気象技能講習会専門課程第3回【関西会場】募集開始
 

各位

 気象技能講習会専門課程第3回【関西会場】を、下記のとおり開講します。

 専門課程は、より高度な予報技能の修得を目指す気象予報士各位を応援すべく開講するものです。気象予報士の資格を活かして現に職場で活躍している人々(以下「就業気象予報士」という)、あるいは、就業気象予報士となることを目指している人々に、日々の職場で予報や予報解説文を作成するなどの際に必要となる実践的技能を研鑽していただくことを主たる目的としています。

 講師として、最新の気象情報処理技術や現場レベルでの気象技能などに関して豊富な経験をもつ専門家を招き、専門的な講義を行うほか、実習を通して技能体験できる場とします。 また、年3回程度、新たなテーマで開講する予定です。受講者の皆様のご意見やご希望を反映しつつ、逐次改善を図ってまいりますので、各位の積極的なご協力をよろしくお願いします。

    2012年3月23日

一般社団法人日本気象予報士会
気象技能講習会運営委員会


                  記

    気象技能講習会専門課程第3回【関西会場】受講案内

【テーマ】
 『気象学とエンジニアリングの境界領域における気象利用(道路気象エンジニアリングを主対象として)』

【講習要旨】
 近年は、産業活動が、多様化してきたこと、地球温暖化も含めた影響が顕在化し、異常気象現象が多発してきていることから、気象と工学を結ぶ領域の気象利用検討が広がって来ている。この概要を説明すると共に、その中の一つである道路気象の分野について報告する。
 日本は、北海道から沖縄まで3000kmにも及ぶため、道路交通に関する気象障害をみても、多様な現象が生じている。路面凍結でも地域によって、主たる発生原因が違うため、対策も異なってくる。
 日本の道路は、高規格道路も多く、よく整備されているし、利用する自動車も高性能化しているが、特に雪氷期間において安全運転を図るには、特異な気象現象までも十分把握した上で走行する必要がある。また、雪氷対策に必要な気象情報は、維持管理面で重要な資料となっている。
 今回は、雪氷を含む道路気象や雪氷対策の分野で、これまで検討、開発してきた技術の概要について、国道1号線(鈴鹿峠)、名神高速道路(彦根〜関ヶ原)から始まった経緯から、日本全国で生じる現象を示し、現在必要とされている道路気象情報の実態について述べる。

【講師】 高田 吉治 1933年生
株式会社応用気象エンジニアリング代表取締役社長。
農学博士、技術士、日本農業工学会フェローなど。

略歴 : 九州大学農学部気象学統計学教室、気象研究所海洋研究部、シャープ株式会社中央研究所第3開発部等を経て、1983年から現職。

専門 : 道路気象、農業気象、沿岸海洋気象、自然エネルギー利用開発など。

著書 : 共著に、「システム工学講座」、「エネルギー用語辞典」、「雪国の視座」、「除雪・防雪ハンドブック」、「気象・生物・環境計測器ガイドブック」、「気象予報士ハンドブック」など。このほか、道路気象関連の発表文献多数。


【開催日時・場所】
 日 時 : 2012年5月12日(土)13:15〜16:50
 会 場 : 大阪市立生涯学習センター第2研修室
  (大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5・6階)
   http://www.osakademanabu.com/umeda/index.html

【プログラム】
 (開場・受付開始 13:00〜)
 開 講 13:15
 行 事 13:15〜13:25 挨拶、講師紹介等
 講 義 13:25〜16:40 (この間、休憩適宜)
 その他 16:40〜16:50 アンケート、連絡等

【定員】
 51名

【受講料】
 日本気象予報士会会員 3,000円、非会員 6,000円

【応募方法】
・本会会員は、会員情報管理ページ (https://center.camj.jp/)からお申し込み下さい。
 ※会員情報管理ページの操作方法が分からない場合は、center@yoho.jp までお問い合わせ下さい。
・非会員の方は、まずはメールで、center@yoho.jp 宛にお問い合わせください。
・お申込み期限は、5月7日(月)とします。ただし、定員に達し次第締め切ります。

【講義ノートについて】
 本講習専用の講義ノート『気象学とエンジニアリングの境界領域における気象利用(道路気象エンジニアリングを主対象として)』(本文62ページ)を作成しました。受講をお申し込みいただいた方は、後日ご案内するウェブサイトから事前にダウンロードし、プリントアウトすることが可能です(無料)。
 製本された現物(印刷・製本実費 1部1,000円)をご希望の方は、当日会場でお渡しします。

【受講料・テキスト代金のお支払いについて】
 受講料等は、お申し込み後、個別にご案内する振込先口座に、事前振込していただきます。

【その他のお問い合わせ先】
  center@yoho.jp
  (電話でのお問い合わせには応じることができません。)


【参考】

講義ノート
 『気象学とエンジニアリングの境界領域における気象利用(道路気象エンジニアリングを主対象として)』

目次

第T章 気象学のエンジニアリングへの応用
 1.気象と工学を結ぶ領域
 2.気象エンジニアリングと産業・事業

第U章 情報通信ネットワークの高度化に支援される気象情報(道路の気象情報・雪氷情報に重点を置いた)
 1.気象情報へのニーズの多様化
 2.気象情報の提供先
 3.気象予測の効率的利用
 4.情報通信ネットワーク

第V章 道路の気象
 1.道路上の気象現象と交通障害
 2.気象に起因する交通障害
  2.1 雨や路面凍結危険時
  2.2 視程障害(濃霧、吹雪、地吹雪)
  2.3 強風による走行障害
  2.4 降雪による交通障害
  2.5 吹雪による交通障害
  2.6 積雪時の交通障害
 3.道路の気象障害
 4.道路気象現象の検知
  4.1 路面凍結
  4.2 降雪、積雪
  4.3 霧
  4.4 降雨
  4.5 風
  4.6 検知機器、観測機器の選定
 5.霧の物理的性質と視程の測定徴
  5.1 霧の物理的性質
  5.2 視程の測定
 6.吹雪の物理的性質と視程の測定
  6.1 吹雪の物理的特性
  6.2 吹雪による視程障害
  6.3 地吹雪時のドライバーの行動
  6.4 地吹雪時の見え方
  6.5 吹雪の測定
 7.路面凍結に関する道路の気象
  7.1 道路の舗装構造と熱流
  7.2 路面の滑り
  7.3 路面温度の日変化
  7.4 路面温度の調和解析
  7.5 道路の地中温度
  7.6 道路の路面温度分布
 8.降雨
  8.1 降雨に起因する道路交通障害
  8.2 降雨強度
  8.3 降雨の物理的性質
  8.4 降雨時の路面の滑り
  8.5 降雨時の走行実態
  8.6 降雨と土砂災害
 9.道路と風
  9.1 強風に起因する道路交通障害
  9.2 強風の性質
  9.3 走行車両に対する風の影響
  9.4 強風時における事故
  9.5 強風時の交通規制と情報施設
  9.6 ドライバーの対策
 10.降雪、積雪
  10.1 降雪の物理的性質
  10.2 積雪の物理的性質
  10.3 日本海側の雪
  10.4 北海道の雪
 11.国道における気象予測
  11.1 道路の気象予測
  11.2 降雪予測
  11.3 路面凍結予測
  11.4 吹雪の予測
  11.5 霧予測
  11.6 その他の気象現象の予測
 12.高速道路の雪氷対策に係わる道路気象予測
  12.1 気象予測情報の利用
  12.2 道路気象情報の利用
 13.サーマルマッピング
  13.1 黒体放射
  13.2 測定原理
  13.3 道路縦断方向の路面温度測定
 14.道路舗装
  14.1 都市環境
  14.2 熱収支とエネルギー
  14.3 透水性舗装と排水性舗装

 あとがき
 参考文献


以上