長期予報利活用研究会 第29回例会


1.日 時:
  2010年9月19日(日) 9:15〜12:00

2.場 所:
  東京芸術劇場(池袋) 小会議室7
   アクセスマップ:http://www.geigeki.jp/access.html

3.内 容:
  (1) 旅行部会より  中山 会員
@2011雨雪判定第一回ミーティング
WikiページとgoogleMapsを使った雪雨判定の概要を説明し、2010年冬の雨雪判定事例報告を行った。また2011年の雨雪判定にむけて、雨雪ガイドの募集とWikiマップを使った雨雪判定自動化の方向について検討した。
第二回ミーティングを実施予定。

A夏に行った旅行用天気情報の実践報告(3件)を行った。
・京都奈良方面twitterを使った情報交換(8月12日〜14日)
12日   京都(京都府立植物園、深泥池)
13日   奈良(郡山、橿原、飛鳥)、京都(京の七夕:鴨川会場・堀川会場、高台寺、夕涼みと灯りの路)
14日午前 奈良(西大寺、平城京跡地)、14日午後に京都を出る

台風、積雲系の降水、暑さへの対処、天候変化に対応した見学地選択、夏の夜観光などいろいろな面で旅行部会として参考になる研究事例だった。またtwitterを使った情報発信がとても有効なことがわかった。
・長野バイクツーリング用の天気情報(8月15〜17日)
霧などの視界条件、路面状況、雨、雹、風、雷など場所別時間別お天気情報と路面状況などツーリングに特化した情報を携帯メールで伝えた。バイクは速いので情報提供には注意が必要なことがわかった。
・伊豆半島での海水浴場選択について(8月10〜12日)
海水浴用天気情報を考えた場合、伊豆半島の西、南、東側で天候が違うと思われるので事前に天候の良い海水浴場を紹介できれば情報として価値が高まる。

(2) 環境気候研より 井上会員   10:15〜
 土曜プログラムに向けて
 11月6日に田園調布学園で行う気象教室で今年度あらたに取り組む、季節予報の説明資料案を紹介。確率や平均の説明方法について議論した。

  (3) この夏の傾向と季節予報  藤井 会員
   〜 猛暑は予想できたか? 〜
 この夏について、3か月予報、1か月予報での予想がどのように変化していったのか追ってみた。3か月予報では北日本で冷夏予想だったのが、6月ごろから変化し、暑い夏を予想するメンバーが増えた。

  (4) 関東地方周辺の紅葉予想
 9月の気温予想を、1か月予報支援資料から判断した。関東甲信越地方では前半を高温、後半は雨の日が多くなって平年に近づき+2.3℃(1999年は+2.6℃)とし、各アメダスにおける9月平均気温を相関図から予想した。
y=4.62×T−47.69 【10月1日からの通算日数(y)=係数1 × 9月の平均気温(T)+ 係数2】
を用いて計算した。

  (5) 1か月予報検討会
   「この秋の天候を予想しよう!!」
 支援資料をもとに、10月中旬までの気温予想をたてた。その結果、9月下旬に気温が下がると予想する参加者がほとんどだった。気温の上下を繰り返しながら、高めに推移するものという予想で見解が一致した。