広島県支部第92回例会
第92回広島県支部例会
  日時:2015年10月24日(土) 13:00〜17:00
  場所:広島市まちづくり市民交流プラザ 会議室B
  参加者:11名
1.事務連絡
  1)9月26日(土)アメダス見学会(加計・大泊・大朝)の報告
  2)11月7日(土)に実施される気象技能講習会の案内
  3)第93回広島県支部例会の開催日時
     平成27年12月19日(土) 13:00〜17:00
     東区民文化センター
   4)第94回広島県支部例会の開催日時
    平成28年2月19日(土) 13:00〜17:00

 
2.出前講座
  演題:予報官が行っている予報作業の手順について
  講師:広島地方気象台殿よりご講義
  1)気象台内での予報を行う現業体制の概要の説明:各級官署別の役割、予報課内の役割分担の紹介。>   2) 予報資料を見るための予備知識     温位エマグラムや水蒸気フラックスなどについて解説。   3)予報官が実際の引き継ぎに利用している資料を使って説明。     現況の地上天気図、高層図よりトラフや前線を解析、防災事項・着目点を捉える。     一般予想図(500hPa、700hPa、925hPa各等圧面、地上や断面図)や、事象毎の予想図(GSM,MSMを比較検討)を使って予報を組み立てて行く。   4) 「新たなステージに対応した防災気象情報」として、将来の変更点を説明    ・時系列で危険度を色分けした分かりやすい表示(気象警報・注意報発表時)    ・翌朝まで、もしくは数日先までの「警報級の現象に成る可能性」の提供    ・実況情報の提供の迅速化    ・メッシュ情報の充実・利活用促進    ・竜巻情報の発表単位の細分化
3.話題提供 :
  「イタリアの豪雪・インドの熱波」(中野会員) 
  ・イタリアの雪
    2015年3月5日にイタリアのカプラコッタ(標高1421m)で18時間で256cmの積雪があった。その時の気象状況を考察した。
    当地の上空850hPaの気温が0℃付近であり、標高から見て当地の気温はそれぐらいと考えられる。イタリア上空には低気圧があり、円状の雲がかかり降水があったことが衛星観測からわかる。
    雪水比1.2とすると降水量200mm相当であり、エマグラムでみると9000mあたりの雲頂高度から積乱雲による降雪と考えられる。
    イタリア平地では雨になり積雪なしであったが850hPaの気温から見ると妥当である。
  ・インドの熱波
    2015年5月のインドの熱波について考察した
    気温分布をみると熱波が襲ったのはインド半島南東から北西に帯びた地域に限定されている。ゴア、ボンベイ、カルカッタあたりは最高気温40℃以下で熱波となっていない。特に西海岸は最高気温が35℃程度と気温が低い。
    熱波の原因を気象庁はベンガル湾の活発な積雲対流活動によりインド上空で下降気流を強めたことと発表しているが、
    850hPaの風、気温を見てみると、北西風に沿って27℃の箇所が内陸部に点在していることからみてタール砂漠の影響も考えられる
    に西海岸は最高気温が35℃程度と気温が低い。
    熱波の原因を気象庁はベンガル湾の活発な積雲対流活動によりインド上空で下降気流を強めたことと発表しているが、
    850hPaの風、気温を見てみると、北西風に沿って27℃の箇所が内陸部に点在していることからみてタール砂漠の影響も考えられる
4.天気図検討会
  前回の天気図検討会(6月28日の天気)の検証
  3つのグループに分かれて10月25日の天気の予想
  「晴、最高気温23.5℃、最低気温16℃」
  「晴明け方まで時々曇り、最高気温23℃、最低気温13℃」
  「晴、最高気温23.5℃、最低気温14℃」
5.懇親会 参加者8名
 








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