暗黙の了解事項 Last Updated:1997-11/25,2000-3/15

 議論を始める前にひとつ重要な話を−−−−>

どんな世界でもそうですが、「暗黙の了解事項」と言うものがあります。
暗黙の了解事項は、その「暗黙」のゆえになんの説明もないまま、議論や説明が
おこなわれてしまいます。

およそ、下記のことが議論の前提になっている様で、暗黙の了解事項のゆえに
生じている弊害を * で示しました。

A1・ 大気は連続して「存在」していること
A2・ 時間も連続していて、大気の状態は時間軸にそって連続的に変化すること
  * しかしながら、すべての気象現象を説明出来る「統一理論」と言うような
    ものはなく、従って説明は局部的に真であっても、他の場所では、別の
    議論・理論が持ち出される。
    何故異なった理論・考えがなされるのか、クリヤーな説明がない。
    初心のうちは一体なにをどう適用したらよいか戸惑うことが多い。

B1・ 大気の総量や大気のエネルギーは不変であることと言うより、
    平衡状態にあると言うこと
B2・ 気象現象の「原因と結果」はチェーニング(連鎖)していること
  * 大気の移動を論じ、現象の説明をおこなっても、「それからその大気は
    どうなったのかなんの説明もされない」

C1・ 大気を「流体」としてみたり、またある時は「質点」とみなしたりする
    ことがあること
C2・ 2点の平均値を用いることもあり、また個々の点の値を用いたりする
    ことがある。
C3・ ものごとを見る・論ずる「目の粗さ」が必要なこと
  * どうも「ご都合主義である」。
    使い分けの判断基準が明示されていない、又はその説明不足である。

D1・ 理論・人知には限界があること
  * その限界が、予報技術上いかなる制約となっているかの説明不足。

E1・ 現象の理論的説明が一つだけでは無いことがある。
  * 理論が「確定されているのか、いないのか」が分からない。
    受験勉強の対象にすべき議論か否かの明示がない。

F1・ 直径12,000Kmの地球の表面にへばりついている、
    厚さ約10〜20Kmの大気層の「ごくわずかな部分」の変動なのに
    何故こうも激しい現象となるのか。
F2・ 地球は(赤道においては)秒速450mで回転しているし、
    大気には重量(1平米あたり約10トン)があるということ。
F3・ 日常実感しないことでも、数量表現すると「すごい」現象・状態であること
  * 直観的に理解が困難です。
  * 日常実感しない数字や現象が何故、説明の場に突然でて来るのか、不思議だ。

等があります。

これらA〜Fの事項は、論拠を「何故」と求める時の話の出発点ともなるべきもので
すが、 * のポイントに注意して議論(工事中)を行います。
          

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