第45回例会

日 時:2013年5月26日(日)  13:00〜17:00
場 所:東京文化会館(上野) 中会議室2
参 加:16名
内 容:

1.話題提供
@国内の気温上昇傾向はピークアウトしたか!  内山 常雄 会員
 気象庁公開の気象統計情報を気象庁指定の17地点を中心に詳細に分析して、近年の傾向を読むと、1998年あたりをピークに気温上昇傾向が頭打ちになってきていることがわかる。さらにその傾向は東京などの大都市にも現れており、地域的には東日本よりも西日本に頭打ち傾向が強い。

A2013シーズン:関東地方の雨雪判定を振り返る 中山 秀晃 会員
 2008年に開始した雨雪判定は今シーズンで5年目。長利研とPC研の協力で観測体制と作図方法さらには予測図作成が充実してきた。2012-13シーズンは合計13回の雨雪観測が行われ、1月14日の大雪や2月6日の雨雪判定結果及び積雪量情報図を紹介し、予想図との比較と下層寒気の振る舞いについて考察した。

Bインドシナ半島、タイ、マレー半島の気候   根本 由紀子会員
 東南アジア半島部各地の気温と降水量の分布図を用いて、地域ごとの気候差を会員自ら撮影の写真などもまじえて詳しく紹介した。日本とは違って南西および北東モンスーンが支配的なこの地域は、半島の西岸と東岸、そして内陸部と沿岸部で気候の特徴に大きな差がある。夏季のハノイがバンコクより暑い原因がよくわかった。

2.後半の部:
☆週間予報検討会                兒島 誠一氏
 こちらの連絡不足があり、演習作業のための資料が整わない中で、兒島先生には現業での週間予報の作成について詳細なる解説をいただきました。後半の演習では白地図を使っての週間予報天気図作成に挑戦。グループで相談しつつ気圧配置は大まかに、そして前線の位置を丁寧に検討しながら記入しました。兒島先生からは、「資料を整えて、もう一度やりましょう」との有り難いお言葉を頂戴しました。

◎懇親会(ライオン)
 9名の参加者。楽しい楽しい気象談義が展開されました。