----------------------------------------- 日本気象予報士会北陸支部 第7回例会・懇親会 日時: 平成18年9月9日(土) 13:00−17:00 場所: とやま市民交流館 市民学習コーナー 音楽室    (JR富山駅前・・・富山市新富町1丁目2-3 CiCビル3階) 出席者: (※)印は初参加の方      富山県・・・由比、藤田、門木、長谷川、中沢、             斉藤、佐竹(※)、笹倉、山本、中川      石川県・・・立花、小林、中村、宇田、山下、             北村、平松   以上、17名(順不同:敬称略) 内容: 1.はじめに  9月にもかかわらず最高気温が35.9℃に達する中、 富山市内で初めて例会を開催することができました。 最初に北陸支部・副支部長の由比さんから開会挨拶、 続いて出席者全員のミニ自己紹介を行いました。 2.話題提供 (1)中村繁之さん(金沢市) 「フランクリンと雷実験について」  今年生誕300年となるフランクリンに関して、文献やWebサイト で調査した面白いトピックを紹介して頂きました。あの有名な 凧を揚げた雷実験について、意外にも彼の自伝ではほとんど 触れられておらず、また伝記でも自分でやったとは一度も 言わなかったと書かれており、本当にフランクリン自身が 実験を行ったのか、それともしていないのか、真相は謎の ままだそうです。たぶんやったのだろうが、彼自身で記録 していないだけ、なのでしょうか・・・? (2)長谷川健さん(富山市) 「病名の話、漢方から西洋医学へ。消えた中気と中風、残った熱中症」  明治時代に漢方医学から西洋医学(現代医学)へ転換する際、 翻訳が難しくて消えていった病名のお話でした。中国では古代から 風を病の重要な原因と考えており、半身不随をさす中気や中風は、 邪な風(気)に中(あた)った病気と考えていたそうです。いまでは 脳血管障害と呼ばれる病気も少し前までは脳卒中(脳に中る) と呼ばれていました。このような意味で残った病名には、 熱に中った熱中症、毒に中った中毒、などがあるとのことです。 (3)由比栄造さん(富山市) 「気象衛星の概要について」  昨年2月に打ち上げられたひまわり6号(MTSAT-1R)や、 つい先日から待機状態に入ったMTSAT-2をはじめ、地球の周りで 活躍や待機している世界の気象衛星の概要やその衛星画像を 紹介して下さいました。従来のひまわり(GMSシリーズ)と今の ひまわり(MTSATシリーズ)との違いや、インド洋上空は 静止衛星が過密状態なこと、複数の赤外画像の差分画像から 分かること等、興味深いお話を聞くことができました。 3.業務連絡事項 (1)北陸支部設立総会の会計報告(事務局会計担当:中村さん)  7月1日に開催した支部設立総会の清算結果報告でした。  総会収支の残金は、北陸支部の予算収入に繰り入れます。 (2)日本気象予報士会創立10周年記念式典参加報告  (事務局連絡担当:平松)  7月22日に東京の気象庁で開催された記念式典の参加報告  を致しました。北陸支部設立の表彰状や記念の絵皿の実物も  皆さんに見て頂きました。 (3)今後の日程、他  本日欠席された方からの伝言メッセージ紹介や、北陸で  開催される気象関連イベントの紹介(小松市・宇田さん)  などがありました。  次回の例会は、11月18日(土)に金沢市内で開催予定です。 懇親会 : 17:00−20:00 場所: 「居酒屋 たから」  富山駅前からほど近い飲食店街で、富山県氷見の魚が 自慢の居酒屋でした。15人では個室が一杯となりましたが、 気象に関連するさまざまな面白い話で盛り上がりました。                  (文責:平松) --------------------------------------------------