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キッズの気象実験、はじめに。

Originated 2008-07/14, Last updated 2008-07/22, 8/23, 9/16, 10/22, 11/10
   子供たちのための気象に関する実験の様子を写真でお伝えします。    例示:
竜巻2重連

氷に塩
大きな虹
間欠泉
糸巻き車

はじめに。 実験目的:こどもの夏休み・冬休みの「自由研究」のヒントにしてもらう。      自由研究においては、様々な時点で様々な問題に遭遇するでしょう。      そのときをつかまえることが「成長」への「カギ」と考えられます。      常日頃、      ・「何故」と問う習慣をつけるよう指導する、      ・答えを「自分なりに考える」よう指導する。      そして、      ・分らないことは、親や先生、友人に聞いてみるよう勧める。       そこに親子、先生、友人との良好な関係と前向きな会話が生じてくる、      ・それでも分らなければ、お互い難しい問題があることを分った上で、       気象予報士等の専門家に聞いてみる。 研究課題:遊ぶ、自分で工作する、観察する、観測する、実験する。 そして確かめる。 :材料=雨(水)、雪(氷)、風(空気の流れ)、雲(露)、雷、台風、太陽 気温、湿度、重さ、長さ、時刻、方角、平面上の観測値の分布等。 :方法=身近な器材を使って、 :場所=身近な場所(自宅、近所の公園、運動場、河川敷等)で、 :結果=経験したことを記録する。人前で発表する・実験を見せる。     :発表=実験タイトル、実験目的、実験の準備と方法、実験結果、考察を含む。 見せ方 :自然現象が、子供たちに分るように「眼に見えるように」する必要があります。      実験では、現象の動き、流れの形、状態の変化、力、温度、光を再現する。 ことわり:サイズ・重さ:実物のミニチュア版であることを言う。(本質は同じである。)      時間  :実現象の動きや変化が非常にゆっくりしている場合があります。             この場合は、現象発現時間を促進(速くする)する工夫をします。             或いは、実現象を写真に撮りアニメにして知覚しやすくする等。 話しの順:お天気体験談コーナー      【雨、雪、風、雷、気温、雲】などその日の天気、講義・実験内容に応じて、      子供たちから体験(見たこと、聞いたこと、怖かったこと、楽しかったこと、、)を     (挙手させて)、話してもらう。      その日の講義・実験へのイントロとする。      そして、実験に移る。 注意点 :子どもたちは「遊び」に夢中になります。教室内では、机の角にあたったり、机の脚に      自分の足を当てたりしてケガをすることがあります。      また、休み時間のときには、教室の雰囲気になれた子供たちが室内を自由に動きまわり、      電源ケーブルに足を引っかけることもあります。      夏、公園や校庭で水を使った実験を行うときには、事前に帽子をかぶる等の注意を与えます。 附言  :最後に一言ですが、子供たちの眼前に「さあ見てごらん」だけでの提示の仕方      だけでは、科学の心を養うことになりません。貴重な時間をムダ遣いすることに      なるかも知れません。子供達には、自然の現象には、その現象を目に見たり、感じたり      することができるための楽屋裏には、自然界のメカニズム、物と物との因果関係が      あることを気付かせてあげる必要があります。冒頭に書いたことですが、自ら疑問を発し、      自ら考えてみる、という習慣づけ、このことを忘れないようにしてください。      なお、お天気とは、「水と空気」を「鍋」の中に入れて、「かき回し」、「加熱する」       と出来上がります。お天気とはこのようなものだ、と私は考えています。       火加減や水加減によって様々なお天気が出来上がることを、絵を示し、説明する。       実験は、手品や魔法ではありません。だれが行っても必ず成功します。       (わざと失敗したように見せることが出来れば、「実験の達人」です。)       失敗したり、不十分な成果であったときには、その原因を考え改良します。  失敗は、発明の母であることを言います。       そして、新たな「発明」や「発見」の誕生につながることを話しましょう。
学年のレベルと項目の例示     低学年、中学年、高学年、と分けていますが、実験項目は子供たちへの提示の仕方や話し方、     話の深さ等によって変わり得ます。なお、掲載した項目や内容は、必ずしも文部科学省の学習指導要領     の記述通りにはなっていませんので、ご了解ください。     夏休みの自由研究のヒントは、こちらのリンク「こどもば」へ。      低学年(1、2年生)  =雨(水)、風(空気)で遊ぶ。講師が用意した通りに行う。  【空気(風船)の弾力性、水で虹を作る、パイプを吹く、糸電話、竹トンボ、  雷の音を聞く、水道の蛇口から落ちる水の形の観察、いろんなコマを回す、       浮遊するボール、怪力袋、雨ふり体験、雨粒の観察(数、大きさ)、  】 中学年(3、4年生)  =単に見るだけでなく、工作や実験を手伝わせる   簡単な工作(手伝わせる)+現象の再現(手伝わせる)。 【台風の海水面の吸上げ効果(巨大ストロー)、さかさまのビン、ワイングラスの音楽、  日時計を作る、雪の結晶を見る、吸盤の力(マグデブルクの半球)、       遠心力(バケツ、ペットボトルに小穴+水放出)(大きな風船の中のビー玉等)、  浮沈子を作る、冷凍庫の中の空気・暖める、汁碗の蓋、茶碗の湯気の観察、  風呂場の天井の露の観察、ガラスコップの表面に露を見る、雲の形や色を観察する、  地球ゴマの性質、物体の落下速度の違いを調べる、台風のアニメを見る、  扇風機の風・家の中の風を調べる、水に浮くものを調べる、空に浮かぶ物を調べる、  マリオットのビン、ヘロンの噴水、いろんな紙飛行機を作って飛ばす、       氷に塩をかける、  】 高学年(5、6年生) =知能、知識が発達してきた段階。遊びの中に「科学」があること   を意識し始める→温度、時間、気圧、重量、長さ等を計測し、数で  現象の大きさや強さを実感する  「モノ作り」の大切さを言う&改善を指導する。  失敗や不具合の中からいいものが出来ていくことを言う。  現象を形作っている「タネとシカケ」の解説をする、再度自分で実行させる。  簡単な工作+現象の再現+現象を形作る本質を言う→現象の本質を保ったまま  →講師が工作の改善のヒントを与え、効率的な或いは、よりよい結果を得る。 【空気砲を作る、空気放射器を作る、浮力ロケットを作る、       台風の模型を作る、風車を作る、水車を作る、雲を作る、  風速計を作る、太陽の熱を集める、光線の屈折と分光(水を使わない虹)、  雨量を測る、氷菓子の温度を測る、部屋の温度を測る、  霜柱の観察、雲の種類と移動方向の観察、              新聞天気図上の気圧配置から空気の流れを推測し、その日の風向・風速・       気温・体感温度を観測し記録する、対流現象の観察と記録、              流体(水や空気など)中に障害物が存在する場合の流れの観察と記録、       回転する流体中の物体の運動を観察する、       物質の密度を知り実際に計測してみる、密度成層を作る、       土・水・空気などの比熱というものの特徴を知る、       熱容量というものを知り実例を探し出す、       雲の高さを測る、空気の重さをはかる、              時間を決める、方角を決める、       地球・月・太陽などの動きを観察する、       自然界における「距離・重さ・時間」の計測方法を考え、測定してみる、       「相対性」という状況を体感し確認する、       自然界における規則的な形や発現時間、不規則な形や発現時間を観察したり探し出す、       自然界におけるカオス現象とフラクタル現象を観察したり探し出す、       実験のバリエーションについて考える、       自然現象の発現の予測方法を考える、  】
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