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第43回波浪研究会

1.日時:平成30年12月1日(土)13:00〜17:00

2.場所:東京都中央区勝どき区民館 第5号室

3.参加:合計18名(男性15名,女性3名)(初参加者1名)

4.勉強会概要

(1)講義 波浪の計算方法

(2)波浪推定演習

5.配布資料の内容

(1)波浪予報勉強会資料(波浪推定)

(2)天気図

使用した天気図

(3)観測・実習に必要な道具

デバイダ、コンパス、定規、鉛筆、消しゴム、電卓、色鉛筆

懇親会

参加者 12人

7.感想その他

感想(Aさん)

ご記憶の方も多いと思いますが、 第12号は東側から日本列島に接近、上陸し、 本州を西進するという経路で進みました。

第12号が東海上から接近してきた、 ASASの7月271800UTC〜290000UTCを使い、 平塚に到達した波の波高と周期をSMB法により計算しました。

ややこしいのは、進行とともに台風は 低気圧性循環で回転しながら、場所を移動していきますので、 設定した風場(波浪推定地点に向かう風が吹いている領域)も 移動してしまうということです。 その風場からの吹続時間は、温帯低気圧等に比べると 非常に短かくなってしまうということです。

ということで参加者は各天気図ごとに風場をとって風速を出し、 計算されていました。

実は私は久しぶりの参加ということもあり、 初参加の方と一緒に、高野講師のご指導の下、 温帯低気圧からの波浪を計算する基礎編のほうを やらせていただきました。

第12号台風は家に持ち帰っての宿題となり、 その後は会場を月島に移しての懇親会。 私は1次会の居酒屋さんで失礼してしまいましたが、 2次会のもんじゃではさらに波高も高く、周期も長く、 盛り上がったのではないかと推察されます。

予報士はいつも空を見上げることが多いと思いますが、 日本は海に取り囲まれています。海面を見て、 「このうねりはいつ発生してどこから来たのか?」と 想像したら、ちょっと計算してみたくなりませんか?

私のようなさぼりがちで呑み込みの悪い会員でも 親切に教えていただけます。 来年2月の波浪研究会は、例年通り茨城県大洗での開催予定で 波浪の実測観測&美味しいアンコウ鍋もあります!

感想(Bさん)

波高と周期の推定

今回は東から西へ進んだことで記憶に残る台風12号に伴う波浪が主でした。 特に伊豆半島東岸で高波による被害を出した時間帯です。

相模湾は伊豆半島、伊豆大島、房総半島が周囲にあるため、 吹送距離が長いのは平塚では南南東、早川では南東の方向のみ という特徴を踏まえて推定する必要がありました。

波浪推定の解説

実際の平塚で波高が高くなった時間は短かったものの、 周期はその前から長くなっていた、 つまりうねりの影響は受けていたことが分かりました。

台風に伴う波浪を波浪スペクトルを用いたモデルで 再現した解説もありました。 台風が移動すると右側の波高は特に高くなり、 波浪の群速度に近い30km/hの時は特に右側がエネルギーを受け続け 大きな波高となることが示されました。

懇親会

月島へ移動し、1次会は居酒屋で盛り上がり、 2次会はもんじゃ焼きなどを頂きました。

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