「気象技能講習会専門課程」募集開始
 
「気象技能講習会専門課程」の開催について

各位

 3月11日に発生した東日本大震災は、大地震・大津波による広範囲にわたって 大被害をもたらしただけではなく、福島原発の放射能汚染もあり国民生活・経済活動全般に及ぶ多岐・多種の災害を引き起こし未曾有の大災害となっています。

 直接被災された20万余の方々に対し、衷心よりお見舞い申し上げます。 発災当初はあまりの被害の甚大さに不急の行事等の自粛が行われてきました。 被災地ではいまなお復旧・復興のめどがたたない日々が続いていますが、概ね 1か月が経過したいま、気を取り直し、とどめていた歩みを進めることも必要です。

 日本気象予報士会は、この大震災の発生により延期としていた気象技能講習会専門課程を下記により開講することとしました。

 以下は、先般のご案内の繰り返しになりますが、この専門課程は、より高度な予報技能の修得を目指す気象予報士各位を応援すべく開講するものです。

 気象予報士の資格を活かして現に職場で活躍している人々(以下「就業気象予報士」 という)、あるいは、就業気象予報士となることを目指している人々に、日々の 職場で予報や予報解説文を作成するなどの際に必要となる実践的技能を研鑽していただくことを目的としています。

 講師として、最新の気象情報処理技術や現場レベルでの気象技能などに関して豊富な経験をもつ専門家を招き、専門的な講義を行うほか、実習を通して技能体験できる場とします。

 また、年3回程度、新たなテーマで開講する予定です。受講者の皆様のご意見やご希望を反映しつつ、逐次改善を図ってまいりますので、各位の積極的なご協力をよろしくお願いいたします。 第1回専門課程講習会にどうぞ奮ってご参加ください。    

2011年4月吉日

一般社団法人日本気象予報士会
気象技能講習会運営委員会

              記

   第1回気象技能講習会専門課程受講案内

【テーマ】「天気予報ガイダンスの理論と活用」

【講習要旨】
 現在の数値予報の精度は、大規模場の予想については全面的に依存できる段階にきている。

 しかし、中小規模現象の予測精度は十分ではなく、我々が行う予報に数値予報結果をそのまま利用することはできない。

 気象庁天気予報ガイダンスは、精度の高い天気への翻訳作業を効率的、かつ迅速に行うことを目的として開発されており、今や気象予報には不可欠となっている。

 予報精度の向上を図るためには、現段階の予報技術水準を的確に把握し、活用することが予報者に求められる。

 本講座では、気象業務支援センターを通じて民間気象事業者等にも配信されている気象庁天気予報ガイダンスのうち、降水量、気温、風、天気などのガイダンスについて、その作成手法、精度、利用する際の留意事項などを 解説すると共に、これらのガイダンスを用いた気象予報実習を行う。

【講師】阪本孝廣 1949年生
略歴 気象大学校卒。

第16次、第21次南極地域観測隊員として越冬。
気象庁予報課予報官、気象衛星センターデータ処理課長、高松地方気象台予報課長、札幌管区気象台 予報課長、南大東島地方気象台長、石垣島地方気象台長、津地方気象台長などを歴任。

現在、(財)日本気象協会予報センター勤務。

著書:「身近な気象の事典」(鞄結椏ー出版から刊行予定)共著


【開催日時・場所】
日 時:2011年5月28日(土)13:20〜16:45
会 場:日本橋公会堂 第3、第4洋室
(東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目31番1号)
http://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/horu/nihonbasikokaido/
・半蔵門線「水天宮前」駅 6番出口 徒歩2分
・日比谷線「人形町」駅 A2出口 徒歩5分
・東西線「茅場町」駅 4a出口 徒歩7分
・浅草線「人形町」駅 A3出口 徒歩7分

【プログラム】
(受付開始13:05〜)
 開講 13:20
 講義 13:25〜15:25
(休憩)
 実習15:35〜16:35
 その他16:35〜16:45

【対象者】
就業気象予報士および就業気象予報士となることを目指している気象予報士

【定員】
70名
(定員に達し次第、締め切ります)

【受講料】
(本会会員価格)3,000円

【応募方法】
会員情報管理ページ (https://center.camj.jp/)よりお申し込み下さい。
会員情報管理ページの操作方法が分からない場合は、center@yoho.jpまでお問い合わせ下さい。

【講義ノートについて】
 本講習専用の講義ノート『天気予報ガイダンスの理論と活用』 (本文53ページ)を作成しました。
受講をお申し込みいただいた方は、後日ご案内するウェブサイトから事前にダウンロードし、プリントアウトすることが可能です(無料)。
製本された現物(1部800円)をご希望の方は、当日会場でお渡しします。

【受講料等のお支払いについて】
 お申込みいただいた方は、後日ご案内する振込先口座に事前振り込みをお願いします。


【その他のお問い合わせ先】     
center@yoho.jp
(電話でのお問い合わせには応じることができません。)

【参考】

 講義ノート『天気予報ガイダンスの理論と活用』目次
1.ガイダンスを取り巻く世界
 1.1 予報技術の世代
 1.2 三位一体
 1.3 数値予報モデルの予報精度
 1.4 数値予報モデルのスケールとじょう乱のスケール

2.ガイダンスとは何か
 2.1 天気への翻訳
 2.2 ガイダンスの概念
 2.3 ガイダンスの一般的考え方

3.ガイダンスの目的
 3.1 ガイダンスの目的
 3.2 誤差の修正

4.ガイダンスの基礎知識
 4.1 回帰分析
  4.1.1 線形重回帰分析
  4.1.2 線形重回帰分析の注意点
 4.2 MOS方式とPPM方式
 4.3 カルマンフィルター(Kalman Filter)
  4.3.1 KLM方式の基本方程式
  4.3.2 回帰係数Ciの最適化の手順
  4.3.3 KLM方式によるガイダンス例
  4.3.4 係数の変化速度
 4.4 ニューラルネットワーク(Neural Network)
  4.4.1 ニューラルネットワークの手法
  4.4.2 ニューラルネットワークの気象予測への応用
  4.4.3 シグモイド関数
  4.4.4 NRN方式の例
  4.4.5 NRN方式の学習手順
 4.5 ガイダンス作成手法の特徴
 4.6 頻度バイアス補正
 4.7 ロジスティック回帰
  4.7.1 ロジスティック回帰による発雷確率計算

5. 統計的検証で用いる指標
 5.1 分割表
 5.2 バイアススコア(BI、Bias Score、Frequency Bias)
 5.3 スレットスコア(TS、Threat Score、Critical Success Index)
 5.4 エクイタブルスレットスコア(ETS、Equitable Threat Score)
 5.5 スキルスコア(Skill Score)
 5.6 ブライアスコア(BS、Brier Score)
 5.7 ブライアスキルスコア(BSS、Brier Skill Score)
 5.8 各指標の範囲、最良値

6. ガイダンスの作成手法
 6.1 平均降水量ガイダンス MRR
  6.1.1 平均降水量ガイダンスの作成手法
  6.1.2 平均降水量ガイダンスの評価
 6.2 最大降水量ガイダンス MAXP
  6.2.1 最大降水量ガイダンスの作成手法
  6.2.2 最大降水量ガイダンスの説明変数
  6.2.3 最大降水量ガイダンスの検証
  6.2.4 最大降水量ガイダンスの層別化
  6.2.5 最大降水量ガイダンスの評価
 6.3 降水確率ガイダンス PoP
  6.3.1 降水確率ガイダンスの作成手法
  6.3.2 降水確率ガイダンスの検証
 6.4 降水種別ガイダンス PTYP
  6.4.1 降水種別ガイダンスの判別方法
  6.4.2 降水種別ガイダンスの作成手法
  6.4.3 降水種別ガイダンスの検証
  6.4.4 雪水比ガイダンス
 6.5 最大降雪量ガイダンス MAXS
  6.5.1 最大降雪量ガイダンスの作成手法
  6.5.2 最大降雪量ガイダンスの検証
  6.5.3 最大降雪量ガイダンスの事例検証(強い冬型の気圧配置による大雪事例)
  6.5.4 最大降雪量ガイダンスの事例検証(南岸低気圧の事例)
 6.6 気温ガイダンス
  6.6.1 気温ガイダンスの説明変数
  6.6.2 気温ガイダンスの予測精度
 6.7 風ガイダンス
  6.7.1 風ガイダンスの作成手法
  6.7.2 風ガイダンスの検証
 6.8 天気ガイダン
  6.8.1 日照率ガイダンス
  6.8.2 晴れ曇り判別
  6.8.3 雨雪判別

7. 天気予報ガイダンスの活用
 7.1 天気予報ガイダンスの活用
 7.2 数値予報利用の留意点
 7.3 ガイダンス利用の留意点

8. 謝辞 参考文献

【受講料・テキスト代金のお支払いについて】
お申込みいただいた方には、事務センターよりメールにてご連絡いたします。
受講料等は、メール本文記載の振込先口座へ事前振込となります。

【その他のお問い合わせ先】
center@yoho.jp
(電話でのお問い合わせには応じることができませ ん。)

※上記の開催予定は都合により、変更される場合があります。

【個人情報の取り扱いについて】
この参加申込書(メール)にて収集した個人情報は、平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会についてのみ利用します。
また、講習会終了後の事務処理等も含めた今回の講習会に係わる作業終了後に、ここで収集した個人情報は全て破棄します。
以上

一般社団法人日本気象予報士会事務センター


【参考】
平成19年度日本気象予報士会気象技能講習会
平成20年度日本気象予報士会気象技能講習会
平成20年度第2回日本気象予報士会気象技能講習会
平成21年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会
平成21年度第2回日本気象予報士会気象技能講習会(1)
平成21年度第2回日本気象予報士会気象技能講習会(2)
平成21年度第2回日本気象予報士会気象技能講習会(3)
平成21年度第2回日本気象予報士会気象技能講習会(4)
平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会(1)
平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会(2)
平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会(3)
平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会(4)
平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会(5)
平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会(6)
平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会(7)
平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会(8)
平成22年度第1回日本気象予報士会気象技能講習会(9)
気象技能講習会「台風特論」の開催について(1)
気象技能講習会「台風特論」の開催について(2)