------------------------------------------------- 日本気象予報士会北陸支部設立準備会 第1回例会・懇親会 日時: 平成17年9月10日(土) 13:00〜17:00 場所: 金沢市中央公民館彦三館・第一会議室 参加者: 富山県・・・由比、門木、長谷川、中沢、山本       石川県・・・中村、伊藤、南、立花、宇田、花田、              私市、北村、平松       神奈川県・・・遠藤  以上、15名(敬称略) 内容: 1.はじめに  開会挨拶(私市さん)、参加者紹介(全員) 2.話題提供 (1)長谷川健さん(富山市) 「人体と電気−雷撃傷、脳波、心電図、AED(自動体外式除細動器)−」  医学と気象に関する話題として、人体への落雷、雷撃傷による 心停止や呼吸停止、脳波との関わり、人体と電気に関連する異常心電図 および心室細動(VF)、除細動器、救急救命の話などを、豊富な図表や 写真を使ったスライドでお話して下さいました。特に、雷撃による心停止は 蘇生に成功する確率が高いので、蘇生をあきらめないことが大切、 とのことでした。 (2)門木秀一さん(富山市) 「電気事業と気象情報との係わり」  土木部門から見た電力会社の気象情報利用状況として、気温と 最大電力との関係、貯められない電気の需要予測、電力会社に おける気象情報の利用と提供、自然エネルギーの利用、気象災害 についてお話して下さいました。特に、門木さんが直接携わられた 志賀原子力発電所2号機の建設工事に関するお話や、今年4月の 地すべりによる鉄塔倒壊災害のお話を、現場の写真入りスライドで 詳しくご紹介されました。 (3)私市喜八郎さん(小松市) 「1.予報官の独り言」  私市さんがかつて勤務されていた航空自衛隊での、原因不明の 戦闘機墜落事故(パイロットは無事)に関連して、当日は夜勤明けの 予報官だった私市さんが大いに心配したお話をして下さいました。 「2.今年の梅雨を振り返って」  北陸地方に大雨を降らせた時の気象資料図を検討しました。 ・今年6月28日〜29日の石川県能登地方や富山県で大雨の時の 地上天気図、高層天気図、予想図やアメダス雨量データ。 ・昨年7月18日の福井豪雨の時の地上天気図、高層天気図、 予想図、アメダス雨量データ。 ・今年7月12日の能登南部、富山県立山方面での大雨の時の 地上天気図、高層天気図、予想図やアメダス雨量データ。 これらの資料を比較して、北陸地方に大雨をもたらした原因に ついて、参加者でディスカッションを行いました。 3.連絡事項など (ア)次回の例会日程 (−正式決定後、再度メーリングリスト等でご連絡します。−)  平成17年11月5日(土)13:00〜17:00、今回と同じ 金沢市中央公民館彦三館で開催予定。 話題提供は、  (1)宇田英史さん(小松市)  「雷、冬季雷について」  1.雷の基礎・・・夏の雷と冬の雷との違い、積乱雲の発達状況など  2.冬季雷・・・雷電探知装置のお話、など  (2)立花玄教さん(金沢市)  「(演題未定)」  (3)平松章男(白山市)  「長期予報利活用研究会の勉強会報告その1」 の予定です。 (イ)北陸支部の設立準備について  地方支部運営細則の説明(支部の要件など) (ウ)これまでの活動について  見学会、お天気教室の実施例など、会員の活動あり。 (エ)気象に関するよもやま話  気象予報士で困った話? など 懇親会: 17:30〜19:30  場所: 「座・座(ざざ)」(別院通り商店街の居酒屋)  参加者:13名  内容: 今日の話題提供に関連した談義や、       皆さんの日頃の苦労話など、気象の話題で話が弾みました。                             (以上、文責:平松) -------------------------------------------------------------