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日本気象予報士会
気象実験クラブ
出前講座における安全マニュアル  Last Updated 2012-12/23, 2013-1/02, 1/11、9/11

気象実験クラブが実施する実験は、「水と空気」を主体とします。 ・このため、子供たちには、一般的な注意事項として、教室内を走り  回らない、講師の先生の注意を聞くこと、を講義の最初に伝えます。 ・また実験台の上は、常に整理整頓し、乱雑に実験器具を置かないよう、  事前に注意します。 ・実験中は、講師が整理整頓等室内の安全管理に細心の注意を払っておき、  危険と感じたら、注意等行い、改善します。 ・気象の実験では水を使うことが多く、床が濡れることがあるので、  雑巾等事前に準備しておき、拭う等します。 ・講師は、講義中、レーザーポインター使用時、光線を生徒や参観のご父兄、  聴衆・観客の方に向けないようにします。 ・ナイフ、火を使う場合は、ケガ・ヤケド、火災に注意します。 ・パソコンやプロジェクターのケーブルを、床をはわせることがあります。  子供たちにはその旨注意を喚起しておきます。     個別的な実験において: ・カッターナイフで棒状のもの(木・竹・草の茎など)の軸方向に切断、切れ込み  を入れたいときは、ナイフの持ち方、工作・切削物の固定の仕方、左右の手の使い方、  周りの人(児童・生徒)の動きや配置に、刃物でケガをしないように、特段の注意をします。   ・竜巻実験でドライアイスを使うことがあります。この時、  ガラス容器にはドライアイスをいれて保存したり、また 容器内には  絶対に封入しないようにします。  内圧が高くなり、爆発の危険性があるからです。 ・雲を作る実験では、台所にある除菌スプレーを使ってペットボトルの  なかに噴霧することがありますが、この時、近くに火の気のないことを  確認しておきます。  煙などの凝結核をボトルの中に入れる場合は、近くにアルコール等の  引火性の蒸気がないことを確認します。 ・燃料用アルコールの保管に際しては、引火の危険が無いように、  周囲の温度条件や、容器のフタの締め具合、破損しにくいこと、  に注意・留意します。 ・雲を作る実験で、線香の煙を使うことがあります。  この時、部屋の煙感知器が作動する場合があるので、事前に施設管理者に  線香の使用可否を聞いておきます。 ・台所用品の、真空にする「漬物容器」を使って減圧実験するときは、  できるだけ新しい容器を使います。  容器(プラスチック製)の表面には目に見えなくても小さな傷が  ついていることがあり、破損し、爆発事故となる可能性もあるので、  透明なビニール等でカバーしたり、透明なテープ等で容器本体を補強して  観察するようにします。 ・容器の内圧を高める必要があるときは、できるだけ低圧にします。  必要に応じて、(炭酸飲料用のペットボトル等の)耐圧性の容器を使います。 この場合、加圧機器としては自転車よいうの空気入れを使うことがよくありますが、  最大何気圧になるか、事前に確認しておく必要があります。  (6〜8気圧の空気入れには、気圧計が通常ついているので、確認できるでしょう。) (炭酸水用のペットボトルの耐圧はJISで規定されていないようですが、  温度に応じて、4〜6気圧程度まで耐えられるようです。)   参考資料→ペットボトルの諸性質、湘南台高校のWebSite ・台風の減圧実験時、太くて長いパイプで空気を吸い上げますが、あまり強く  吸うと、気分が悪くなる子供さんもいることがあるので、事前に程々に  吸うことを注意します。講師が吸い方の見本を示します。 ・戸外で、日時計の実験、ジョロやホース等で、水を噴霧して虹を作る実験、  空の雲を観察する等では、日射病にならないよう帽子着用に注意します。 ・雷の実験では、塩ビパイプを布でこすって静電気を発生させますが、  「ビリッ」と感じることがあるので、事前にその旨注意を喚起しておきます。   ・なお、学校や公共施設などの出前講座開催会場においては、施設の安全管理  規定等に従うものとします。事前に聞いておきましょう。 ・ただし、地震や火災の時の安全な避難のために、  できるだけ避難経路の確認は行なっておきます。  具体的には、目視での直観的な危機感がなければよいでしょう。 ・出前講座実施以前に、施設管理者と事前打ち合わせを行い、安全管理及び  万一の場合のスタッフのための保険について確認し、必要に応じて保険をかけます。  ・出前講座実施中、万一の場合、「普通救命講習」を終了した気象実験クラブの  メンバーがスタンバイしている時には、対応できる可能性があります。   追記: なお、化学や電気(壁電源からの交流100V)に直接かかわる実験は目的としないが、 エタノールやドライアイス、シリコンオイル、アルミ粉末などの化学物質や、 乾電池、壁電源などの電気を使うことがある。 やむを得ず使用する場合は、細心の注意をもって行い、必要に応じて専門家のスタンバイを お願いしたり、専門書等を参考にして、事前に確認テストを行なっておきます。 特に、化学物質の危険性に関しての参考資料としては、SDS(Safety Data Sheet) で確認しておくとよい。 「化学物質等安全データシート」は、 ・労働省(現厚生労働省)告示第60号(平成4年7月1日)に基づき作成され、 ・日本工業規格JISZ 7250:2005 に基づき改訂される様である。 ・薬品等の適切な保管・運搬方法。引火および爆発の限界、有毒ガスの発生・吸入した  場合の処置等を事前確認しておく。 参考資料→WikipediaのSDS資料
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