第34回 長利研例会

日 時:2011年6月19日(日) 9:15〜12:00
場 所:東京文化会館(上野)中会議室2

1.話題提供
 (1) アメリカ各都市と同緯度の日本の地点との比較            根本由紀子会員
アメリカの東海岸の都市(ニューヨーク・ワシントンなど)と同緯度の日本の都市(青森や稚内)との気候の比較をした。また、サンフランシスコやロサンゼルスの気候についても言及し、寒流の影響で夏でも気温が低く湿度が高いことがわかった。

 (2) アメリカ合衆国各地の気候差その2−NOAAホームページ研究−  中山 秀晃会員
 NOAA(アメリカ海洋大気圏局)のHPには、アメリカ各地の気候特性と短期から中長期にわたる天気予報まで気象情報が満載であることがわかった。アメリカ旅行向けの天気情報開発や日本の長期予報との比較検討にも利活用できそうである。

霧のサンフランシスコ                            例会の様子

 (3) 埼玉体験旅くらぶ・熊谷ツアーの企画内容について       中山 秀晃会員
「あついぞ!熊谷」体感ツアーで、親子で熊谷の温度を計ったり「雪くま」を作って食べたりする企画に予報士として参加予定。妻沼聖天山での気象観測など企画内容を具体的に検討している。この地域の暑さのしくみや熱帯夜についていろいろと議論をした。

 (4) 気象教室内容相談「気候変動の歴史」               家山 康孝会員
田園調布学園で行われる土曜プログラムにおいて、環境に関わる内容について検討した。地質時代や有史以来の気候変化や変化の原因、特に氷河期や小氷期、間氷期について計画を立ててみた。

2.1か月予報検討会
「この夏の暑さを予想しよう」 〜 1か月予報資料の読み方 〜   藤井  聡会員
前回に引き続き、関東地方のこの7月の暑さについて、1か月予報支援資料の第3,4週を中心にグループで話し合った。各グループ予想(低い:平年並み:高い)は次の通り。

 Aチーム 30:30:40 高温のメンバーが多いが、スプレッドが大きい。低温のリスクもある。東北〜北陸の大雨にも注意したい。
 Bチーム 30:20:50 サブハイが強いが、オホーツク海高気圧指数も大きく、強くなる可能性がある。
 Cチーム 20:40:40 負偏差がかかっていないので「低い」の可能性は小さい。

会員の予想は全体的に、7月は高温になる可能性が高いという声が多かった。

例会終了後は上野「じゅらく」にてランチをしました。長期予報の利活用のことや旅行のこと、仕事のこと、この夏の楽しみ等々・・・楽しく語り合いました。次回は9月に行う予定です。