士会案内会    5月に富山県魚津市で実施予定の合同イベントについて説明し、    参考となる意見を集めました。 (2)個人情報保護について  北陸支部での「個人情報取扱予定者」と、来年度から 「個人情報管理責任者」を選任することについて説明しました。 4.懇親会   時間 : 17:30〜20:00過ぎ   場所 : 「かめ蔵」(高岡市末広町8−17)  例会の会場から徒歩数分のところにある、地元会員お奨めの店でした。 温かい鍋と新鮮な魚+美味しい日本酒と、出席した皆さんからの気象に 関する近況報告で、大いに盛り上がりました。 これぞサイエンスカフェならぬ、「サイエンス居酒屋」(!)。 -------------------------------------------------